表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えないプロレスラーの俺がツッコミの女神に転移させられたのは娯楽のない世界だったので、プロレス団体を設立して人々に娯楽と笑いを届けよう  作者: マスクドぷるこぎ
団体創成編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/41

34話 「さあ、食え。全部、食え。残さず、食え」


 二人は街へ帰還すると、その足で冒険者ギルドへ向かいました。山田さんの倒したスライムの魔石の換金の為ですね。そして山田さんは、いつものお姉さんに魔石を提出しました。


「刺殺マンさんの今日の報酬は……銅貨八十四枚になります。お収めください」


 山田さんは銅貨を受け取るとルカさんの所に持ち帰り……二人で分けているようですね。


「え……アタシが多い方を貰っていいの?」


 ルカさんは分けられた銅貨の、どう見ても枚数が多い方を渡されました。遠慮して返そうとするルカさんですが、山田さんは頑なに受け取りません。すると、少ない方を自分の物にしてしまいました。




「なにも、そんな事しなくても……アタシ、夫婦のお財布は共通が理想だから…………」




 赤面して反論するルカさん。しかし山田さんは、それを完全に無視するのでした。


「まあまあ、多い方を受け取っておけ。それには意味があるんだ」


 そう言うと、山田さんはルカさんを連れてお風呂へ向かいました。赤面で……背中を流してもいいわよとか言うルカさんでしたが、これまたスルーされます。そうして男湯、女湯に別れると汗を流しました。


 お風呂屋さんを出た二人はいつもの食事処へと向かいます。近づいてくると活気で賑わう声が聞こえてきました。二人はそんな扉をくぐるのです。




「にわとりマンステーキを三枚と……ガーリックパン。ドワーフの鉄鍋餃子と……エールでお願い」


 山田さんが注文をしました。その注文は元気よく厨房へ通されます。その後、二人は注文の品が出てくるまで……本日の練習やプロレスについて語らうのでした。




「じゃあ、ルカはステーキ三枚な」


 ガーリックパンの風味を楽しんでいる山田さん。隣には……にわとりマンステーキが三枚、ルカさんの前を占拠しています。開いた口が塞がらないルカさん。早く、その口にステーキを放り込んだほうがいいですよ。


「良質なトレーニングで傷ついた筋肉は、良質なタンパク質で回復すると……より強く太くなるんだ。さあ、食え。全部、食え。残さず、食え」


 山田さんは餃子をつまみにエールを味わっています。幸せそうですね。


「こんなバカみたいな量……食べきれるわけないでしょ!」


 怒りを表しながらも、律儀にステーキを食べまくるルカさん。なんだかんだ二枚半くらいは食べて……ここでギブアップ。食べ残しは山田さんが食べました。ルカさんは顔に脂を浮かせながら赤面しています。テカテカですね。




 そんなこんなで店を後にした二人は、腹ごなしに軽く歩きだしました。


「そういえばさ……ロープの話をしたじゃない?」


 ルカさんは歩きながら、そう話を切り出しました。


「あのさ……アタシの知り合いに魔具研究家がいてね。そいつがロープの代用品を持ってると思うわ」


「え? 本当か?」


「いや……多分、代用品にはなるとは思うんだけど…………なんていうか、詳しくは……」


 歯切れが悪いルカさん。何か隠してる気がしますね。


「とにかく……見てもらえばわかると思うわ。アイツなら暇してるだろうし、明日……行ってみない?」


 ルカさんは山田さんを誘いました。これが明日の練習をサボるためとかじゃないといいんですが……。とはいえ、ロープ問題が解決するかもしれないと聞かされれば、山田さんは快諾します。


「ああ、行こう! で……その人はなんて名前なんだ?」


 それ、気になりますよね。ルカさんがそいつとかアイツって言う相手ですから、知り合いだとは思うんですけど。


「名前はイクセントラよ。でも、期待しないでね。アイツ…………本当に変人だから」


 こうして、明日……イクセントラ家を訪ねることになりました。はてさて、どんな人なんでしょうね?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