奥さん! ネギはヒガンバナ科になったんですよっ!
今日も野菜の話をする私ですが、本題に入る前にちょっとだけ。
な、ななんと『奥さん! 八ッ頭は冷蔵庫に入れちゃダメッ!』にレビュー頂きました! あまりの事に手が震えました。本当にありがとうございます。
ただ、ちょっと心配事がひとつ……。ポイント入れて下さってる方、野菜の話を読みすぎてSAN値下がって無いですか? え? 大丈夫?
はっ! さては全員『ロマネスコ好きの数学者』だなっ!
嘘です、冗談です。ポイント増えて正気じゃ無くなったのは作者でした。
改めて、ポイント入れて下さってる方、ブクマしている方にも感謝を。ありがとうございます。
さて、時を戻そうか。
ネギの話に行きますよー。サブタイトルの『ネギはヒガンバナ科』のとこです。だいたいの人は『へー、そうなんだ』でしょう。現在農学生の人は『当然知ってます』かな。とーこーろーが、三十代以上の農家さんは『うっそ! ネギはユリ科じゃないの?』ってなります。私もそう教わりました。
これがどういう事かと言うと、『1998年に被子植物の分類体系が変わった』からなんです。二十三年前ですねー。現在は『APG体系』と言う分類法なので、以前の『クロンキスト体系』で習った私たちは『ネギはユリ科』のまま覚えているため『ヒガンバナ科』に驚く訳です。
ざっくりいえば『DNA鑑定の技術の進歩によって分類を改めた』って事です。別に農家さんが覚え間違っている訳ではありません。私もクイズ番組で不正解した時に、ネットで調べて知りました。
むっつかしー話はおしまい。
ネギですネギ、なんとなく鍋物な入って無いとさみしい気がしますね。毎日納豆食べる人の中には刻みネギが必須な人もいるはず。
焼き鳥のねぎまも有りましたね、あれがタマネギだと興ざめな気が……なんか違うよね感。
『ネギ』とひとくちに言っても、東日本では白身を長くした『白ネギ』ですが、西日本では九条ねぎや万能ねぎみたいな『青ネギ』を指します。奥さんはどっちでしたか?
一部地域では白身が赤い『赤ねぎ』もありますねー。白ネギを何度も植え直して栽培する『曲がりネギ』も存在します。宮城県と岩手県、福島県、栃木県の中のごく一部ですねー。他にもあるのかな?
ネギさんも大根さんに劣らず、郷土愛とでもいいますか、その土地ならではの品種やブランドがありますねー。ご当地野菜のが分かりやすいかなぁ。
下仁田ねぎ、深谷ねぎ、越谷ねぎ、矢切ねぎなどなど。
ごめんね、私は東の人だから西日本のねぎの産地が分からないや。博多の万能ねぎと京都九条ねぎ……誰でも知ってるよなぁ。
さて、白ネギと青ネギではだいぶ栄養価は違って来ますが、ビタミンC、カロテンなどが豊富です。風邪予防にはネギってどこの地域でも言いますからね。
一番のメインは匂いと辛みのもと『硫化アリル』でしょうか。ニンニクさんもこれを多量に含みますねー。
この『硫化アリル』は体内で『アリシン』に変わりビタミンB1の吸収を高め、疲労回復や睡眠改善にお役立ち。ビタミンB1は豚肉に多く含まれるますので、豚汁がベストマッチ。ネギと豚肉のマリアージュですね。
え?『豚汁ってもっと具あるよね』ですか。ネギ勇者のハーレム汁とでも思っててください。奥さんの好きなだけ具材を入れたら良いじゃないですか、そんなツッコミ入れる奥さんなんて知りませんっ。
まぁネギ勇者は浮気ものなのは認めましょう。『鴨がネギを背負ってくる』なんてことわざがあるくらい、他所のお肉と仲がいい。すき焼きもネギが無いとねえ?
んで、ネギは夏ネギと冬ネギがありますが、本当に旬なのは今、冬ネギです。冬野菜の特徴ですねー。寒さに耐えて甘味が増す。『冷気耐性』で『ステータス:甘味』が増えるチートスキルです。
保存方法ですが、根本に濡らしたキッチンペーパーを巻いて、立てて常温で平気です。意外でしょ?
ついでに言えば、葉物なんかも野菜室で立てて置くとより日持ちします。単純な話で『野菜が畑で育っていた時と同じ向きに保存する』ってだけ。ニンジンとかアスパラガスを立てるグッズもあるようですよ。
目利きは奥さんが普段やってる感じで大丈夫ですねー。ツヤがあってハリがある。シワや乾きが有るものは日にちが経ってますから、一枚剥かなきゃいけないですね。
妙に軽いやつは中のがスッカスカな可能性があります。
なんにしても鍋物には欠かせませんね、ネギ。うーん、夕飯は何鍋にしよう。レシピサイトで検索検索。……よしっ『ねぎま鍋』にしよぅ……ネギ勇者おまっ……マグロとも関係持ってたんか……。
ブクマ、評価ありがとうございます。
レビュー嬉しかったです。この話はノリノリで書けました。