三日後
べレス:世界を旅する少年、よく女の子に間違われる【アウトサイダー】
マーモット:黒いコートを着た綺麗な姿の【機関】の少女
ガレット:【ギルド】のボス、とっても怖い顔をしてる筋肉ムキムキ
Dr.ヘレン:【機関】の一番えらい研究員、いろんなことをしってる。戦闘もできる、女性。
ホーネット:【機関】の人事を取り仕切ってる、マーモットと同じくらいの歳、陰湿な性格で人の不幸を喜ぶ。
【ギルド】:無秩序を楽しむ集団
【機関】:地下に大都市東京を再現している、楽園を追い求めてその力で外の世界へ出てもう一度暮らそうと願っている多くの人々の集団。
【アウトサイダー】:【機関】が外で暮らす人々を呼ぶ時の一般的な総称
人間の自然治癒とは自然界から与えられた、恒常性が原動力となっているこれは遺伝子に刻まれたものであって何らかの原因で壊れたりしない限り、通常の回復力となるが。もし何億分のいくつかの確立で遺伝情報に齟齬があった場合どうなるかは誰もわからない。また一つの遺伝子の狂いが他の体の構造成分のバランスを壊す確立もある。
------------もし本当に壊れた人間がいたら?
【機関】の地下都市を脱出してから三日間、べレスはまだ眠ったままの意識不明のままだ。心臓は動いているが、今は一種の脳死状態の人間の様になってる。だが脳への外傷は一切与えてなかった…私は与えなかったあの戦いの中で確実に殺そうとはしなかった…もうあの時点で【機関】への忠誠心は揺らいでいた、それでも半分は振り切れていなかった為にべレスを瀕死まで追い込んでしまった。
ところでそろそろ突っ込んだほうがいいのだろうか、このガスマスクの強化兵士は誰?
「ガレットあいつだれ?」
「Dr.ヘレンだ、人工衛星の修復の時に一緒にいた…なんであいつまで付いて来てるかはしらない…いい加減マスク取れよヘレン」
「あ、すっかり忘れてた…いっけねぇー」
そうか忘れてたのか…三日間もこういう時声を出してしっかり突っ込んでくれるべレスが寝たきりとは本当に悲しいものだ、ある意味。
「自己紹介が遅れたな私はDr.ヘレン、うっかりべレスに【機関】の人工知能の管理室を見せて…うんまぁ…そういうことだ」
うっかり見せて【機関】のお蔵入りにされたくなかったから、逃げてきたんですね。わかります本当にありがとうございました。本当…本当にべレスの突っ込みがほしいです…助けてください。
私が言えることじゃないけれど、これほどまでに彼の存在が恋しいことはなかった…私は丁寧にお辞儀をして彼女に敬意を表し自己紹介を済ませた。
「ふむ、しかしマーモット…お前」
ヘレンは何かを言いかけると私にじりじりと歩み寄ってくる、そして私の胸を鷲掴みにした。
「フギャー!!」
「こんな脂肪の塊のどこがいいんだー!!ちきしょう!!80以上はあるなくっそ…!!」
「あーヘレンずるい俺もー」
持っていたP90の銃口をガレットの、口の中に押し込んでやる。ああこれがいつもべレスがこいつに冷たくする理由か…今よーく分った。
「このままトリガーを引いてもガレットなら生きてそう…」
「すいません、もう胸を揉もうとかしません流石にこれだったら俺も死ねます。はい本当すいませんでした。」
反省しているようなので許してやった、ヘレンがそこで寝かせているべレスの血液を採取する。そして大事そうにアタッシュケースに採取した血液をしまう。アタッシュケースの中には他に色々な機械らしき物が沢山入っていた。いったいなんに使うものだろうべレスなら分ったかもしれないけど…私には見当もつかない。機械の一つに血液が入った試験管をセットするとスイッチを入れた。
『遺伝子解析します……パターンX、未知の遺伝子結合パターンです』
「にゃんだとぉぉぉぉぉ!!」
猫語になった…シュールだ。そんなことはさておき彼女の持っていた機械はどうやら人間の遺伝子を血液から分析する機械のようだ。未知の遺伝子結合パターンとはなんだろう?
