そうだ、助けなきゃ
登場人物
べレス:世界を旅する少年、よく女の子に間違われる
マーモット:黒いコートを着た綺麗な姿の少女
前回までの簡単なあらすじです。
両親が死んで現実逃避してマーモットっていう女の子に助けられて
お家を火事にして旅に出る事にしました。
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マーモット・・・そういえば彼女どうしてるかな・・・
また会えたらいいなぁそんなことを考えながら歩いていたらあっという間に
夜になってしまった旅をはじめてから、はじめての夜だ
「今日はここらで野宿しようかな」
現在地はかつて千葉と呼ばれた土地ここは戦争の影響をあまり受けなかったらしい
なぜかというと人口も少ない上大した特産物もなく兵器の製造も行われていなかった
らしい、故に敵国から攻められる事もなく完全にスルーされていた、だが
ここ数百年で環境は悪化の一方をたどってる畑があった場所はただの砂場のように
見える、そして朽ちた家が何件かある。
「世界はどこもかしこもこうなのかな・・・正直お先真っ暗だ」
夜、初めて自分の寝床以外での就寝ダニやノミにさされることもないだろうけど
やっぱり初めてだと不安がいっぱいだ体の底から冷気がでて来るような感覚に襲われる
慣れない・・・この一言で済めばいいのだろうけど、わからない感覚がそこらじゅうから
自分を刃物で刺しているような気もする、多分不安なんだろう。
「眠れない・・・よしイメージディフェンスだ!!」
イメージディフェンスとは僕が以前一人で留守番してて不安になったとき
考え出した不安を打ち消す方法だ。
効果はそれなりにあるこのやり方はおそらく誰もが一度は思いつくだろう
簡単な現実逃避なのだ、なにを想像しようか悩みだす
家族なんてどうだろう・・・両親が生きてたころは本当暖かい生活を・・・
あぁ・・・なんでだろう目から汁が・・・
「逆効果じゃねぇか!!」
自分で思いっきり声を出して突っ込む、なにやってんだろう僕・・・
そういえば殺した奴って誰だ?あの時は確か僕がガラクタで遊んで家に帰ってくると
二人とも頭に銃弾が通った後があって家を荒らされた様子も無くて・・・
なんだ段々イライラしてきたよ、なんの目的で殺したんだろう
なんで殺されなきゃいけなかったんだ!!お父さんとお母さんが何をしたっていうんだ!!
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!やめてぇぇぇぇ!!」
突然叫び声がした、なんだ何かあったのかな?いまの声どこかで聞き覚えが
まさかマーモット・・・?
そうだ、助けなきゃ あの時助けてくれたみたいに助けなきゃ
どこにいるんだろう声のした方向を向いても暗くてよく見えない
家にあったガラクタで作った暗視ゴーグルを使ってあたりを見渡す
この暗視ゴーグルは暗闇を見えるようにするだけでなくズームも可能。
約80m先の公園跡地で火が灯っているのが見える
マーモットの姿と回りに数人の人間
マーモットはロープで縛られていて身動きが取れないようだ・・・
周りの人間はどこの世紀末だといいたくなるようなカッコをしている
モヒカンとか漫画や雑誌でしか見たことが無い。
ズダーン!!
一人の人間が首に銃弾を受けて倒れる
「あぁん?おいどうした!!・・・・チクショウ敵だ!!」
狙い道理だ・・・あとは3人か、こっちには暗視ゴーグルがあるんだ
負けるわけが無い、ましてや暗闇に隠れてるんだから
よしもう一人に狙いをつけられたこのままトリガーを絞る。
ズダーン!!
モヒカンヘアーの奴の眉間に銃弾がえぐり込んで貫通する
頭から血しぶきを出して倒れる
「また一人やられたぞ!!どこからだ!!」
残り二人か・・・刀で仕留めてやろう、鞘から刀を取り出し一気に走りだして行く。
「そこか!!」
銃口をこちらに向けるが遅い腕を刀で一刀両断、断面から血が吹き出る
返り血が顔にかかる。相手は出血のショックで気絶放置すれば死ぬだろう
「最後の一人ですね、あなたが」
「・・・なんだお前・・・なんの恨みがあって」
恨み?そんなものはないただ彼女を助けたいだけで・・・助けようとするだけで
僕はこんなに強くなれるのか、すっごいな人間て。
「・・・うわぁー殺さないでくれぇ!!」
「昇○拳!!」
しゃがんだ状態から飛び上がって拳を打ち出す必殺技の名前を叫ぶ
「おいやめろ!」
マーモットが空気を読んでそのセリフを一言僕にいった。
彼女のロープを解く彼女は立ち上がって肩をまわして慣らす
今度は助けられたねと一言。
「なんでこんなところに?」
「・・・偶然通りかかっただけだよ」
なんで嘘をつくんだろう僕・・・素直に親が死んだことを話せばいいのに
「以外に強いんだね!見直したよ」
雑誌にあった護身法の応用だけどね・・・
彼女は良くこのあたりを探索している事を話してくれた
探索している理由はかつて戦争の引き金となった化学実験”楽園”の手がかりを
探しているとからだそうだ、だけど今となってはその真相や目的を知る者は
いないと言われていたのだが、つい最近になって解った事があるらしい
その解った事というのは、”楽園”自体が装置としての段階で
日本国外に持ち出されたという事だった、ちょうどこの土地の海
九十九里浜という砂浜からだ。
”楽園”は簡単にいえば起動してしまえば世界が豊かになる装置らしい。
正直いまの僕にはどういう意味かわからない、解ってるのはひとつ
悪い奴の手に渡せば富が独占されるってことらしい。
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「わかりくいー・・・」
「ならこう想像してみて戦争の引き金は楽園の独占、独占されたら普通みんな欲しがるでしょ?」
「うん、僕も欲しいなそれ」
「けど日本は楽園を渡さなかった、人間平等っていうのを信じてる宗教とか
昔はあったらしくて、それが大まかな戦争の発端なんじゃないかと思ってるんだ私は」
「へぇー」
「だからしかるべき機関にちゃんと託すべきだと思うの」
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機関なんてあるのかこの世界?そういった疑問が少しだけある
だけど腐敗しきった世の中に名前を残すならこれいい目的になるんじゃないかなと思った
僕は彼女についていく事にした。
「着いてくるのは自由だけど・・・」
「なにか問題でも?」
「私の所属してる”機関”にまずはいきましょうか」
「”機関”?本当にあるの?」
僕の疑問を無視してマーモットはすたこらと歩き出す。
・・・なんか描いてたら疲れてきて後半おっぺけぺって感じになってもうたww
あーいつか修正しようwww