テンプレ ガン無視で突き進む超最強伝説的転生ライフ
「異界の勇者よ、見事であった。よくぞ魔王を倒してくれた。これで我が国は、ようやく安泰だ」
玉座の間。王が涙を浮かべ、仰々しく手を広げる。
「私から与えられる最高の褒美を授けよう。金か、地位か、あるいは私の娘――」
「んなもんいらん」
「おお……! なんという無欲! 力だけでなく謙虚さまでも持ち合わせているとは、まさに真の英――」
グシャッ!!
王の絶賛は、その頭部が粉砕される音と共にかき消えた。
「陛下ーーー!!!!」
近衛兵たちの絶叫が響く中、俺は血に濡れた王冠を拾い上げ、空いたばかりの玉座にどっかと腰を下ろす。
「今度は俺が王だ。全部貰うぜ。じゃあな、前の飼い主さん」
「き、貴様ぁぁぁーーーー!!」
逆上して斬りかかってくる騎士たち。だが、魔王を屠ったこの腕には、彼らの剣筋は止まって見える。
グシャ! グシャ! バタ、バタ……
一瞬にして玉座の間は沈黙に支配された。残った兵士たちは、手にした武器を震わせ、力なく床に落とした。
カラン、カラン……
「あー、それでいい。魔王を倒した俺を止められる奴なんて、この世界にはもういないんだからな」
俺は玉座の背もたれに深く寄りかかり、怯える文官たちを見下ろした。
「さて、本当のパーティーはこれからだ。まずは、この国の宝物庫の鍵を全部持ってこい」
(完)




