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プロローグ
最近、俺は思うのだ。
異世界行きたいって。
なんて書くと、ただの悲しい現実逃避だが、ちょっと考えてみてくれ。
例えばラノべの主人公。奴らのスペックを思い出して欲しい。
顔、成績、運動、どれをとっても普通。特徴といえばヒロインとのラッキーな遭遇が多いことぐらい。
最後の以外まさに俺じゃないかー!!
ってことは、俺異世界行く条件あってはまってんじゃね?
彼女いないし友達普通だし帰宅部だし。奴らと一緒じゃん。
なのになんであいつらだけ異世界で勇者になったりハーレム作ったりしてんだよ。
というわけで、俺は毎日、異世界への扉が開くの待ってます。
ときには自分の部屋で。ときには橋の下で。ときには公園で。
でも、開かないいんです。おかしいな?
そんなわけで、今日も異世界行けるのを待つ、暇な1日が始まるんだと思ってました。