一部 第六話 知れたこと・・・
すいません遅くなりました
これからはもっと早く更新したいと思います
では・・
バランside
・・・・・・この子が迅のもう一つの人格・・・?
おかしい・・・この子からは魔法の力を感じる・・魔法はこの世界にあるものだ!
他の世界から来た者がその力を持っているなんてありえる訳が無い、この子は何者なんだ?
「ふふ・・そんなに睨まれても私は何も言いませんし、何もしませんよ」
「気づいていたか・・すまない、キミからはこの世界にしかないはずのものを
感じたので疑ってしまった」
「良いんですよ、私は元の世界でもいろいろな人から避けられてましたから・・・それと、迅が聞きたいことがあるようなので変わりますね」
・・・・那由他はわたしのさっきの態度を咎めず流してくれた、怪しいと思っていたが
どうやら悪い者ではないようだ・・・
「では、またの機会に・・」
「あっああ・・・」
どうやら、迅に変わったようだな・・
迅side
「バラン聞きたいことがあるんだ、なんだここは何処なんだ?この世界はなんていうところなんだ?」
「それは僕も気になってたよ~」
・・・・燐さっきからあんまり喋ってなくて扱いが空気だったな
「そういえばまだ話してなかったな・・・この世界の名前はアーキシアスと言ってここはミシリア大陸のカザルという町だ」
「この世界はそういう名前か、バラン・・・わたしと燐がお前に会う前に戦った奴なんだけど」
「ああ、そのことか・・そちらの世界には魔獣はいないのか?」
「魔獣・・・いやそのような名前のものはいなかった」
「羨ましいな・・けれどこちらの世界には居る・・昔からな、そいつらは俺たち人間を襲う・・
だが人間も黙っては居なかった、人間達の中から魔獣と戦う戦士が現れ始め、
俺たち人間は生き延びることができた・・・
しかし今から百年ぐらい前に世界は変わった。見たことがない遺跡や魔獣が出るようになっちまった、
それから魔獣を狩ったり遺跡を調べたりなどを生業とする“冒険者”が現れ俺もその中の一人だ」
「じゃあわたしたちが元の世界に戻る方法は分からないか?」
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「その沈黙は方法が無いということなのか・・・・」
わたしの言葉にバランは躊躇いながらこたえた
「無いというわけではない・・だが確かなものでもない」
「可能性だけでもいいんだよ!あるんならやるまでだ」
「そうそうやる前からあきらめるのは僕たちには合わないからね~~~」
わたしと燐の言葉を聞いたバランはあきらめたような顔をして答えてくれた
「可能性の話だが、この世界に現れた遺跡のどれかに世界を渡るものがあるかも知れんしかしこの方法は危険だ・・・もう一つの方法は確実ではないが世界を渡る魔法を見つけるかだな」
その言葉を聞いてわたしと燐は希望が見えてきた
「だが!どちらの方法も冒険者になるというのは避けられないが、覚悟はあるのか?」
「大丈夫だ、覚悟はしてる」「そうだよ~僕たちだって魔獣を倒したんだよ~」
「・・・・魔獣を倒した!?それは本当なのか!」
「っああ本当だ、犬や狼みたいのだけど・・」「・・はぁ・・・・」
燐の一言に驚いたようだったが俺の言葉でがっかりした表情になった・・なんかイラつく・・
「何だよバラン~、溜息なんかついちゃって~」
「いや、お前らが倒したのは‘ガオルフ’魔獣の中でも最弱のGランクだ・・・ちなみに冒険者になるためには同じGランクだがそいつよりも2~3倍ほど強いやつが相手だ」
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「・・・バラン冗談だよな?」
「・・・・・・本当のことだ・・・・大丈夫か?」
あの魔獣が最弱?
あんなに苦労したやつよりも2~3倍?
「「やってられるか~~~~~~~~~~」」
これが初めて迅と燐とが心を一つにしたときだった・・・・・・