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【連載版】連勤術師の悠々自適な生活  作者: ラクシュミー


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35/39

35.馬鹿なの?

長いこと更新しなくてスミマセン。

「……って、ことがあったのよ」

 

 あの後、冒険者ギルドの食堂の一角でここ最近の出来事をリュウ達に話していた。ちなみに先程、ステラちゃんの手によって捕獲された冒険者達は、ギルドスタッフの通報により衛兵に連れていかれた。


「あー、カサドルか。子が子なら親も親だな」

「ほんとにな」

「え?」


 リュウ達から聞いた話では、獣騎隊にいるカサドル家の長男がつい先日やらかしたらしい。それは獣騎隊の動物達の餌に興奮状態や陶酔状態を引き起こすものを混ぜたという。


簡単にいうと、猫の場合のマタタビのようなものを。それを食べた動物達は、くねくねと転がったり、よだれを垂らしたり、大声で鳴きわめたりするなどの行動をし始めたそうだ。


 他の隊員がいち早く異常に気づき適切な処置をした為に、動物達も隊員も怪我をすることはなかったらしいが、聴取を受けた長男が話した動機は、動物達から懐かれたかったというくだらないものだったらしい。


「「馬鹿なの?」」


 私とステラちゃんがユニゾンで感想を言うと、リュウ達は苦笑した。


「懐かれたいなら、ちゃんと世話したりコミュニケーション取ったら良いんじゃないの?」

「まあな。それもあるんだけど、アイツの場合はなぁ」

「アイツ、獣舎に行くにも香水をつけて行ってたらしいよ。しかも浴びたのか? ってぐらいの匂いがするんだと」


「その匂いで動物達が寄り付かなかったのが悔しかったらしいぞ」

「いやいや、香水臭がきつかったら動物どころか人間も寄らないのにね」

「動物の臭いを消す為に、香水をつけているらしいがそれが原因で嫌われてるのも、なんだかな」


 動物を飼育するのに、動物の臭いが嫌だとか動物に悪影響かも知れない香水を浴びるようにつけて行くなんて飼育する人間としては失格だと思う。

 

 今回は誰も怪我をしなかったから良いけど、もし隊員や動物達が死んでいたら……と、いう上からの判断で長男は獣騎隊を除名されて、国境警備隊所属になったそうだ。もちろん下働きからのスタートらしい。


 つまり、長男はシェサール辺境伯家の後継者から1番遠いところにいることになる。下働きからのスタートとなると、長い年月がかかる。


 また国境警備隊は王宮騎士の中でも色々とハードなところらしい。日々、国境を守るわけだからもちろん24時間の交代制勤務、掃除、洗濯、料理は当番制で不味い料理を作った人は、砦の上から吊るされたなんて噂もあるそうだ。そしてなにより、生活拠点は街まで行くのに馬で3日はかかる場所にある砦。


 家族と会えるのは、年に1回あるかどうか。だからラブラブな恋人がいても、破局する確率が高いとされる。騎士団の中では、常に所属したくない隊の上位にあるらしい。


「とりあえず長男は放っておくとして、やっぱりこの状況を脱するには親玉をどうにかしないとかな?」

「ぶっ!! 親玉って……。クッククク……相変わらず、イツキちゃんは面白いねー」


 どこがツボに入ったかわからないけど、お腹を抑えてわらっているホクルトさん。


「本当に……身内が迷惑をかけて……ごめんなさい」

「いやいや。何度も言うけど、ステラちゃんも、シェサール家も悪くないから。それに、さっきは本当に助かったよ」


 きっとステラちゃんがいなかったら、すんなりあの冒険者達を捕獲することは出来なかったかも知れない。


「でも、イツキさんならあのぐらいの冒険者何とでもなるんじゃないですか?」

「んー、私、対人間だと加減がわからなくて苦手で。魔獣みたいに殺しちゃいけないでしょ?」

「「は?」」


 私の答えにリークさんとホクルトさんが目を見開いて驚いていた。それを見たリュウは大笑い。


「あっはははは。イツキは相変わらずだな」

「だって、しょうがないじゃん。おじぃおばぁの教えが『やるかやられるか』なんだもん」

「えっ? 何? どういうこと?」

「イツキちゃんって何者?」


 そういえばリークさんとホクルトさんに、私の事を話した覚えはない。リュウの方をチラッと見ると


「あっ、言ってねーや」


と、笑い過ぎて出た涙を拭きながら言う。


「もー。実は私、迷い人なんですよ。んで、住んでいるのがオチュード村」

「オチュード村って……あの?」

「はい。あの」

「「うん、理解した」」

 

 2人とも龍騎隊にいるだけあって、色々と理解が早くて助かる。確か2人も貴族だった気がするから、それもあるのかも。


「あれ? でも、オチュード村の迷い人って……」

「あっ、先輩達が言ってた……」

「「微笑の美女!!」」

「はい!?」

「ぶっはははは……痛っ!」


 笑い過ぎなリュウの後頭部を叩き、リークさん達に聞いてみると、以前私が竜舎を見学した時に私を見かけた先輩隊員から聞いた話らしい。ちなみに、彼ら達は休みだったらしい。


「あー、あの時は化けてたから」


 





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