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Desperado World  作者: νBLACKν
たとえばそういうスタート
12/21

サテライト

べレス:世界を旅する少年、よく女の子に間違われる【アウトサイダー】


マーモット:黒いコートを着た綺麗な姿の【機関】の少女


ガレット:【ギルド】のボス、とっても怖い顔をしてる筋肉ムキムキ


Dr.ヘレン:【機関】の一番えらい研究員、いろんなことをしってる。戦闘もできる、女性。


ホーネット:【機関】の人事を取り仕切ってる、マーモットと同じくらいの歳、陰湿な性格で人の不幸を喜ぶ。


【ギルド】:無秩序を楽しむ集団


【機関】:地下に大都市東京を再現している、楽園を追い求めてその力で外の世界へ出てもう一度暮らそうと願っている多くの人々の集団。


【アウトサイダー】:【機関】が外で暮らす人々を呼ぶ時の一般的な総称



 俺は大通りを目指して歩き進む。時刻は深夜の11時を回っていたが地下都市の秋葉原はとてもにぎわっていた、明日は仕事があるので今日は様子を見て帰るつもりだ。…うむオタク文化は今でも健在のようだな、戦争でもはやそんな文化絶望的だったかと思っていたが、以外としぶといな嬉しい限りだ。しかし俺はいつからこんな文化が好きになったんだ?べレスと出会ってからか…。

そう俺は元々【ギルド】のボスだった、だが運命の出会いが人を変えてしまった…罪な子だなべレス、オタクの町秋葉原の電気街はやはり独特の雰囲気だコスプレイヤーがいたるところにいて、そして愛すべき二次元キャラクターたちの大きな広告、戦前の姿のままを完全に真似られている。


「やめてください!!はなして!!」


なんだ、女性の叫び声か?【機関】は治安の管理はどうなっているんだまったく、仕方ない、いくか駆けつけてまず視界に入ったのは女性と黒いコートの男だった…まてよその黒いコートは【機関】の制服…


「あ、ガレットさん」


「ホーネット!」


女性はホーネットが俺に気をとられている内に逃げ出した、なぜこんなことをするか事情を聞こうと思ったが先にホーネットが口を開く。


「なぜこんなことを、って思ってる顔ですね」


「なんの罪も無い人間になにをしていた?」


「あなたに言われたくないですね、元ギルドのボスに」


こいつは俺がギルドのボスだったということを知っている!何者なんだ?懐から銃を取り出すとその銃口をこちらに向けた。


「なんのつもりだ…」


銃を一発俺に向けて撃つが外れる、いやわざと外したのか?いったい何を考えてるんだこいつは…


「俺も昔は外で暮らしてましたよ…けど両親が死んでこの世界が憎くてねこうやって時々ストレス発散しないと耐えられないんですよ。」


「そんな話を俺にしてどうする同情しろとでも言うのか?」


ホーネットは銃を下ろして安全装置をかけて懐にしまうと笑いながら「同情なんてされたら惨めじゃないか」と言った。


「僕が言いたいのはこの世界が許せないこと、それだけです」


 そう俺に言い残すと風のように一瞬にして消えてしまった、その後彼の姿を一応探して見たがどこからも出てくるわけも無く、結局見つけられなかった ああ言った奴は今まで見たことが無い出会って間もない頃べレスが刀で一閃しようとしたのは、奴の本質を見抜いていたからなのだろうか?

