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無駄骨

作者: 野江

私という存在が、無かったかのような、そういえばそんな人がいたような、人の中で曖昧な意味を持っていて、私を知る人の最近見ないねなんて言葉も耳に入らず、でもそんなの全く関係なく薬にも毒にもならないくらい、シンプルなのだと。積もる雪が春には溶けてなくなっている、私がどう思おうとも変わらず巡り季節は成立する、要は考え方、捉え方なのだと、脳内会議を開くそんな気分だ。でも実際は妄想に過ぎなくて、参考書を開いてシャーペンを握る私。あれからシャーペンを持ってから数分後経ったが、問題を読めども読めども、文字が頭に入ってこない。私の中の、やる気というものがどこかに行ってしまったのかもしれない。私を置いて、やる気は意思を持って、電車に乗り、今どこか分からないところを、時間に身を任せているのかもしれない。私は完全に出遅れたのだ。

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