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Desperado World  作者: νBLACKν
自分たちの世界のそれ
20/21

女装して潜入しやがれ!!その2

べレス:世界を旅する少年、よく女の子に間違われる 遺伝子が他の人間とは作りが違う【アウトサイダー】


フロル:白いコートを着た綺麗な姿の【アウトサイダー】の少女、以前はマーモットと呼ばれていたが、【機関】を抜けた際名前を捨てた


ガレット:元【ギルド】のボス、とっても怖い顔をしてる筋肉ムキムキ


Dr.ヘレン:いろんなことをしってる。戦闘もできる、治療もできる女性。


ホーネット:【機関】の人事を取り仕切ってる、フロルと同じくらいの歳、陰湿な性格で人の不幸を喜ぶ。


【ギルド】:無秩序を楽しむ集団、世紀末ヒャッハーな格好をしてる。


【機関】:地下に大都市東京を再現している、楽園を追い求めてその力で外の世界へ出てもう一度暮らそうと願っている多くの人々の集団だが、裏では世界制服をしようと企んでる。


【アウトサイダー】:【機関】が外で暮らす人々を呼ぶ時の一般的な総称

べレスが水中にもぐった頃の同時刻、機械の右腕を持った【機関】の一人の男が地上に這い上がった日の光を見ると醜悪な笑みを顔に浮かべて歩き出した。彼の右腕は以前フロルにものすごい勢いで蹴られもげてしまった為の義手だった。


「マーモット…借りは返すぞ」


男の名前はホーネット、機関の人事を勤めながら他人の脳に干渉する能力を持ったべレスたちの宿敵。

 ホーネットは握りこぶしで義手の右腕に力を込める。地上に這い上がって早速敵と遭遇したようだ。どこかの世紀末のような格好をした【ギルド】の連中がホーネットを取り囲む。


「頭ねじ切っておもちゃにしてやる!!」


釘が打たれた木製のバットを振り回しながら襲いかかる一人の人間、ホーネットは右腕の義手を突き出す。


「すこし試して見るか、起動!!トランスフォーム!!」


義手の変形トランスフォームしてトゲトゲとしたアンテナの様なものが出る、そして彼の能力が発動される。アンテナは彼の能力の欠点である標的の頭に触れなくては脳に干渉できないという欠点を補う為にある、唯でさえ戦闘に卓越しているのにこのような機能が付けばそれは、まさに鬼に金棒。


「うぐ!!体が!!」


「なんだ!!うごかねぇぞ!!」


「あ、頭がイテェ!!」


ホーネットの醜悪な笑みが更に自分の口角を歪める、悪魔のような顔へとなって標的の自由を奪う。そしてついに【ギルド】の連中は悟った、人間が相手できるような者じゃない本物の悪魔が目の前で自分たちの命を軽くもて遊んでいると。


「じゃぁまず、お前は自分以外の奴を殺せ」


ホーネットに襲い掛かろうとしていた一人の人間の体が勝手に動く、後ろを振り向き足が勝手に動き出す身動きの取れない仲間への暴徒が始まる。声にならない悲鳴が響き渡り撲殺される仲間、原型をとどめない姿を見て更に恐怖が伝染する。


「だれかぁぁ!!たすけてくれぇぇ!!」


「次はその助けを求めてる奴だ、殺せ…ひゃーっはっはっは!!」


時が流れてやがて操っている人間だけになる、醜悪な笑みのまま彼の脳への干渉を解く。彼は泣き崩れてホーネットの顔を見る。


「なにが望みだ…」


「真の破滅だ」


そう言って懐から銃を取り出して、目の前の彼の心臓を撃ちぬいた。後に残ったのは撲殺された死体と銃殺の死体と醜悪な笑みを浮かべれ笑うホーネットだけだった。
























 「ぶぅはぁ!!結構遠いなぁ…こんなに泳いだの初めて」


べレスが目的の浸水したビルにたどり着く、内装はかなり綺麗に手入れされていて光り輝いていた。まるで戦前のその前からそのまま攻撃されることなく残っているような感じすらした、水面から這い上がる。べレスはもぐる前にへレンに持たされた無線のイヤホン交信装置を耳に付ける。


『聞こえるなべレス』


「良好だよへレン、機材が窓から確認できる位置まで移動するね」


『気をつけろよ、くれぐれもボロが出ないようにな』


注意を黙って聞くべレス。

 彼は男の子だけど、どこからどの様にしてみても女の子…もともとそうだったけど、今回はかなり女の子いわゆる「男の娘」なのだ、だけど刀は佩いている。

 

「新入りかしら?女の花園へようこそ。」


水面から這い上がったところで横からいきなり声をかけられて慌てるがすぐに落ち着いて挨拶を交わした、相手の女性は腰にリボルヴァー式の銃を吊っている。おそらく自分たちが根城にしたタワーと同じ

警備員のような役割をしているのだろう。


「服が乾いたら上に上がってきて、みんなに合わせるから」


「あ、はい……みんな?どのくらいの人数かなぁ?」


男性が入れば殺される、そんな危ない場所にわざわざ白いワンピースできた自分が急に恥ずかしくなるべレス。三階のテラスに出て日の光に当たって服が乾燥するのを待つ、建物は高層マンションのようになっているが一階から六階まではエントランスホールで中央部分が吹き抜けになってる。しばらくして服が乾燥したのでテラスを出る。


「上、上に行く階段はここかな」


階段を駆け上がっていく途中へレンから通信が来る。


『べレス詳しい位置が分った目標は二十階の東側の部屋にある』


「了解…」


通信が切れる。

 上の階に上がると階段が途絶えていた丁度六階だった、べレスは困った顔をして六階ホールをうろうろしていると、突如ファンファーレが鳴り響いた、歓迎の音頭のようだ。


「ようこそ、あなた名前は?」


「べレスです」


戸惑いながらも答える、こんな歓迎を受けている暇ではない二十階にいって機材を取りに行かなくてはならないのだが、女性たちはお構いナシにべレスを触ったりつついたりしている。


「刀だぁかっこいい…」


「べレスちゃんて言うの?あなたすっごく可愛いわねぇどうしたらこんな白い肌に」


「胸はあんまりないのね…貧乳はステータスよ」


なにやらだんだんピンク色のオーラがそこらじゅうから溢れてきているような感じになっている、女性の良い香りに包まれたべレスは困った顔のまましばらく硬直。


「困ったな…これじゃいつまでたっても目標回収にいけないや、それに上に上がる階段すら見つからない」


『仕方ない奴だな、いいか今から私の言う通りにしろ』


無線で聞いた言葉でべレスの顔が真っ赤になる。













「あのみなさん歓迎してくれるのは嬉しいんですけど私、実は」


「なに?」


「まさか…」


空気が一瞬凍りついたように冷え切ってしまう、そして深呼吸をしてべレスは言う。


「私、今日…女の子の日で具合が…」


「やっぱりねーどうも元気がないと思ったらそういうことか仕方ないわね、みんなべレスちゃんの歓迎会は今度にしましょう」


その場を思いっきり恥ずかしい言葉で乗り切るべレス、それと同時にへレンに対するちょっとした感謝とか怒りとかいろいろべレスの中で渦巻いていた。しばらくして上に上がるにはエレベーターが一つ起動してるのが分ってそれで二十階まで直行目標物の目の前まで辿り着く。


「ふぅようやくだ、とりあえずゴム手袋をしてっと」


「あなた男ね…」


背後でリボルヴァーのハンマーが、かちゃりと音を立てて鳴る…狙われた。


ズドーン!!

まだ続きます…はい

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