4人の行く道
べレス:世界を旅する少年、よく女の子に間違われる 遺伝子が他の人間とは作りが違う【アウトサイダー】
フロル:白いコートを着た綺麗な姿の【アウトサイダー】の少女、以前はマーモットと呼ばれていたが、【機関】を抜けた際名前を捨てた
ガレット:元【ギルド】のボス、とっても怖い顔をしてる筋肉ムキムキ
Dr.ヘレン:いろんなことをしってる。戦闘もできる、治療もできる女性。
ホーネット:【機関】の人事を取り仕切ってる、フロルと同じくらいの歳、陰湿な性格で人の不幸を喜ぶ。
【ギルド】:無秩序を楽しむ集団、世紀末ヒャッハーな格好をしてる。
【機関】:地下に大都市東京を再現している、楽園を追い求めてその力で外の世界へ出てもう一度暮らそうと願っている多くの人々の集団だが、裏では世界制服をしようと企んでる。
【アウトサイダー】:【機関】が外で暮らす人々を呼ぶ時の一般的な総称
荒れ果て、腐敗しきった世界に四人の奇妙な集団がいた。【ギルド】でも【機関】でもない、一人は背が低く刀を背負っている、赤毛でショートヘア青い瞳にとても綺麗な顔立ち、女の子に見えるが性別は男性、名前はべレス。その後ろから付いてくる一人の女性は髪が銀髪で長く背が高い、白いコートを着ていた、名前はフロル。以前は【機関】に所属しマーモットと名乗っていた。さらにその後ろから付いてくる屈強な体つきの男性がいる、上半身は裸で下半身にはボロボロのジーンズ。元【ギルド】のボスで名前はガレット。そして最後尾には白衣を着てサングラスをかけ手には重そうなアタッシュケースを持った女性がいた、名前はへレン。以前はフロルと同じく【機関】に所属し研究員として働いていた。
四人の向かっている先は廃墟と化した「横浜」といわれる都会の町、海辺に位置していてここ数百年での風と水の浸食で高いビルの3階まで海面の上昇と風化が見られる、廃墟とは言っても人が住んでいない訳ではない。人が住み着く理由としては危険な動物から狙われることもなく外敵の侵入が非常に困難になっている上戦争があったころは激戦区だったため武器も豊富だ。
そこに着いた時の彼らの目的は活動の拠点を置く事だった、彼らの目的は”楽園”といわれる数百年前、日本で行われた化学実験の真相を暴き腐敗した世界を救う事。だが”楽園”を狙うのは彼らだけではない【機関】という組織が世界を完全なる支配を目的とし”楽園”を求めている。
彼らと【機関】は対立していて【機関】は彼らの息の根を止める事にいま必死になっている。
夕日が海面を照らしキラキラと輝く、「横浜」の海は激戦区であったにも関らず汚染はされていなかった、人が入っても安全な海だ。べレスが廃墟の一番高いタワーを目指して海面に入り泳ぐ他の三人も後に続く。タワー内部に入るには一度深くもぐり一階からエントランスを抜ける必要があるエントランスも無論浸水していて三階まで行くのに息が続かなければ溺死だ。
「皆、息吸って」
べレスが後ろから付いてくる三人のいる方向を向いて言う、それを聞いた三人は各自、自分のタイミングで息を吸ってもぐっていった。海中内は夕日が差し込んでいてそれが乱反射し幻想的な光景をエントランスに映し出していた。エントランスに入り奥の階段を目指し無事全員三階に行き着く。
「ぶはぁ…ふぅ、みんないるよね?」
べレスが全員いる事を確認する。
「私はいるわよ」
「私もだ」
「あれガレットは?」
女性二人が返事をした後、一人いない事にようやく気がつくべレス。よく見ると潜ったはいいが上がってこれない状態のガレットが水中に写っているのが見えた。筋肉が体のほとんどの彼は水に浮くことができないようだ。べレスはもう一度息を吸って水中に潜っていき階段のそこで足掻くガレットを水面まで引っ張り上げた。
「ぶぅはぁ!!…はぁはぁ死ぬかと思った、ありがとうべレス」
「まったく迷惑な奴め…これじゃ外に出る時どうするんだ?」
ガレットは水面から上がって近くにあった鉄製の椅子に座り考え始める。
「よし、思いつかない!」
「ダメだこいつ、早く何とかしないと…」
