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シーナとまったりお勉強。

いつの間にかユニークが1万突破してました。

ありがとうございます。


そのままのテンションで書き上げたので、初っ端からえろえろです。

苦手な方はご注意下さい。


今日はシーナと一緒に過ごす予定。

昼ご飯を食べながら何をしたいか聞いてみたら、僕に魔法についての知識を教えたいとの事。

だいぶ慣れてきたみたいだけど、あの付呪には度肝を抜かれたっぽい。

まぁ確かに理を歪めまくってるからね。

気になっちゃう気持ちも解らなくは無い。

そんな訳で僕は長袖の白い上着とやや草臥れたジーンズに身を包み、シーナの部屋を訪れていた。

修道女らしく派手な家具や華美な装飾は皆無と言っていい。

香草茶を飲みながら、まったりとシーナの講義に耳を傾ける。

お茶菓子は麻袋から出て来た市販のクッキーだ。



「……つまり、この時術式に加えた文字列が指向性を生み出していた訳です」



謳うように空気を震わせるシーナの声。

透き通った声質は天使を思わせ、聴いていると非常に心地良い。



「……ユーリさん?聞いてますか?」



あぁ、近くで見て解ったけど睫毛が長いんだね。

青紫の瞳もすごく綺麗で、多分地上のどの宝石よりも綺麗なんじゃないかな。

ピンク色の唇も瑞々しくて思わず触れてみたくなっちゃうよ。



「ユーリさんっ!」

「ん、何かな?」

「もう、ちゃんと話聞いてたんですか?」

「ゴメン、シーナに見惚れてて最後の方は聞いてなかった」



……ハッ!?

今なんかまったりしたまま勢いに任せて何か口走った気がする!

シーナは顔を近付けたまま真っ赤になってあぅあぅと口をぱくぱくさせている。

僕は長細いクッキーを1つ口にくわえて、そのままシーナの口にクッキーの端を同じようにくわえさせた。

ポッキーゲームならぬクッキーゲームだ。

歯でクッキーを抑え込んだままシーナに言ってみる。



「ほら、食べへほらん」



混乱の極みにあるシーナは目を白黒させながら、言われた通りに端っこからポリポリ食べ始めた。

唯でさえ近い2人の距離が更に狭まる。

お互いの呼吸が感じられる程に近付いた瞬間、僕はクッキーを真ん中で折った。

顔を離してもぐもぐ咀嚼するとクッキーの香ばしい匂いと砂糖の甘さが口いっぱいに広がる。

うん、美味しい。

シーナは訳が解らずにフリーズしてたけと、僕にからかわれたのが解ると頭から湯気が出そうなくらい顔を真っ赤にした。



「っ、ユーリさんっ!な、ななっ、何をするんですかっ!」

「シーナの反応が見たくていたずらしてみたんだ。すごくかわいかったよ」

「かっ、かわっ……!?」



相変わらずこうした言葉には耐性が無いらしく、あわあわと慌てふためいている。

かわいいなぁ、と微笑ましく思いながら、僕は香草茶をすすった。

何を隠そう、僕は今絶賛賢者モードだ。

いや、賢者を通り越して淫者モードだ。

流石に昨日から数えて14連発は体力が持っても精神が持たない。

エアリィさんにこってり濃厚みるくを根こそぎ搾り取られたせいで、僕の体は亜鉛とタンパク質が不足している。

そのせいか注意力の低下、頭痛が引き起こされている。

単に寝不足なだけかもしれないけどさ。



「もう一口欲しい?」



まったりしたまま聞いてみると、シーナは俯いた状態で微かに首を縦に振った。

素直でかわいいなぁ、と僕は満足しながら口にクッキーをくわえる。

そのままシーナを抱きかかえて膝の上に乗せると、小さな口にクッキーを押し込んだ。



「んっ、もぐもぐ……」



目を閉じて少しずつ食べ進めていくシーナに、ちょっぴりドキドキする。

なんだかシーナってイジメたくなるよね。

加虐心をくすぐられながら、バレないようにクッキーを折っておく。

ゆっくりと食べ進めお互いの唇がちょんと触れ合った瞬間、僕はクッキーを折った場所から離した。

やっと触れ合えた感触が突然消え去り、シーナが目を開く。

眉尻を下げて悲しそうな目を向けてくる姿に背筋をぞくぞくさせながら、香草茶で口の中を洗い流す。

もう一度香草茶を口に含み、シーナの口の中へ香草茶を移した。

クッキーで水分を奪われた口内に香草茶が染み渡り、シーナは「んくんく」とクッキーを飲み込んだ。

ぽやぁっとしたとろ顔をして僕を見つめてくる。



「お茶のお代わり欲しい?」



こくん、と小さく頷く。

また香草茶を含んで口移し。

喉を鳴らして飲み込み、更なる水分を求めて舌を伸ばしてくる。

絡まり合う舌の感触に何度も身を震わせるシーナ。

たっぷり5分間ディープキスを交わして、僕は唇を離した。

お互いの舌先から銀色の糸が垂れ下がっていて、行為の激しさを存分に物語っている。

シーナはとろんと欲情しきった瞳で僕を見つめる。

けど、まだおあずけだ。

優しく髪を梳きながら、僕は耳元で囁く。



「まだまだ、いっぱいイジメてあげる」

「ふわぁ……♪」

「嬉しい?」

「はぃ……いっぱい、イジメてくだしゃい……♪」



うん、いい子だ。

シーナは修道女だから、優しく調教してあげるね。

僕にしては珍しく黒い情欲に塗れた思考を抱きながら、そっと唇を重ねた。





「だから、んぁっ、闇魔法を使う時は、術者の精神じょうた、あひぃん♪」

「ほら、続けて?」

「ひゃ、ひゃいぃ♪精神状態が魔法の威力に影響をあた、んぁぁっ、それ、らめれしゅぅぅ♪」



後ろから膝抱っこしたまま、シーナの講義を受ける。

時々耳たぶを甘噛みしたり首筋にキスをしたりしながら、真面目に話を聞いていた。

……いや、案外僕は集中出来てるよ?

