奥さん! やっぱりキャベツですかっ?
よーく考えてみたらこのエッセイは『主婦』『主婦』『シェフ』『料理が趣味』『野菜に欲情する変態』以外に、『農高生』『農大生』に刺さることに気付きました。カマンッ! 学生さん!
ん? なんか変なの混ざってた? いえ、ツンデレロマネスコさんに興奮する数学者さんも入れましたので。
ま、なんにしてもニッチですねー。農学生がここでエッセイ読んでる訳がない。まぁ読んでたらほんとにテストに出る単語もあるかもね。
そこの農高生一年生、『ほうれんそうはアカザ科』 覚えた? テストで二点アップだね!
さーて、どうせ居ない農学生は置いといて、『キャベツ』を取り上げましょうか。奥さんも年間通して結構な数買うでしょ?
野菜炒めには必須だし、『トンカツの背中は俺が守るぜ』的な位置に千切りキャベツさんが居ないと話になりませんからね。
キャベツさんは旬が冬と春の二回あります。実は目利きがそれぞれの季節で違うのが、キャベツさんの気難しい所。
冬は白菜と似た目利きになります。ズッシリ重くて締まりが良い物をえらびます。さらに芯の直径が小さい物。これは芯の直径の円錐がキャベツの中にあるので、小さい方が硬い芯が少なく済むのです。うん、わかりにくい。
冬場は寒さに耐え、ぎゅっと甘味を蓄えています。さて逆に暖かい春のキャベツですが、こちらは『あまりぎゅっとしていない物』を選びます。あんまり軽いのはすかすか過ぎるので、軽すぎも良くないですね。
これは春の暖かい陽気でスクスクと育つため、葉の巻きが冬よりもユルいためです。冬キャベツみたいな締まったやつを春に買うと、やたら固いだけの事があります。
なので、冬キャベツは甘さを、春キャベツは柔らかさを味わうものと覚えて頂けるとよいかとー。
直売所はここに『品種』が絡むので、目利きが段違いに難しい。農家さんによって作ってる品種が違いますからねー。
『品種』の基本が、『美味しい品種=病害虫、悪天候に弱い』なのです。味と病害虫耐性は大概トレードオフな関係なのです。
虫も美味しい野菜が食べたいのです。固いだけのキャベツはイヤなのです。真理ですね。
あとは雑学かなぁ。キャベツさんは『アブラナ科』の『結球野菜』で、みたまんま丸くなる性質の野菜ですね。『白菜やレタスも結球野菜』のカテゴリーです。
一般的に流通しているキャベツは『オーキシン』と言う『植物成長ホルモン』の働きで『葉が18から21枚』になった頃から『結球』を開始する。結球後、茎はほとんど伸長せず、『短縮茎』となります。
おまっ、農高一年生! 聞いてなかっただろ。今の雑学はテスト出るからな? 穴埋め問題で20点位の配点だぞ。赤点とっても知らんからな。
奥さまは、『ほーん』て位の気持ちで良いですよ。せいぜい、テレビのクイズで『キャベツはアブラナ科って言ってた! 正解出来た!』があるかもね? ですから。
農高生はダメです。ついでに『エチレン』『サイトカイニン』『ブラシノライド』も覚えておかないと進級も怪しい。ま、冗談ですが。
最後に、スーパー、直売所以外の第三の選択。『ネット通販』です。ここでオススメは『雪下キャベツ』や『雪蔵キャベツ』など、雪の中に保存したキャベツです。
私も取り寄せてみたことがあります。もースゴい。語彙力無くなります。あまーい!
しばらくの間、ザク切りにしたキャベツを酒の肴にしたくらい。
極限まで甘味が詰まってました。雪の冷たさと水分が、とても良い仕事をするみたいです。
他にもニンジンなんかがありますので、検索してみるのも良いかもね。
では、また。
ブクマ、評価ありがとうございます。