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名探偵枚田(後編)

 「なんかぁァエターナル株式会社ってメタバースを活用したゲームを作って人気になったじゃん? そのエターナル株式会社のメタバース技術を使用できるようになったんだって。だからそれを使ってイベント考えろって私のところに来たァ〜」


 ………どういうことだ。


 彼女の言う通りぐらぶるダクションを運営しているエターナル株式会社はメタバースを活用して新たな仮想空間で遊べるという画期的なゲームを生み出したことで有名になった。

 もともとぐらぶるダクションを開設したのも自社のゲームをやってもらい広めるといった目的があったそうだ。

 

 それなのにメタバース技術を使わす?? 自分達の強みを明け渡しているだけじゃないか。


 「え、それ結構大事じゃないの? エターナルはラピスベリーにでも買収されたの?」

 「私も最初はそう思ったんよ。けどえっとね……『買収なんてできませんよ。ただ、我々の人気の配信者達で今度出される新しいゲームを宣伝させてあげると言ったら。クククク……二つ返事できましたよ』って言ってた」

 「……誰かは想像つくけど、一応聞いていい?」

 「想像ついてるならその人だよ。社長はまだ帰ってきてないし、今一番そういうことに関与できるのはあの人しかいない」


 浅羽副社長。間違いなくこの人だな。


 けどますます謎は深まった。


 向井くんの件で立場が逆になったかと思われた。だが情報を掴んでいくに連れて、浅羽副社長とぐらぶるダクションの部長の立場に変化はなく。

 なんならラピスベリーがすごい得するような条件を部長は飲んでいる。

 

 本当にどういうことだよ……単純に部長がバカなんかな……








 部長がバカ……そうか。そういうことか!!!!

 

 「なんか美瑠の話に乗ってあげたけどどういうこと? なんか調べてんの??」

 「ん? あーー」


 言っちゃっていいだろうか。明なら大丈夫って思ってしまう……1人ぐらい協力者がいてくれてもいいかもしれない。

 私なりの真相には辿り着いたからあとは証拠探しとか手伝ってもらうのもありかもしれない。


 「実は……ラピスベリーとぐらぶるダクションの関係性を調べてる」

 「ラピスベリーとぐらぶるダクションの関係性??」

 「そう、おかしいと思わない? 今回のコラボだって」

 「確かに思った! コラボはよくあることだけど、ぐらぶるダクションと!? って思った!!」


 明はかなりいい反応をくれる。彼女も私と同じことを思っていてくれてよかった。


 「だから私は絶対この両会社。いや、両トップに何かあると踏んでる」

 「こっちは浅羽副社長でそっちは……」

 「………部長」

 「名前は?」

 「……………部長」

 「………」


 マジで名前なんだっけ……アレだよ。学校で先生のこと先生のことお母さんって言っちゃうやつ。……絶対違うな。


 「とりあえず! 私は明の話を聞いて一つ思いついたの!」

 「ホォー!? 教えてくれるんだよね!?!?」

 「それはまだ」

 「え〜なんでよ!!!」


 明はすごい残念に思っているのか、頬を膨らませながらブーブー言った。


 「まだ私の考えが仮説でしかないのよ。それに今さっき思いついたからもうちょっと考えもまとめたい。まとまったら言うから」

 「そこまで言うなら仕方ないな〜3分間待ってやるぅ!!」

 「目が〜目が〜言わせたろうかゴラ」

 「アヒャヒャ〜お許しを〜!!」


 協力者も手に入れて、新たな情報も手に入れた。反撃の時までそう遠くないかもしれない。

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― 新着の感想 ―
[一言] トップとは称してるけどかたや副社長、かたやVTuber部門の責任者に過ぎず、本当のトップと言う訳ではない 特に部長の方はレンの件といいメタバースの件といい、自身の利益のために本社に不利益を与…
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