表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1+1は200の奇跡!異世界レスラー山田、プロレス愛で団体設立。10倍だぞ、10倍!  作者: マスクドぷるこぎ
新人育成編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/107

86話 「俺……何かに目覚めたかもしれん」


 ついに始まりました。魔物プロレスです。この結果如何によって……魔物が受け入れられるか、山田さんに死刑が宣告されるのかが決まります。なんだか……お客さんも緊張してるみたいですね。




「皆さーーーん、安心してくださーーーい。ターリアが魔物を倒しちゃいまーーーす」


 試合開始早々、観客の皆さんにアピールするターリアさん。


〈勝ってくれー!〉


〈頑張れー!〉


〈こっち見てくれー!〉


 アピールの結果、お客さんの声援が大きくなりましたね。どうやらお客さんの緊張も解れたようです。


「スライムさーーーん、行きますよーーー!」


 アピールを終えると、一直線にスライムさんに突っ込むターリアさん。スライムさんはターリアさんに捕獲されてしまいます。そしてターリアさんはスライムさんを両腕で……高々と掲げ上げました。




「これが……ゴリラプレスならぬ、ターリアプレスでーーーす! 死んじゃってくださーーーい!」


 そう言うと……スライムさんをマットに叩きつけます。




 ぽよーん ぽよーん ぽよーん

 

〈ん?〉


 マットに叩きつけられたスライムさん。バウンドしてますね。一回……二回……三回ほど弾むと、落ち着きました。




「まだ行きますよーーー!」


 ターリアさん、攻撃の手を緩めません。今度もスライムさんを掴むと空高く掲げあげます。


「垂直落下式ブレーンバスターで……死んじゃってくださーーーい!」




 ぽよーん ぽよーん ぽよーん


〈あれって効いてる?〉


 再びバウンドするスライムさん。今回も……三回のバウンドですね。




「まだまだ行きますよーーー!」


 ターリアさん、まだ攻撃の手を緩めません。今度もスライムさんを掴むと天高く掲げあげます。


「垂直落下式バックドロップで……死んじゃってくださーーーい!」




 ぽよーん ぽよーん ぽよーん


〈どう見ても……無傷だよな〉


 再々度バウンドするスライムさん。決まったかのように三回バウンドするのでした。




〈おいおい、ターリアの攻撃がまったく効いてないぞ〉


〈どうなってんだ、この試合〉


〈ケケケ……これが魔物の実力ケケケ〉


 お客さんは困惑しています。スライムさんも困惑しています。私も困惑しています。その中で……スライムさんが真っ先に正気を取り戻しました。




「これ……わし、バウンドしてるだけじゃないかスラ! そろそろ反撃と行くスラよ!」


 スライムさん、遂に動き始めました。ターリアさんに凄まじい速度で這い寄ると……飛び跳ねました。



「これがスライムの必殺技! 『体当たり』スラっ!」


 ターリアさんの上半身目掛け……高威力の体当たりを狙っています!




 ぷよーん


〈うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!〉




 スライムさんの体当たりは……ターリアさんのおっぱいに直撃しました。ぷよぷよと弾むターリアさんのおっぱいとスライムさん、どちらもが同じような震え方をしています。


 スライムさんはおっぱいに弾き返されると、マットに落下しました。そして…………




「この娘…………わしらスライムの感触とまったく同じスラ!」


 そう叫ぶのでした。




「体当たりでは跳ね返されてしまうスラ。ここは……スリーパーホールドで行くスラよ!」


 スライムさんは高く跳び上がると……ターリアさんの頭部に着地しました。そしてスリーパーホールドとは名ばかりの、窒息を狙って顔面を覆う技を試みます。




「……ん…………苦しい」


 スライムさんに顔面を覆われ、呼吸が出来なくなったターリアさん。両手をジタバタとさせながら、もがき苦しんでいます。




〈やべぇ……なんか…………すごくいい〉




「んぁ……はぁはぁはぁはぁ」


 なんとかスライムさんを振り払ったターリアさん。苦悶の表情で呼吸をしていますね。




〈俺……何かに目覚めたかもしれん〉


〈スライムさーん、もっとお願いしまーす〉


〈体当たり、アンコール! アンコール!〉




 あれ……なんだかお客さんがスライムさん寄りになってきてませんか?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