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1+1は200の奇跡!異世界レスラー山田、プロレス愛で団体設立。10倍だぞ、10倍!  作者: マスクドぷるこぎ
新人育成編

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72話 「おい、まな板……気は済んだか?」


「おい、まな板……気は済んだか?」




 いつの間にか……ルカさんはカルラさんの背後を取っていました。そしてカルラさんの腰に両腕を回すと、持ち上げ……臍で投げるように反り返りました。その途中、腕のロックを放すと……カルラさんは後方へと投げ飛ばされます。これは……投げっぱなしジャーマンスープレックスですね!




 ドーーーーン!


〈うおおおおおおおおおお!〉


〈ヤベえぞ、あの新人……マットのない所に落ちたぜ!〉


 投げっぱなしジャーマンスープレックスで吹っ飛ばされたカルラさん。後頭部から地面に叩きつけられました。ぐったりとしています。そんなことお構いなし……ルカさんは近づいていきました。


 ルカさんは軽く屈むと、カルラさんの髪の毛を引っ張り上げます。そして……無理やりに立ち上がらせました。カルラさんの足元はおぼついていません。




「アンタさ、確かに旗揚げ戦のアタシよりは強いかもしれないけど…………それで、今のアタシより強いの?」


 ルカさんはカルラさんをエプロンサイドから……リングへと乱暴に放り込みました。




「まったく……おいたしてくれた子には……お仕置きが必要よね?」




 ルカさんもリングに戻ると……エルボーやチョップにドロップキック等、ルカさんの猛攻が続いています。気がつけばカルラさん、コーナーポストへともたれ掛かり……グロッキー状態になっていました。


 ルカさんは、その反対コーナーにいます。そして対角線に、カルラさん目掛けて走りだすと…………




 ドガッ!


〈うおおおお!〉




 ルカさんはカルラさんの顔面に、串刺しドロップキックを見舞いました。コーナーに持たれたまま……腰が落ちるカルラさん。それを見ながらルカさんは、反対コーナーへと足を運ぶと……再び対角線から走り込んできます!




 ドガッ!


〈うおおおおおおおおお!〉




 今度は、より低空に飛んだルカさん。的確にカルラさんの顔面を狙っています。そして……串刺し低空顔面ドロップキックは見事に決まるのでした。




 それから……何度も何度も串刺しドロップキックを叩き込むルカさん。もはやカルラさんは虫の息です。




 ドロップキックの連打に気が済んだのか……ルカさんは、リング中央までカルラさんを連れて行きました。もはや無抵抗のカルラさん。ルカさんは彼女の背後を取ると……ジャーマンスープレックスを仕掛けます。




 ドスーーーーン!


〈うおおおお! そのまま決めちまえーー!〉



 

 見事に反り返って完成する人間橋。場外では投げっぱなしましたが、今度のジャーマンスープレックスは……そのままホールドに入ります。フォールですね。イクセントラさんはうつ伏せにカウントの準備を整えると…………




「ワンッ!……………………」


〈ワンッ!〉


「ツー!………………………」


〈ツー!〉


「ス………………………」


〈スリー!?〉


 なんと……ルカさん。自らブリッジを崩しました。それによってフォールのカウントも止まってしまいます。これには……お客さんも困惑していますね。ざわめきが聞こえてきます。




 しかし、そのざわめきは…………すぐに歓声へと変わるのでした。




〈うおおおおおおおおお!〉


 ルカさんはカルラさんを起こすと……タイガードライバー91の体勢に入りました。前回、山田さんを負かした必殺技のお目見えに……会場は大興奮ですね。


 ルカさんはカルラさんの腕をフックすると、持ち上げ……一旦静止させた後、垂直にマットに叩きつけます!




 ドスーーーーーーーーーーン!


〈ウオオオオオオオオオオオオ! ドドドドドドドドドドドドドド!〉




 会場からは……タイガードライバーの轟音をかき消す程の、大きな地鳴りも響き渡っていますね。


 ルカさんはそのまま……軽く抑え込むとフォールに入ります。




「ワンッ!……………………」


〈ワンッ!〉


「ツー!………………………」


〈ツー!〉


「スリー………………………勝者……ルカ」


〈スリー! うおおおおおおおおおおお!〉




 大声援に包まれるルカさん。両腕を高く上げ、それに応えていますね。イクセントラさんはルカさんの右腕に自身の腕を添え、観客に勝者であると示しています。


 その時、ルカさんがイクセントラさんに何かを尋ねました。イクセントラさんはそれを受けてでしょう……自身の拡声器を手渡すのです。そしてルカさんは、それを口に当てると…………




「おい……まな板! 今度ナマ言ってみろ………………ぶっ殺すぞ!!」




〈うおおおおおおおおお!〉


〈コケー! かっこいいコケ!〉


〈まな板も言い返してやれー!〉


 そんなマイクアピールに、顔を歪めながらも立ち上がったカルラさん。ルカさんは拡声器を投げつけます。


 カルラさんは痛む体を労わるよう、ゆっくりとした動作で拾い上げると…………




「うるさいのです! 今日はたまたま負けただけなのです! 覚えていろなのです! 次は……殺してやるのです!」




 こうして、第二回興行は終了するのでした。今回の興行はヴィクトリアさんだったり、メインイベントだったりと……戦慄的なシーンが多かったですね。しかし、それで生まれたイメージや因縁が……次への布石になったりするものです。




 果たして、この興行が後にどんな意味を持つのか……今後が楽しみですね。


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