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1+1は200の奇跡!異世界レスラー山田、プロレス愛で団体設立。10倍だぞ、10倍!  作者: マスクドぷるこぎ
新人育成編

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91話 「どーですか、お客さん!」


 さて、リング内では……ようやくルカさん、カルラさんが立ち上がりました。歓声も落ち着いてきたようですね。


 そんな中、山田さんはイクセントラさんから拡声器を受け取りました。どうやら……何かマイクアピールをするようですよ。




「ええと、実はですね……今日の興行には……俺の命が賭けられてたんだ」


 何を言い出すかと思えば、区長との約束の話題でしょうか。いきなり命が賭かっていたと言われて……観客は唖然としていますね。




〈どういうことだよー!?〉


「興行前……区長と約束したんだ。魔物を街に入れて何かあったら……俺が死刑ってな」


 これは……やってやりましたね、山田さん。区長との約束を会場の皆さんにバラしています。当然ですが、今日のお客さんは……もう魔物を受け入れ済ですからね。こんな約束には…………


〈なんだよ、それー!〉


〈スライムさんを馬鹿にしてんのかー!〉


〈もう……区長に票は入れられないわね〉




「さあ……区長、リングに上がってこいよ!」


 そう言うと、山田さんはリング下……客席最前列の区長を指差すのです。




〈くっ・ちょ・う! くっ・ちょ・う! くっ・ちょ・う! くっ・ちょ・う!〉


 会場からは自然と、区長コールが起こり始めました。この空気では逃げられないでしょう。区長は渋々とリングに上がります。


「区長……どうだったよ? スライム師匠……そして俺達のプロレスは?」


〈面白かったぞー!〉


〈スライムさんの柔らかさは最高だったー!〉


〈サル山緊縛プレイ……捗る〉


 山田さんはリングインして区長に拡声器を手渡しました。投げつけない当たり、偉いですね。まあ、素人さんに怪我でもさせたら……それこそお縄ですからね。


 区長は……すぐには言葉をひねり出せません。葛藤しているのでしょうか。しかし、そこは政治家です。彼は口を開くと……




「申し訳ありませんでした」


 そう言うと、頭を下げたのです。


〈よっしゃー!〉


〈生存! 山サル生存!〉


〈謝れて偉い!〉




「今日の興行は素晴らしかった。スライムさんもセパラドスに害がないどころか……笑顔を与えてくれた事に感謝を述べたいと思う」


 謝罪の後、観客が静まった頃……区長の語りが始まりました。


「これほどセパラドスに笑顔を与えてくれているスカイハイ。今や……この団体は住民の誇りではないだろうか?」


〈そうだー!〉


〈セパラドスにスカイハイありだー!〉

 

〈スカイハイが嫌いな女子なんていません!〉




「それで……私から一つ提案がある」


〈おおおおお!?〉


〈サル山公認キタコレ!?〉




「以前、話を聞いていた常設会場や道場の件だが……スカイハイが本拠地をセパラドスと定めてくれるのならば…………」


〈どういうことだ?〉


〈わからんが、悪いことじゃなさそうだな〉






「私が土地の問題に関して……………………議会を説得しよう! どーですか、お客さん!」




〈うおおおお、いいぞー区長ー!〉


〈来期もアンタに投票するぞー!〉


〈政界 BL ……いいんじゃない?〉




 流石は政治家さんですね。大人数に向けてのスピーチは一枚も二枚も上を行っています。とは言え……この条件、特に損もしないですからね。スカイハイ的には受けて当然だと思いますよ。


 山田さんは区長に近づくと握手を求めました。受諾の意思表明ですね。二人の握手を沢山の拍手が包んでくれています。




 こうして、実験興行は幕を下ろすのでした。



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