考えても仕方ない、いまはもう帰って休むとしよう。家の玄関を開けてそっと自分のいた場所へ戻る。













 朝になる…僕は目をこすって起きる、一緒に寝ていたマーモットがいない。どこへいってしまったんだろう?家の一階からいい臭いがする、もしかしてご飯でも作ってるのかな、一階に下りてキッチンを覗くとなんとエプロンドレスを着てるガレットがいた…。世も末だ。


「なにしてんの?気持ち悪いかっこして」


「朝飯の用意」


こいつが作ったご飯を食べたら口から妊娠しそうだ…間違っても僕は食べたくない、居間の方へ行くともうすでに、犠牲者が出ていた、ガレットの飯を「うまいうまい」と言いながら口に運ぶマーモットの姿がそこにはあった…。


「おはよう、べレス」


「おはよう、マーモット体に異変はない?あいつが作ったご飯なんだから無闇に食べたら体壊すかもよ」


「ひどいよべレスちゃん」


後ろを振り向くと料理を持ったガレットが泣きながら立っていた、構うものか…”ちゃん”付けしたな刀どこだ?こいつのケツにぶち込んでやらなければ気が済まない…。


「べレスおいしいから本当に食べて見たらいいじゃない、文句や罵倒は食べてから言うものだよ」


「…わかったよ」


しぶしぶガレットが作った料理を口に運ぶ……嘘だろこんな旨いもの初めて食べた、僕の舌が生まれて初めてうなったのだ、仕方ないちゃんと全部食べてやるか、そのあとで刀をぶち込むとしよう。全てを残さず完食して二階に上がって刀を佩く。


「ガレット-」


「なんだべレス?…タイムタイムいきなりどうした!!…アッー!!」


 ケツに刀をぶち込んで引き抜くご飯は旨かったが、僕を”ちゃん”付けで呼ぶことは許さない、誰にも言わせない…言ったら最後この筋肉もりもりムキムキマッチョマンの変態のようになるのだ。そんなことはさておき、今日は人工衛星とやらの修復作業を任せられているんだマーモットに作業場所を聞いておかなければ。


「人工衛星の修復?ああ確かそんな仕事があったわねー、確かここから丁度西あたりの工場でやってるわよガレットも連れて行ってあげてね、彼の力が必要だから」


なんであんな変体が必要なんだ…戦闘以外で役に立った事あまり無いじゃん。


「ひどいな…虫除けの鉄板運んだり、朝飯作ったりしたじゃない」


「人の心をよむなぁぁぁぁ!!」


叫びながら飛び蹴りを腹打ち込んでやる、命中して痛がる。さてこのおバカを連れて行くところに行くか、玄関を出る。さすが地下、朝になっても暗いままだ…それでも人々はここで、なに不自由なく生活している、マーモットは今日は仕事が無いので家で休んでいる。確かここから西だったな、どのくらいの距離かは聞きそびれてしまっただがしばらく歩くとすぐに分った「サテライト研究施設」という標識が建物の前にあった、サテライトというのは英語で衛星という意味だ。


「お前らが今日来る、使用人だな…付いて来い」


建物の自動ドアをくぐると、サングラスをして白衣を着た研究員らしき女性が迎えてくれた、ちょっと無愛想な感じがする…付いていくと人工衛星の修復が行われている作業場に連れて行かれた、作業場の中は明るくてよく周りが見渡せる、人工衛星は組み立てられた鉄骨で覆われていてとても大きい。見ているだけでワクワクしてくる機械いじりは得意だ。


「自己紹介が遅れたな私はここの研究員のDr.ヘレンだ、いまは人工衛星の復旧作業担当隊長を任せれている」


「べレスです、お会いできて光栄ですDr.ヘレン」


「ガレットだ、力仕事なら任せろ」


「では早速今回やってもらう仕事プラス完成したらどういった目的で使うかを説明しよう、諸君らも知っているよう戦前、楽園という化学実験が行われその成果を日本が独占、戦争の引き金となった近年地球は崩壊がすすみ死の惑星となった、だが楽園さえ手に入ればまたこの惑星は蘇る【機関】はその目的を果たすため人工衛星を使っての捜索に踏み切った、完成さえしてしまえば国外に持ち去られた楽園の捜索などぞうさも無い事だろうと私は思っている、それでだ肝心のカメラ部分がまだ造れていない…べレス頼めるか?」


