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堕天使の下克上   作者: あかねこ
30/35

裁きを執行する少女

エルドリア帝国北方領土


ガードライド山脈 東端


「Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!」


別名 『竜の巣』


全身が真っ赤な竜麟覆われた竜が金髪の少女に迫っていた。


この場面だけを見たのならば、多くの人々は悲劇と、物語のバットエンドだと思うだろう。


だが、この場面を説明するには、2つほど説明が足りない。


1つ目は、少女の周りに大量の竜麟と血肉が散らばっていること。


2つ目は、少女の目には、悲しみと絶望ではなく、決意と闘志が宿っていたことだ。


少女はその目を閉じ、ゆっくりと両手を上げ、空を仰ぐ。


「我望むは天界の執行人。聖なる神の子に楯突くものに、慈悲と慈愛を持って永遠(とわ)の滅びをもたらせ。」


少女の手から、光り輝く円盤____魔法陣が出現する。


半径5メルタ程の魔法陣を炎竜に向ける。そして少女は、自分に襲いかかる愚かな者に、滅びの引き金をひいた。


『天罰』


瞬間,魔法陣が眩いばかりの光を放つ。光は罪に罰を与えるため、形を変えた。

純白の斧へと変化した光は、眼前の大罪人に確実に裁きを執行した。


「Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!?????」


斧は竜の背中に突き刺さり、鱗を砕き、肉を断ち、骨を粉砕し、竜に血と絶叫を上げさせた。


炎竜は、抵抗するために2、3度羽ばたくが、それすらも罪だと言わんばかりに光の斧が輝きを増し、そして内蔵を裂く。


それに炎竜は抵抗をやめ、地に伏せた。大地にまたひとつ赤い花が咲いた。


それを、竜の哀れな最期を見た少女はしかし、ここではないどこかを見るような目をして、小さく呟く。


「貴方を守るために、そのためだったら、頑張れるわ」


少女は目に自虐的な光を宿し、先程よりもはっきりと呟き続ける。


「貴方が今の私を見たら、どう思うのでしょうね。」


目を伏せ、名前を呼ぶ。万感の思いがこもった名前を。


「ロイ」


少女_____リーナの瞳から一滴の雫が落ちた。

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