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冴えないプロレスラーの俺がツッコミの女神に転移させられたのは娯楽のない世界だったので、プロレス団体を設立して人々に娯楽と笑いを届けよう  作者: マスクドぷるこぎ
団体創成編

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42話 「孤児院に寄付していたからな」


 ついに……念願のスカイハイ旗揚げ戦の日が来ました。




 山田さんは日が登る前には起床すると、準備を整え……広場へと向かいました。今日ばかりは私も、スウェットには旗揚げの文字を入れてあげています。


 さて、山田さんが広場に着くと……まだ早朝ですので人っ子一人いません。ですが、次第に人が集まってきました。


「おはよーございまーす」


 まだ眠そうな顔をしながらも、ルカさんは皆に挨拶をしています。


「おはよう…………ございます」


 イクセントラさんもやって来ました。彼女も朝の挨拶をするのでした。




 日が登ってきました。朝日の眩しさが周囲を照らします。


 すると、そこには数十人が集まっていました。鍛冶屋さんや冒険者ギルドの皆さん……それに、初日に山田さんを捕まえた衛兵さんもいますね。懐かしいですね、久しぶりです。


 皆は会場の設営に動き出しました。鉄柱を設置し、そこから金具を配置をすると……リングの原型が見えてきます。木床や衝撃緩衝材も敷かれました。最後にマットを覆えば……リングの完成です。


 しかし、設営はそれだけでは終わりません。リングの周囲に椅子を配置しなくてはいけないのです。この椅子は街中の至るところで借りてきました。それだけの人望と椅子を集めた山田さん、よく頑張りましたね。


 冒険者の皆さんが椅子を並べている時、山田さんとルカさん、そしてイクセントラさんは……リングから少し離れた場所に控室を設営していました。控室というと立派な物を想像するかもしれませんが、ただの仮設テントです。周囲から中が見えなければいいだけの代物でした。


 それが終わると、入場用の花道を整備する山田さんとルカさん。




 これで設営は終了でしょうか。気づけば……日はかなり高くまで登っていました。




***




 その後、三人は控室に入りました。山田さんは特にやることがないのか、ボケーっとしています。ですが、ルカさんとイクセントラさんはそうはいきません。衣装を着て、メイクをして……女は身支度に時間がかかるのです。衣装へ着替えようとしているのに、控室に居座る山田さんを……ルカさんとイクセントラさんが睨みつけていますね。


 ということで、山田さんは控室を追い出されました。当然の結果ですね。やることもなく、手持ち無沙汰に会場周辺を歩き回る山田さん。気づけば……会場周辺には人が集まり始めていました。


「山田ー頑張れー」


 その中にいた小さな子供が山田さんに気づくと、声をかけました。その周りの子供達も口々に山田さんを応援します。それに笑顔で応えた山田さん。




【私……知りませんでした。山田さんって子供に人気があるんですね】


「まあ、俺の筋肉は子供達にとってわかりやすいシンボルだしな。それに……すーさんには隠していたが、俺はこの子達の孤児院に寄付していたからな。つまり、さっきのは……その孤児院の子供達ってワケだ」


 いつの間にそんな事を……。その後も山田さんは子供達だけでなく、他の方々からも声援を浴びていました。




「そろそろか……」


 山田さんは控室に戻りました。すると、そこには露出多めで、青くキラびやかなコスチュームを纏ったルカさんと……レフェリーの服装ということで黒のズボンに、白と黒の縦縞のシャツをきたイクセントラさんがいました。


 しかし、よく見るとイクセントラさんの縦縞…………歪んで見えますね。あまりの違和感にイクセントラさんを注視すると…………なんと、胸にヌーブラを全て貼り付けています。何枚盛りですか、これ。流石にやり過ぎです。




「じゃあ……開場するぞ」


 山田さんのその声に……ルカさんとイクセントラさんの緊張が高まるのを感じました。ここまで来たら……もう戻れません。二人の緊張具合は頂点寸前です。


 山田さんは控室を後にすると、会場入口にて開場を告げました。同時にお客さんがなだれ込みます。山田さんは……孤児院の子供達を連れ、最前方の席へと座らせました。そして、冒険者の皆さんに後の誘導を任せると……控室へと引き上げていきます。




 再び、控室に戻った山田さん。会場の準備は整いました。今度は……自分の試合の為に準備を始めるのでした。


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