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魔力の形状

さてさて。私たち魔族は人間のようにお洋服というものは着ないそうです。あ、裸じゃないですよ?魔力が服の役割を果たすそうなので着替えるという習慣はないので皆さんいつも同じ格好なのだとか。

でもでも、気分的に着替えも必要なのでは?

マテウスさんのお膝の上でふむー、と唸る私。


「まてうすしゃんー、そうだんいーでしゅか?」


「ん?なんだい、フロイデ。」


「まりょくのけいじょうをへんきゃさしぇることはかのうですか?」


「魔力の?出来るけど、何をしたいんだい?」


「んと、おしゃれ…」


「?おしゃれ?」


「かりゃだにまとっていりゅまりょくのけいじょうをへんきゃさしぇて、いろいろなふくのようにしてみたい、です。」


顎に手を当て、私のお腹の辺りをさすりながらマテウスさんは少し考えているようです。


「…くしゅぐったい…」


「ああ、ごめんね。でも、出来るとは思うけど、フロイデはまだ完全に魔力を制御出来ていないからね…まずはお口の体操をして、さしすせそとかをちゃんと発音出来るようになろうね。」


「…あーい。」


しょぼん、まだできないそうです。残念。

よほど残念そうにしていたからか、マテウスさんは私を少し持ち上げ、ほっぺたをくっつけながら妥協案を出してくれました。


「そうだね、じゃあ、俺がそれまで形状変化をしてあげる。」


「ほんと!?」


自分でもぱぁぁっと表情が明るくなるのを感じながら、優しく頭を撫でてくれるマテウスさんに抱きつきました。この体型ではしがみつくようになるのは仕方ないです。

この優しい婚約者より、好きになる魔族なんて見つかるのかな?

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