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Dロード  作者: jUDo
9/12

反撃


前書きに書くことが思い付かなくて日々苦戦します。




「…親父か………?本当に親父なのか………?」

8年前、勝手にマックスに頼んで。勝手に俺達を見棄てて。勝手に旅に出た。

そんな傍若無人な父親が帰ってきた。


「当たり前だ。自分の息子を間違える親がいるか?」

自信満々に言い切る。


8年間も会ってなかったのにその自信はどこから来るのだろうか。


「まあ、そんなことより、ディノ。少しの間、そこを動くなよ………」

そう言ってバルハラスは刀を構える。


ゴアアアアアアアッ!!


4頭の竜が同時に吠える。


「さて………お前達は俺を何分間楽しませる事が出来るかな?」

バルハラスは口元を吊り上げて笑い、

突進した。




〜城内、客間〜


ダダダダダ…

バンッ!


「で、伝令っ!!竜が新たに南から4頭!北から1頭が襲来っ!!」

兵士が息をきらせて報告する。


「なにっ!?東側と西側以外にいたのか!?ええい!!さっさと駆逐せぬか!!討伐隊を向かわせよ!!」

大臣が憤慨し命令する。


「そっ、それが、既に全員出払っていまして………」

「何だと!?竜ごときにどれだけ手間取っているのだ!?ならば仕方ない!!貴様らが行け!!」



「大臣。それは無茶です」

階段から降りてきたマックスが畏まって言う。

「竜と戦うには対処用の訓練を積まないと、何もせずに殺されます」


「ぬぅ………ならばマックス。貴殿ならどうする?」

「そうですね………城に残している最後の切り札でも使いますかね」

マックスは皮肉たっぷりに答える。




「…ほぅ………確かにそうするしかないな。ではマックス。南側からくる4頭の竜を始末してこい!!」


「わかりました」

マックスはフッ、と笑うと城の階段をかけ降りていった。


かけ降りていくのを確認した後、近くの兵士に命令を下す。

「総隊長!!兵士を出来る限りの人数で、北側からくる1頭の竜を足止めさせよ!!死人を出さぬようにな!!」

「ハッ!!」



命令された総隊長は即座によく鍛練された兵士を10人選び出し北側へと走っていった。


〜西側〜



ギャオオオオオオオッ!!



断末魔を上げて竜が1頭倒される。


「〜〜〜っあ!やっとくたばったか!!」

「よそ見するな!!まだ2頭残っている!!コリン!!まだ行けるか?」

「もちろんです。隊長!タイミングは任せます!」

コリンは自信満々に答えた。


「よし………俺の合図で右の竜の懐に突っ込め。後は判るな」

「はいっ!」

「じゃあ行くぞ………………今だっ!!行けぇっ!!」

「おおおおおっ!!」


コリンは隊長の合図と共に走り出した。竜が気づいてこちらを向き、炎を吐く。


ゴオッ!!


紙一重でそれを避けて更に接近する。後ろから付いてきていた隊長が一気に加速し、コリンを追い抜きながら竜の頭に斬りかかる。


反応した竜が隊長に向かって再び炎を吐こうと身構えた時、


「今だっ!!コリンやれぇっ!!」

隊長が大声で叫ぶ。


「おらああああっ!!」

コリンが竜の胸を目掛けて刀を突き立てる。


ドスンッ!!


赤い鮮血が一気に飛び散り、コリンの視界が真っ赤に染まる。

血が止めどなく溢れ、覆いかぶさるように竜が崩れ、倒れる。


「コリンが殺った!!残りは一体だ!!」

『おおっ!!』

隊長の掛け声と共に残りの討伐隊員は駆け出した。




「………お〜い………誰か〜………気づけ〜………剣が抜けないよ〜………助けて〜………圧死する~………………え?無視………?」

倒れた竜の下敷きになったコリン。

もちろん、誰もこんなことになってるとは知るわけもない訳で。

ガン無視された。




〜東側〜




バキンッ!!