べレスは呆れて言った後にようやく水中から這い上がる、三階のホールはガラス張りで水の音がよく反響する、それに付け加えて夕日がいい具合に中に刺していた。しばらくその場所で日に当たって、濡れた体と服を乾かす、フロルはコートを脱いでコートを手で絞って水を地面に落とす。
不意に上の階から音楽が聞こえてきた、四人は人がいるという事を同時に悟る、服を乾かすのをやめて武器を各自構えてガレットを先頭にして階段を上がる。足音を立てないようにゆっくり上がっていく音楽が段々近くなるそして六階に来たときだった、全身をアーマーに包んだ人物が銃を構えてこちらに向ける。引き金は指にはかかっていない敵意は余り感じられない。
「ここの警備員だ動くな!ここに何の用だ?」
「旅の者よ、今はね」
フロルが他の三人を代表して答えるすると警備員は構えていた銃を下ろす。
「そうか…まぁ騒ぎは起こさないでくれよ、ここは皆唯一の平和を実感できる場所なんだ」
警備員の忠告を黙って聞くと六階のホールに揃って出る、中央にはステージがあってその上で管楽器を演奏している人たちがいた、とってもいい音色が響く。時に激しく、時にゆったりと。
べレスが見物客に混じって席に座って完全に聞き入っていた、他の三人は演奏が終わるのをホールの隅で待っていた。しばらくして演奏が終わるべレスは席を立って、三人の元へ戻った。ここに来た目的は演奏を聴くことではなく、活動拠点を置くためだ。
「とりあえずここに人は住んでるみたいね、子供もいるし結構安全そうね」
「そうだな俺は長い間歩いて疲れたぞ…はやく休みたいぜ」
フロルとガレットが会話をする、べレスはここの長を探して一人でさっさと上の階へ続く階段を上り始める。
「おい二人とも追っかけなくていいのか?あいつ先に言ったぞ」
「あー勝手に先に行かないでよべレス」
三人がべレスを追いかけて階段を駆け上がっていく、夕日は地平線に段々沈んでいきやがて夜となった二十回辺りでちょうどその時刻、長と思わしき人物には会えなかった。
ここの住民に話を聞くとそういった人物は特にいないらしく三十九階を越えた辺りに居住区がしばらく続いているらしく問題さえ起こさなければそこで空いてる部屋を好きに使っていいらしい。結局彼らが行き着いた先は五十三階タワーの真ん中より少し上の階だった、そこに十分な空き部屋があったそこに彼らは活動拠点を置く事にした。
「高いなぁ落ちたらどうなるんだろう?…」
べレスが窓から下を見る海面に月明かりが当たっていて輝くとっても綺麗、へレンがアタッシュケースからノートパソコンを取り出して現状を整理する。
「えーと、これからやることは【機関】のデータベースにハッキングして人工衛星を通しての”楽園”の捜索か…あいつら私なしでロケット作れるのかな…?」
ほんの少しだけ【機関】に残してきてしまった作業員たちが心配になる。ガレットはすでに寝息を立てていたフロルは持っていた銃の手入れをする、良く見るとまだ水滴が付いていて錆びの原因になりかねない。
べレスは刀を布でよく磨いて鞘に入っている水をとんとん、と地面に叩いて落としていた、明日の予定としてはへレンのノートパソコンを【機関】の電波とつなぐ事その為の機材集めだ。
「さぁて私はもう寝るわね」
「私もそうしよう」
べレスを残して他の三人は寝てしまった。
「早いなぁ…みんなそうだ折角だし屋上に行ってみよう」
屋上へ駆け上がるべレス、屋上にはヘリポートがあったその中心に立って空を見ると満点の星空が光り輝いていた。今の寒い季節は空気が落ち着いているのでよく星の姿が見える。
「確かお父さんが、この宇宙のどこかに僕たちと似た文明を持って暮らす人々がいるってよく言ってたな…戦争が起こる前はきっと人類は宇宙を目指してたんだろうなぁ…綺麗だ」
輝く星を寝転んで見ていたべレスはそのまま屋上で眠ってしまった。
宮座頭数騎さんが書いてくれた主人公のべレスです
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いい感じにまとめられたのかそうかは分りませんが、今回は頑張ったほうだと思います。