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優しくされたい

作者: シラトリ

( ゜▽゜)/コンバンハ!シラトリです!これからよろしくお願いします。

今回、小説初投稿です!ぜひ見て行っていただきたいと思います!

今回のお話は暑い日の鉄爪とのお話です。(龍如夢注意です。)

気温に関してはあまりよく分からないので、温かい目で見てください…。

気に入っていただけたら幸いです。よろしくお願いします!

「鉄爪ー…」

鉄爪の背中に寄りかかりながら私が言う。

「…んだよ。」

青々とした空を見ながらぶっきらぼうに返事をする。

「多分だけどさ、私たちおんなじこと考えてると思うよ。」

「…じゃあ合ってるかせーので言ってみようぜ。」

気だるげに鉄爪が言う。

「私の合図ね。…せーの」

「「暑い…」」


______________________________




この日の横浜の最高気温は30℃。

外で常日頃心地よさそうにしている猫たちも、今日は皆ばてて人にすり寄ろうともしない。

ここ来るまでに私も、散々猫たちに振られた。いつも撫でさせてもらえていたから、私としてはとんでもないショックだった。

燦燦と照り付ける太陽の中、私がやってきたのは横浜流氓のアジト。ここは横浜三大勢力「異人三」の中の一角。中華マフィアで、そこに来るとおいしそうな匂いがいつも漂っている。

私が最初、ここにきてしまったのもその匂いが原因だ。

その日は一日中働きづめで、食事もまともにとっていない日だった。そんな日の仕事帰り、空腹で判断力が鈍っていた私は絶対に入るまいとマークしていたこの薄暗い道に入り込んでしまった。そこでたどり着いたのがここ、横浜流氓のアジトだった。周りのざわめきに段々と頭が冴えてきた私は、しまった、思う間もなく大勢の人たちに囲まれた。どこから来たかだの、何のために来ただの、散々質問攻めにされた私は頭がてんてこ舞いになってしまった。しかも理由に至っては単純。【おいしそうな匂いがした】それだけだ。

そんな恥ずかしいことは言いたくないので、ずっと黙りこくっていた。そこにやってきたのは横浜流氓総帥、趙天祐さん。困っている私に手を差し伸べて、美味しい料理を振舞ってくれた。食べ終えたとき、こんな見ず知らずの私にご飯を食べさせてくれたことに感謝と同時に申し訳なさも感じて、「あの…すいませんでした。」と頭を下げると、「いいよいいよぉ~。お腹空いてたんなら見逃せないでしょ?それに、幸せそうに食べてたんならなおさら。作った側にとっちゃこれ以上の喜びはないよ。」優しい笑顔でそう言ってくれた。しかも、「暇だったらいつでもおいで。いつでも歓迎するよ。」とまで。じゃあ遠慮なくと、たまにここに入り浸っている。

ここで話を戻そう。

なぜ私がこんな暑い日にここにやってきたかというと、ここは基本的に日陰なので少しは涼しいかなー、という甘い考えを抱いていたからだ。だが、そんなことは全然なく。他と全然変わらない気温に嘆いていたところに鉄爪に会い、そこから少しは涼しいのかもしれない建物の屋上の小さな日陰で涼まっていた。

「なんでこんなに暑いの?鉄爪、世界中の涼しさ食べた?」

「ンなわけねぇだろ!…はーぁ、まぁ、これはあれだ。地球何とかって奴の影響だな。」

鉄爪は手をプラプラうちわ代わりにしながら言った。

「それを言うなら地球温暖化でしょ?」と笑いながら言うと、「あー、そうだそうだ。地球温暖化だ!」納得いったように軽くうなずいていた。

「こんな日はアイス食べ行かない?」

「食べに行くっつっても、そこらへんのコンビニのだろ?」

「あったりー!鉄爪は私のことよく知ってんね。」

へらへら笑いながら言うと、「当たり前だろ。」と返ってくる。「だよねー。」と私が返す。

すると鉄爪は「そんじゃ、俺はクーリッシュな。頼んだぜー。」と言ってきた。

「はぁ!?鉄爪も行くでしょ。」

私が言い返すと、「ふざけんな!こんな暑さの中出てったら溶けちまうだろーが!お前行ってこい!」

鉄爪が太陽に指をさした。

「あー!お天道様に指さした!だーめなんだ!!さぁ!一緒に行こう!」

「うるせぇ!小学生かてめぇは!早く行ってこい!」

「こんな中にか弱き乙女をぶち込む気ですかー!?さいっあくーー!!」

売り言葉に買い言葉。しばらくワーギャー騒ぎ立て、「私が!デートに誘ってんの!!二人で出かけるなんてそうそうないでしょ!!素直に受け取りなさいよバーカ!!!!!」

私が何気なく放った一言で、

「…なんだよ、それ…」

鉄爪は、止まった。

「え?」

「…分かったよ。ほれ、行くぞ。」

立ち上がった鉄爪が手を差し伸べる。「え、うん…」私は手を取り立ち上がった。少しあっけにとられていると、「何やってんだよ。行くぞ。」

そう言った鉄爪の耳はほんのり赤く染まっていた。

「…うん。」

私も、たぶん、少し赤い。

鉄爪はそのまま私の手を握って、階段を下りていく。私はなすがまま、鉄爪についていく。

鉄爪が赤いのは、暑さのせいなのだろうか。それとも…、

(…あぁ、なんでこんな時に太陽は優しくしてくれないのだろう。)

少し太陽に恨みを感じながら、私は手を引かれ続けた。




いかがでしたか?

小説をまじめに書くのは初めてなので、あまりよく分かりませんでしたが初めてラストまで書ききれました。これからも上げていくつもりですので、どんどん見て行ってください!

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