シーナは解らないけどね。



「え、影響を与えるので、あんっ、感情的な人の方が、闇魔法には向いて、ひゃぅぅっ、あっ、やぁっ、らめっ、らめれしゅ、んひゃぁぁぁぁぁん♪」



強く耳たぶを噛むと、とろ顔でだらしなく舌を出しながら痙攣した。

シーナは耳が感じやすいみたい。

イジメながら講義を聞いて、改めてこの世界の魔法体系を理解する事が出来た。



――この世界の魔法は、術者の資質に因って効果に激しく差違が生じる。



それぞれの属性で影響を受ける魔力要素は異なり、理魔法は想像力、光魔法は他者への献身、闇魔法は他者への害意が大きく作用する。

理魔法は自然界の現象を具現化する為に、眼前でそれが発生するという想像力が必要なのだろう。

光魔法はその多くが治癒や好意的干渉である為、己では無く他者へ意識を向けた方が発現し易いと考えられる。

対して闇魔法はほぼ全てが死傷を与える術式の為、妬みや憎しみを糧に魔力を練ると効果が倍増するようだ。

幾つかの魔法や効果も教わった所で、シーナの体を解放する。

床にぺたんと座り込むシーナ。

まだ瞳は虚ろで時折小さく痙攣している。

こないだの魔法を改良して作った肉体への沈静化を唱え、抱き起こしてあげる。

しっかりと立つ事も出来るけど、頭はとろけたままだ。



「さ、買い物に行くよ。シーナに勝ってあげたいモノがあるんだ」

「ふぁい……♪ゆーりしゃんについて行きましゅ……♪」

「いい子いい子、帰ったら僕のこくまろみるく、いっぱい注ぎ込んであげるからね」

「きゃぅん……♪」



こうやって心を犯していくのも新鮮で楽しいなぁ。

シーナ以外にはしないけど。

すっかり暗黒面に堕ちた思考を携えて、僕はあのアクセサリーショップへと向かった。

へろへろのシーナに合わせて歩いたら意外と時間が掛かった。

傾いてきた太陽を背に、ドアを開けて中へ入る。

顔見知りになった店員さんは僕を見てにこやかに会釈してくれた。

軽く会釈を返して棚を移り歩いていく。

右腕にはシーナが抱き付いたままだ。

ちょっと歩きにくいけど、僕を頼り切っている幸せそうな表情を見ると、まぁいいかって気分になるから不思議だ。

と、装具の棚で足が止まる。

特に惹かれる物は無かった記憶があるけど、改めて視線を巡らせてみると、漆黒に染まったチョーカーが置いてあるのに気付いた。

5つの花弁を持つかわいらしい花があしらわれ、その中央に濃緑の宝石が飾られている。



「あれ、この宝石……?」

「以前購入して頂いた髪飾りに付いていたものと同じ血玉石です。あしらわれている花は花梨、花言葉と宝石言葉はそれぞれ『唯一の愛』と『献身』になります。併せれば『生涯に愛するのは貴方だけ』となりますが、これは首飾りですので『貴方の全ては私のもの』という意味を表します」



相変わらず欲しい情報を的確に伝えてくれる店員さん。

銀貨20枚を支払ってチョーカーを受け取り、そそくさと店を後にする。

なんだかんだで、僕の思考はすっかり肉欲に支配されていた。

早く帰ってシーナを抱きたい。

シーナを僕の色に染めてしまいたい。

知らない内に歩みも速くなり、シーナを抱きかかえるようにして家に帰って来た。

そのままトントンと軽快に階段を上り、僕の部屋に到着。

シーナをベッドに座らせて、すかさず唇を乱暴に奪った。



「ちゅっ、はむっ、んっ、ちゅ」

「んんっ、んむっ、んはぁっ、んっ」



戸惑いながらも応えてくれるシーナがとても愛おしい。

僕は唇を離すとチョーカーをシーナに見せて迫るように言った。



「シーナ、僕はシーナが欲しい。君の全てを僕のモノにしたい。僕のモノになってくれるなら、このチョーカーを受け取ってくれ」

「ふわぁ……わ、私がユーリさんのモノに……?」

「あぁ、シーナを僕だけの愛奴隷にしたいんだ。滅茶苦茶に犯して、孕ませたい」



純愛も尊敬も無い、情欲だけの告白。

人間としてじゃなく『ユーリ』という名の獣として、僕はシーナを欲していた。

その告白に、シーナは答えてくれた。

衣服を全て脱ぎ捨て熟し切っていない身体を僕に晒して、チョーカーだけを身に付ける。



「私の体も心も、ユーリさんに……ご主人様に捧げます。末永く、可愛がって下さいね」

「あぁ、かわいいよシーナ……!」



シーナが壊れてしまわないように、そっと抱き締める。

愛しい、僕だけのシーナ。

情欲の赴くままに、僕は愛奴隷の体をベッドに押し倒した。


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