「ちいっ!!」

振り下ろしてきた竜の爪を間一髪、刀で防御したジョン。しかし、それはあまりに無理矢理過ぎた。

耐えきれず刀が折れる。


「くッ!!」

衝撃で数メートル飛ばされた。

なんとか両足でふんばり、すぐ行動できるような体勢を構え、一息つく。

それから、折れた刀を残念そうに眺め、思案する。



既に刀の予備は使い果たした。

念のため、予備を3本も持ってきていたのだが、全然足りない。

それもそのはず。

竜の攻撃、火球以外の攻撃を全て刀で防ごうとするのだから。

爪、尻尾、突風…いや、流石に翼で起こした突風は無理だったが、前の二つは一応、何とかなった。

…が、そうでもしなければ、こちらから攻撃できない。


一時期、盾を使う案があったが、採用はされなかった。

両手用は重すぎて機動力が下がり、攻撃もままならない。

片手用では、使用者がギリギリ扱えるようにしても、竜の攻撃を防ぎきれない。また斬撃も浅くなる。


だからこそ、両手用の刀を使用している。攻撃を切り払う用に防御することで、盾と同等の役割を発揮しつつ、斬撃も深い。いわゆる現段階での完成された竜との戦闘方法。




次に、なぜこんな戦闘方法をしているのかというと、誰かが囮役に徹しなければ隙は生じないからだ。

隙を作り、誰かが攻撃。距離をとる。その隙に囮役が攻撃。反撃がくる。防ぐ。又は避ける。そして隙ができる。

決定打はなかなか生まれないが、最も効率的かつ自分達が一番生存率の高い戦法。

…囮役が竜の攻撃を防ぎきれる程、強ければの話だが。



今回はその囮役を自分がしただけ。

しかも、この方法で竜を一頭、倒した。


だが、その役に必須な刀を失ってしまった。




「ロゼル!!刀の予備は無いか!?」

「ある!けど、借りるだけじゃないよな?」

「ちっ………後でメシ奢る」


「………それだけですか~?リーダぁ~?」

にやりとロゼルが笑う。


「…隣に美女をつける」

「さっすがリーダー!!頼りになるぅ〜!ほいっ!!」

そう言ってロゼルは腰に差していた予備の両刃の剣を投げる。


ガアアアアアアッ!!


竜がここぞとばかりに、ジョンに追撃を仕掛けた。


が―――、ロゼルの投げた剣が先にジョンの手に収まる。


「はあっ!!」

槍投げのモーションで剣を投げる。


投げ出された剣は、砲弾まがいの速さで竜の頭を貫く。

一瞬遅れて貫いたところから鮮血。


追撃を仕掛けようとしていた竜は急所を貫かれ絶命し、滑り込むようにして倒れる。


ズウウウウウゥン!!


少しの間、からの



『…うおおおおーーーっ!!』


歓声。


「東側の竜を全て殺ったぞーっ!!」

「ああ!!俺達の勝ちだ!!初めて勝ったんだ!!」

討伐隊員が人それぞれに喜びを分かち合う。




「………ふぅ〜」

「お疲れさん。リーダー」

ロゼルがポンッ、と肩を叩く。


「ああ。………ったく。こんなことなら借りなきゃよかった。しかも刀じゃなくて両刃の剣…」

「まあ、約束は約束。貸しは貸し。ちゃんと守って下さい」

グフフ、と気持ち悪くロゼルは笑う。


「…はあ………」

ジョンはそんなロゼルをただ呆れて見るしかなかった。

読んで頂きありがとうございます。


戦闘シーンの感じを文字で表現するのは難しい!!

なかなか納得がいくように書けないのが辛いです。




じゃあ最後に………

感想等、常時受け付けていま〜す。出来るだけ返信しま〜す。


こんな軽いノリでこれからも書いていきます。

ではでは、ありがとうございました〜。

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