表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dロード  作者: jUDo
2/12

『あの日』

本編に入りました。


やっとです。はい。

相変わらずの駄作ですが、楽しめるように書きたいと思います。

〜8年後〜


季節は春。


――の昼頃。


アルバン城。


その中庭。


「全員敬礼ッ!!」

上官らしき人物が大声を張り上げる。

「えー、諸君ら10名は、見事に訓練を乗り越えた、今日から新米兵士だ!!

だが、国より任ぜられた『奇行竜討伐隊』にはそんなものは一切関係ないっ!!

奇行種の竜の戦闘においては今のところ食うか食われるかの二通りしかない!!

常に死との隣り合わせだ!!その事を絶対に忘れるな!!

最後に一つ、


『8年前の悲劇を繰り返してはならないっ!!』


以上!!」


「「「ハイッ!!」」」


「では解散っ!!」

上官が大声で命令する。


…………………………………………


「やっと、訓練生を卒業できたな。」

髪全体が寝癖っぽくツンツンに跳ねた赤髪の少年が手に持った丸く赤い果物を上に軽く投げながら街中を歩く。

「全くだぜ。あー、たるかった。」

おとなしめの黒い髪型の少年が同意しながらその果物を受け取って食べる。

二人とも180センチ近い身長で体格は無駄な脂肪も無く、とても良さそうだった。

「二人ともヒイヒイ言いながらやってたくせによく言うね。」

腰まで伸びた青いロングヘアーの髪型の少女が茶化すように後ろから軽く押す。

その少女は背丈が170前半。標準的な体型で、胸は年相応といったところである。

「二人の事だからさっさと卒業するとは思っていたけど、首席で卒業するなんて、凄いね。」

今度は肩を過ぎる位の茶色い髪型の少女が関心するように言った。

茶髪の少女は背丈が160中盤の体型は標準より少し痩せていて、大きめの胸をしていた。

「けど、リーアとエリーも成績優秀で卒業したじゃんか。」

赤い髪の少年が後ろを振り向きながら言った。

「ちゃんと勉強とかもしたからね。………戦闘訓練の方はケンやディノ程じゃ無かったけど…。」

エリーと呼ばれた少女が赤い髪の少年と黒い髪の少年を見ながら言った。


「………それよりディノ。妹は大丈夫なのか?」

ケンと呼ばれた少年が黒い髪の少年の顔色を伺うように聞く。

黒い髪の少年はほんの少し躊躇った後、ゆっくりと話し出した。


「………『あの日』からずっと感情が消えたみたいなんだ。やっぱり母さんの事が大きかったんだと思う………。

………父さんも『あの日』の翌日に俺達をマックスさんに押しつけて旅に出ちまった………。

………笑えてくるよ。…親が同時に居なくなったんだぜ。………あの時に………俺が………俺がっ!!

………………悪い、一旦先に帰るわ。

この後の打ち上げには必ず行くから。じゃ………。」

そう言うと、それ以上何も言わずに無言で雑踏の中へと早足で行ってしまった。


「………やっぱまだ引きずってるか………。」

赤い髪の少年が雑踏に紛れていったディノと呼んだ少年を見守るように眺めていた。

「当たり前よ。彼が今までどんな思いで生きてきたと思う?

私だったら一人で閉じ籠って死を選ぶかも知れないわ。」

青い髪の少女が横目でケンと呼ばれた少年を見ながら言う。

「………まだ聞くには早かったかもね。………後でメリアちゃんに皆で会いに行きましょ。」

茶色い髪の少女が二人を誘いながら言った。


「そうするか。………しかし、サラは何やってんだ?『トイレ』とか言ってっから帰ってこねーぜ。」

ケンと呼ばれた少年が周りを見回しながら言う。

「ケーン、少しは口を慎め。私ならさっきっからあなたの後ろにいたぞ。」

金髪のツインテールの少女がケンと呼んだ少年を睨みつける。

金髪の少女は背丈が160後半ぐらいで、標準体型より少し痩せていた。胸は小さめで、スラッとした魅力的な体つきをしていた。


「あ、サラ。悪い悪い。てっきり『大』かと思っブハッ!!」

サラと呼んだ少女に頬をグーで殴られました。グーで。


「あなたに女性に対する気遣いってものは無いの?」

サラと呼ばれた少女が倒れたケンと呼んだ少年を上から見下ろす。

「最低ね。」

リーアと呼ばれた少女が蔑んだ眼でケンを見る。

「ケン君………。」

エリーと呼ばれた少女が悲しそうな眼で見つめる。

「え?ちょっ!何!?俺が悪いの!?俺が悪いの!??」

ケンと呼ばれた少年が困惑した顔で三人を見る。


「じゃ、行こ。リーア。エリー。」

金髪の少女が先頭に立ち歩き出す。

「そーね。」

続くように青い髪の少女が続く。

「うん。………ケン君はなんでぶたれたかよく考えて。もう私達、子供じゃ無いんだから。」

茶色い髪の少女が赤い髪の少年に手を差し出しながら言った。


「………………。」

少年が黙ってうつむく。

「………ケン君??」

少女が不思議そうな顔をして少年を見つめる。


「………そうだよな………俺達もう………ガキじゃ無いんだよな………。」

悲しそうな表情で言ってから、自力で立ち上がり、顔を二回叩いてから笑顔で元気な声で少女に言う。

「暗い話は無しだっ!行こうぜ。エリー!!」

「うんっ!!」

二人が先に行った二人を追いかけるように走り出す。




―――――――――――――――――

かつて世界には竜がいた。

竜は神であり、悪魔であり、正義であり、邪悪であり、同時に『無』であった。


ある日、二頭の黒い竜が一つの村を壊滅させた。

一頭は人の手によって倒され、もう一頭は逃げ延びた。

だが、二頭によって出された被害は決して軽くも低くも無かった。

この事を重く見た世界はそれぞれの国で竜と戦う事だけを主体とした少人数編成の軍団を各個に創設。その第一人者は―――――――


『アルバン・ディー・ライド』


唯一、竜を一対一で殺した人間だった。

だが、皮肉にも彼は妻を竜に殺される。

その恨みなのか、怒りなのか、彼は『アルバン城』にて、その討伐隊を編成し、すぐに城を出て他の城に一人で伝えに行った。

現在、彼の行方を知るものは少ない。


一つだけ言える事は―――――――


彼の通った国には必ず竜の討伐隊があると言うことである。



そして今、新たに10人の若い男女がその竜討伐隊に新たに入隊した。

『アルフレッド・エリー』

『クロノス・ジョン』

『スコット・ロゼル』

『ツヴァイ・ケン』

『ノースキア・ヤマト』

『ブリュラルク・サラ』

『マルクス・タオ』

『ユークリッド・リーア』

『レクサード・ディノ』

『ワーロック・コリン』

これから彼らは戦いの渦へと巻き込まれる事となる。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


………………え?ネタバレ??


あははははは……………………してるのかな………(汗)


これからもこんな感じで頑張りたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