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1+1は200の奇跡!異世界レスラー山田、プロレス愛で団体設立。10倍だぞ、10倍!  作者: マスクドぷるこぎ
新人育成編

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89話 「アンタ、大馬鹿なの!?」


 いよいよ始まりました。スカイハイ初のタッグマッチです。両コーナーの先鋒は山田さんとルカさん。


 お互いにゴングが鳴ると……中央へ行き、組み合いました。山田さんはルカさんをヘッドロックに取ります。しかし、ルカさんはヘッドロックをされながらも……山田さんをロープに振りました。そして帰ってくるところをアームホイップで投げるのです。


〈おおおおお!〉


 投げられても、即座に立ち上がる山田さん。ファイティングポーズでルカさんと向かい合います。


 この展開……前の興行でのルカさんとカルラさんの試合でも見ましたね。スピード感のある展開から、再び対峙するまでの流れには美しさすら感じてしまいます。




 さあ、山田さん……今度は組み合うのではなく力比べを要求していますね。ルカさんに右の手のひらを向けて誘っています。


 流石に力比べでは分が悪いと思うのですが、ルカさんはその挑発に乗るのでした。ルカさんは己の左の手のひらを、山田さんの右の手のひらに合わせます。そして……互いの指を絡ませました。もう片方の腕も同じようにして……力比べの開始です!


 山田さん、ルカさんは胸を合わせるようにして……力を比べ合いました。やはりと言うか、ルカさんが不利ですね。少しずつ……山田さんが押しているようです。


 そのまま山田さん、押し続けていくと……ルカさんの上半身は反り返っていきました。しかし……なんと…………ルカさんは倒れることなく、ブリッジの体勢で耐えています!




〈おおおおお! すげぇ!〉




 次はルカさんの番ですね。彼女はブリッジの体勢から、逆に山田さんを押し返し始めました。その様子は、まるで逆再生のように……ルカさんはブリッジの体勢から、最初の力比べの体勢まで押し戻したのです。




〈うおおおおおおおおお!〉




 序盤戦にも関わらず、会場は大盛況です。プロレスラーの凄さも伝わっているみたいで嬉しいですね。


 試合の方は……山田さんとルカさんが牽制の小技を何度か放ちながら……遂にタッチが行われそうです。




「サルヴァトーレ、頼んだ」


 コーナーへと引き返してきた山田さん。サルヴァトーレさんとのタッチを求めます。そして山田さんの手のひらを強く叩いたサルヴァトーレさん。タッチ成立ですね。勢いよくリングインしました。




「ルカ! そろそろ変わるのです! ボクの出番なのですよ!」


 こちら青コーナー。カルラさんが大声で交代を要求していますね。しかし、ルカさん……青コーナーに戻りません。それどころか、見向きもしません。


「さあ、サルヴァトーレ! 来なさい!!」


 更にはサルヴァトーレさんとも戦おうとするルカさん。これに対しサルヴァトーレさんは、ルカさんに頭から突っ込むと……彼女を青コーナーへ押し込みました。


 パチーン


 押し込まれたルカさんの背中を……全力で叩いたカルラさん。これで……青コーナーも交代完了ですね。


 カルラさんはリングに飛び込むように入っていきました。ルカさんは、不服そうに……カルラさんを睨みつけながらエプロンへ控えます。


 こういった、空気を読んで行動出来るところが……サルヴァトーレさんの良さですね




 さあリング上では、カルラさんとサルヴァトーレが飛び技と関節技を繰り広げつつ……試合は進行するのでした。




 そろそろ試合は中盤戦に入った頃でしょうか。今の試合権利を持っているのは山田さんとカルラさんですね。山田さん、カルラさんを自軍コーナー側へと引っ張り込みました。そして…………


「サルヴァトーレ、出てこい!」


 タッチ無しでサルヴァトーレさんを呼び込んだのです。


「出るな…………」


 イクセントラさんはサルヴァトーレさんを静止するのですが、相手にされません。


「サルヴァトーレは左な」


 山田さんはそう言うと、カルラさんの右側から組付き……ブレーンバスターの体勢に入りました。そして、なんと……左側からもサルヴァトーレさんが同じ体勢を取るのです。




「せーのっ!」


〈うおおおお! 二人でやるのか!?〉


 山田さん、サルヴァトーレさんは……カルラさんを二人の頭上高くに持ち上げました。カルラさんは体を一直線にし……受け身の体勢を取っています。そして……二人は倒れ込むと、カルラさんは高くからマットに叩きつけられました。




 ドーーーーーン!


〈うおおおおおおおおお!〉


〈すげえ……合体技なんてのもあるのか!〉


 これがスカイハイで初めて繰り出された合体技ですからね。お客さんも大盛り上がりです。カルラさんは腰を強打したのか、腰を抑えて……辛そうな表情をしていますね。


「はいはい……戻って戻って。ワーーーーーン、ツーーーーー」


 反則カウントをゆっくり取り始めるイクセントラさん。それに促されるようにサルヴァトーレさんは自コーナーへと戻っていくのでした。




 試合は山田・サルヴァトーレ組が優位な状況で進んでいきました。しかし、一瞬の隙をついて……ルカさんはサルヴァトーレさんの背後を取ると羽交い締めに取りました。そして叫びます。




「カルラッ! 来なさい!!」




 今度は……ルカ・カルラ組の合体技が見れそうですね。カルラさんはリングインすると、ロープへと走り……戻ってくると、ドロップキックに入ります。


 万が一ですが……ルカさんがサルヴァトーレさんを逃がしてしまうと、同士討ちになってしまいます。そうはならないよう……彼女は羽交い締めのロックを強くするのでした。




 そして……カルラさんの……ドロップキックが放たれます。




 ぴょん……ボコッ!


〈おおおおおおおおおお!?〉




 さて、ここでサルヴァトーレさんの状況を確認しましょう。彼は羽交い締めされている事で……腕の自由はありません。さらには移動も封じられています。そんなところに……カルラさんのドロップキックが来たら、回避する術はありませんよね。


 しかし、カルラさんは……よりにもよって低空ドロップキックをしてしまったのです。そこで、サルヴァトーレさんはタイミングよくジャンプしました。その結果……低空ドロップキックは見事、ルカさんの脛を直撃してしまいました。簡単に言えば……同士討ちです。




「なんで低空で来るのよ! アンタ、大馬鹿なの!?」




 カルラさんに激怒するルカさん。しかし、カルラさん。まんざらでもない顔をしていますね。ひょっとすると……確信犯なんでしょうか。二人は取っ組み合い、争い始めました。




 そしてリング中央、可哀想なサルヴァトーレさんは……二人の争いが終わるのを待つしかありませんでした。



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