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プロローグ


空が赤く染まる夕焼け

昼間は青かった空が、太陽が地平線に沈むころ。


徐々に空がオレンジ色から赤へと変化していき

誰もいない静かな教室に日が差し二つの影が照れされていく。


その影は、隣同士で肩を並べ少しずつ重なり合い日が影を差し

二人の顔が露わになり男女の姿が現れる。


女は少し寂しげに男に向けてこう呟く。


『君と私との秘密よ』


もう一人はその言葉を同意するかのように首を縦に振る。


それを確かめると女は制服のポケットから一粒のアメを取り出し


「はい、これ」


そう言ってアメの袋紙を綺麗に外しそのまま男の口に向けて


「んんん!?」


女はアメで男の口を塞いだ際、顔を近づけ耳元で


「約束ね」


女は男から離れ無理をしている感じに笑顔を作り、手を振る


「またね」


たった一言残して帰っていった。


一人残された男は口に残ったアメの味を堪能するかのようにゆっくり舐めて溶かしながら

茜色の空を眺める。


アメの味は甘いりんごの味


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