「どういうことなのへレン…その未知のパターンって」
「いままでこんな人間は、いなかった人間ってことだよ」
「そーなのかー、意味がわからんぞ俺は」
「説明しよう!!遺伝子とは体を作る情報の集合体みてぇな物だ、DNAとかいわれたりもすんのかな?貴様らも同じようにこの遺伝子というものによって作られているんだ、だがそれには必ずしも全員が同じではなくともパターンがあってな、それがべレスの遺伝子はいままでなかったパターンになってるわけだ」
なにをいっているんだこいつは?早く病院かなにかに見てもらったほうがいいいんじゃないだろうか…。それとも私の理解が追いつかないのか。
「う、うわぁぁぁぁ!!………はぁはぁ…生きてる?」
目が覚める、太陽が空にはあった為すぐにここが【機関】の中ではない、外であることがわかった。脱出できたようだ。周りを見渡すとマッチョと銀髪とサングラスをした変なトリオがいた…。っていうか僕の仲間だった…いま改めて思う、こいつら変だ。
たしかマーモットの攻撃を心臓に食らって…傷口は塞がってる…心臓ははずしたのか?いやでもあれは確実に死ねるはずだ…まぁいいやとりあえずいまある命に感謝しよう。三人は僕が起き上がったのをみて、マーモットは泣きそうな顔だ…へレンはサングラスを取って不思議そうな顔をする、ガレットはにっこり笑っている。
「べレスゥゥゥ…私…わたし…あなたにひどいこと」
「うん、あれは痛かった」
「起きたか、救世主…新たな目覚めはどんな気分だ?」
「え、特に何も…へレンさんが中二病なのは分るけど」
「ようやく起きたか」
「以外にもガレットが一番普通なリアクションを取った件について…」
こいつらかわってねぇけどやっぱり変だ、変なのが普通か…世界中探したってこんな奇妙な集団はいないだろう。まぁ僕たちらしくていいか、ところでここはどこだろう?
「ねぇへレンさん…ここはどこ?」
「”さん”は付けなくていい、えーと断崖絶壁を降りてとりあえず三日間南下してきたわけだから、茨城のあたりだとは思う。」
「そう…ねぇ三人とも断崖絶壁をどうやって降りたのかな?なんかものすごく背中と腹筋が痛いんだけど」
マーモットがガレットを僕の方向に蹴り飛ばした、犯人確定ってわけか。
「ガレットがべレス担ぎながらダブルラリアットして降りた…」
「やってくれたじゃないかこの変態」
「いや…べレスが起きないのが悪いんだし…そうだよな?へレン?」
ガレットはへレンに助けを求めるような眼差しで見つめるがへレンはサングラスをかけて、そっぽむかれてしまった。よぉし贖罪の準備はできてるな…刀…あれ?背負ってた刀がない、銃もない!!ああ、脱出のときになくしちゃったか、まぁいいまだ病み上がりだし今回は勘弁してやろう。
「そういやさっきガレットが土を思いっきり掘ってなにか埋めてたのを見たぞ」
「へレンそれどこら辺?」
「ちょうどそこら辺だぞ、土の色そこだけ違うな」
へレンが指差した場所を手で掘って行くと土だらけの僕の装備があった…このやろう!!
「ギャー!!」
ガレットの叫び声がどこまでも響いた…なぜかはわからないがものすごく落ち着いた。いつものことがいつものように行えたからだなきっと。マーモットがP90を空に向かって撃つ…。
「祝砲だよ?…」
「なるほど、マーモットは自分で道を選べるようになったんだね」
「うん名前も、もう捨てようかな【機関】なんかの言いなりだった頃の名前なんて、ねぇなんかいい名前ない?」
へレンがにやりと笑う…まさか中二な名前を付けようしてるんじゃないだろうか…まずいぞ!!この顔は完全にそういう顔だ!!早いとこなんかいい名前を思いつかないと…なんか出てこないかな…クソこういう時に限ってどうして出てこないんだ。そんな時に風がひと吹きした。
「フロルなんてどう?昔のスペイン語で花という意味なんだけど」
「うん、べレスがそれでいいって思うなら」
「チッ」
へレンが舌打ちをする…よかった先に言えて。
「ガレット二号なんてどうだ?」
「竜巻旋○脚!!」
空中をグルグル回りながら飛んで蹴りで攻撃する必殺技の名前をいってガレットを蹴る、しかしこいつ本当に戦闘や力仕事以外でろくなことしないな…。
いつもの三人プラス一人、これから先が心配だが何とかやっていこうと思った。
今後マーモットはフロルって名前で呼ばれます、はい。
あと新キャラのプロフィールコーナーです
名前:【へレン、Dr.へレン】
性別:女
特技:ナイフでの機転の利いた戦闘、変装、ガラクタ工作
容姿:白い白衣を着てる【驚きの白さ!】、貧乳、黒髪、顔立ちはそれなりにいいけどサングラスで隠してる。
詳しい説明
【機関】の地下都市に住んでいた一般市民だったけど頭がいいことということで研究員に抜擢されて人工衛星を直してた、飛ばすのにはロケットが必要だからロケットも作ろうかなと思ってたころ、ヘマをやらかしてべレスたちと脱出し行動を共にすることになった。
脳内改造を受けて瞬間移動の能力を持っていたけどホーネットに脳干渉を受けて能力を消されてしまった。中二病で当時は閃光のへレンと自ら名乗っていたらしい
けどよく調子に乗って規則をマモレナカッタ。4人目の仲間で4人というとテイルズを思い出しますね、そういや某主人公は騎士学校を卒業間じかにして、オヤジの死亡を聞いて地元の領主を告ぐため中退するけど弟に地元を乗っ取られて、職を失い
無職になった…NEETの職業は自宅警備員だけどこの主人公自宅をマモレナカッタ。
戦闘不能になったりしてもマモレナカッタっという。そんな感じにする予定だったんだけど笑いを入れていくうちにそんなキャラじゃなくなってしまった。