Dr.ヘレンはサングラスを僕を見つめる、どういう意味があるのかは知らないがまぁ引き受けるためにここに来たようなものだ、無論僕は首を縦に振った。


「人工衛星用のカメラですね、材料は揃ってますか?」


「ああ」


「なら二時間で作ります」


Dr.ヘレンは「そんな短時間で大丈夫か」と聞く僕はこう返した「大丈夫だ、問題ない」後ろでガレットが「それ死亡フラグだ」というが、なんのことか僕にはさっぱりだ。とりあえずガレットに材料をここに持ってくるよう頼んだ。彼はマッチョなので顔色一つ変えずにここに材料をすぐに持ってきてくれた早速作業に取り掛かろうとしたときだった、作業員らしき二人の声が聞こえる




「なぁしってるか?お前あの話」


「なんだよ…どの話だ?」


「しらねぇのか?ここ(機関)では人体実験が行われてるだってよ!おっかねぇよなぁ」


「まじかよ!!最近俺たち作業員も数が減ってるなと思ったら…まさか」


「そのまさかだよ!噂じゃその人体実験、人の脳みそいじっておかしくししちまうらしいんだ、けど成功したした奴らがいたらしくてな、一人はみんなしってるあの”銀色の魔女”だよ詳細は不明だけど」


「ああ、【機関】のお気に入りか、ありえない運動神経してるもんな」


「それともう一人こいつは運動神経とかってレベルじゃねぇ、他人の脳に干渉する超能力みてぇなの持ってやがる奴だ、名前は確か”ホーネット”だったか?」



ホーネット…確か【機関】の人事を取り仕切ってる奴、それとマーモットに変なことした奴だ…



「されにその実験まだ続いてて、戦闘員たちの強化も行われてるらしい」


「へぇー、目つけられたら最後だな」



思わぬ情報だ…噂だから嘘かもしれないだが、本当だったらどうなるんだ?そもそも【機関】の最終目的はなんだ?楽園の回収をして地球を治すことじゃないのか?なのにどうして人体の強化なんて、嫌な予感しかしない…藪をつつけば蛇がどうとか言うけどなんにしても確かめたほうがいいな。


「おいべレス、さっさと作っちまおうぜ」


「あ、ああ」


二時間後、見事に人工衛星用のカメラが出来上がったレンズの調整で宇宙から顕微鏡のごとく地球をどこでものぞける。完成した事をガレットにDr.ヘレンへ報告させ、完成の度合いをみてもらった。


「見事だな!私は関心したぞ!ここまで完璧にするとはアウトサイダーなだけあるな。」


「いやぁ…それほそでも」


なんでガレットがほめられてんだ!?作ったの僕だよ!!Dr.ヘレンも末期だな、そうそう末期といえばここの人工知能作ったのは誰だろう。


「Dr.ヘレンここの人工知能作った人誰ですか?」


「私だ、君たちになら見せてやってもいいぞ特別に管理室に」


人工知能が末期な理由がわかったぞ、こいつですねなんとなくガレットと同じ感じがすると思ったら、そういうことか…やれやれ僕の周りには変態しかいないのか?まぁいいや人工知能の管理室にいくか、Dr.ヘレンに案内されてさらに地下へと向かう、サテライト研究施設の地下にあるのか人工知能…。


「ここだ…町の様子、一人ひとりの行動そして性格までをここで分析し把握している【機関】のデータなんかもここで極秘に管理されている」


「すげー何がなんだかわからねぇ!!俺は先にマーモットの家に帰ってるわ」


さすがガレット!そこに痺れないあこがれない!…と心の奥底で叫んでおいた、極秘のデータか…まだ分らない事が多いから見ておくのも悪くないな、すこし荒っぽいがDr.ヘレンには退場願うか。

 刀を一振りするがかわされる、「太刀筋が荒いぞお嬢ちゃん」どこかで聞いたことのあるセリフだ、ムカツク…それにまたお嬢ちゃんか、もう聞き飽きたな。


「刃を向けるということはそれなりの理由があるのだろうな?」


「ありますですが、こちらもそれをしゃべるつもりはない」


「ならば力ずくでも吐いてもらうぞ!!」


ナイフを白衣のポケットから取り出す、ナイフか刀とじゃ話にならないな…馬鹿め、深呼吸をひとつし再び切りかかる。


「この!……消えた!!?」


「後ろだよお嬢ちゃん…」


いつのまに!!ナイフの刃が背中に突き立てられ強く押される…そんな嘘だろこれじゃ致命傷だ、そう思った時だったまた胸が苦しくなった、まさかと思って動いてみる。自分は自由に動けるのに回りは違う、コンピューターの明かりの点滅がゆっくりだ…Dr.ヘレンもか。


「そこだ!!」


「なに!!しまったナイフが!!」


ナイフが手元からはじかれる。


「いまの一瞬でどうやって…だがこれで終わりだと思うなよ」


胸の苦しさがおさまる、相手はまだ反撃の意思があるのにスローモーションが終わるのは困る、仕方ないこの状態で戦うか、ナイフははじかれて拾いに行くには遠すぎる、動けばすぐにわかる…なに!!


「私は頭の中いじられてるんでね…瞬間移動が可能なんだ実際には早く動いてるだけだが」


「ちっ、こんな時にスローモーションが発動すれば…」


頭の中をいじられてるとかいったな…実験のことは本当みたいだな、となるとまずいな【機関】を敵に回したら、それこそ自殺とかわらないってことか。まぁいいかもう遅いような感じだし、Dr.ヘレンだってどうせ【機関】の一部だ、なら最後にこいつに言わなきゃな。


「Dr.ヘレン、僕は男です」


「にゃんだとぉぉぉぉぉぉ!!」


シュールだな猫語になった…。





「そこまでにしていただけますか?Dr.ヘレン」


「…貴様、ホーネット!!」


「ホーネット…!」


「彼にいま死なれては困ります」


このタイミングでこいつまで出てくるとは最悪だ、ここは潔く退くべきだろう…なんだ!体が動かない!!どうなってるんだ!?


「Dr.ヘレンあなたは、このアウトサイダーに極秘エリアまで通してしまった、よって処罰が下されます。」


「…なに!!ここを作ったのは私だぞ!!そんなことできるはずが!」


ホーネットはにやけながらDr.ヘレンに近寄ると彼女の頭に手を触れただけで失神させてしまった、体はまだ動かない…こいつとはやりあうには、角が違いすぎる…間違いなく殺される。


「べレス、君は出会った人全てに刀を振ってるのかい?呆れるなぁ」


「それは誤解だな、くっそ!うごかない!」


僕の身動きの取れない様をホーネットはただ見つめる、まさかこれもこいつが…確か噂じゃ他人の脳に干渉するとかいう不気味な超能力を持ってるんだっけか?…この化け物。


「察しがいいねどうせだから、そのまま話をしよう」


こいつ人の心まで読みやがった!!


「【機関】の上の人たちが君を組織の一員に引き入れたいらしい、能力を高く評価されてるよ」


「…目的が分らない組織なんぞに僕は入りたくないね、なぁ教えてくれよ【機関】の最終目的を」


「それはできない、あーしかも断られちゃったしね まぁ、君にはまだ利用価値がありそうだから今回のところは生かしておいてあげるよ。それじゃバイバイ」


風のように視界から消え去る…生かしておいてあげるだと?いつでも殺せるってことか…恐ろしい奴だ次こそ会ったら本当に殺されるかもしれない、やつはモンスターだ人間が適う相手じゃない。



「…う、糞あんな奴に」


Dr.ヘレンが失神から目を覚ます。


今回はえらく長くなってしまたな。

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