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冴えないプロレスラーの俺がツッコミの女神に転移させられたのは娯楽のない世界だったので、プロレス団体を設立して人々に娯楽と笑いを届けよう  作者: マスクドぷるこぎ
団体創成編

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22話 「山田が……山/田になってしまう」


「喰らえっ! チキンウィングをフェイスロックする……必殺のチキンウィング・フェイスロックだ!」


 山田さんは相手の背後から片腕をロックすると、もう片方の腕でフェイスロックをしています。あ……ギブアップですね。にわとりマンさんは腕をタップしました。腕を解く山田さん、にわとりマンさんに魔石を要求しています。




「喰らえっ! チキンウィングをアームロックする……必殺のチキンウィング・アームロックだ!」


 次のにわとりマンさんは手首を掴まれると、それを背中に回されました。そして山田さんの太い腕が絡みつくと……そのまま、にわとりマンさんの腕を捻り上げています。たまらずギブアップを告げるにわとりマンさん。そして魔石をカツアゲする山田さん。




***




「これが膝砕きとも言われる俺の必殺技……ニークラッシャーだ!」


 スケルトンさんの膝を曲げさせたまま持ち上げる山田さん。そして自らの膝にスケルトンの膝を叩きつけます。


 パキッ!


「ワテの膝の皿が……割れたスケー」


 そして魔石を奪う山田さん。




「これがアバラ折りとも言われる俺の必殺技……コブラツイストだ!」


 スケルトンさんの左足に山田さんの足が絡んでいきます。そしてスケルトンさんの右脇の下から山田さんの上体が潜り込むと、両腕でスケルトンさんの首裏をロックしました。


 バキバキッ!


「ワテの肋骨が……バキバキスケー」


 バキバキに折れた骨と魔石を回収する山田さん。あ……骨は返してあげてますね。カツアゲしておいてなんですが、不良が実はいいヤツだった的な雰囲気です




***




 五勤二休くらいのペースで原資を稼ぐ日々が続きました。たまに……山田さんは隠れてエールを頼んだりするので、銅貨は増えたり減ったりですね。少しづつ団体設立には近づいているものの、まだまだ不十分でしょう。


 そんなある日です。山田さんはスケルトンさん達を倒しに墓地へ向かいました。すると、見知らぬシルエットが見えるのです。明らかにスケルトンさんとは異なる風貌からでしょうか、もしくは気配からでしょうか。強敵だと勘づいた山田さんは……額に汗を浮かべると、ファイティングポーズを取りました。




 山田さんがそこまで緊張する相手とは………………デュラハンです。




***




 俺は鎧の騎士から目を逸らせない。ヤツは危険だ。俺の筋肉達は……そう囁く。


「最近……私の手下をいじめている者がいると聞きましたが、貴方でしたか」


 ヤツは俺に語りかけてきた。俺はヤツの顔を目にする。顔は……なかなかにイケメンだな、それに気品も感じる。しかし問題はそんなことではなかった。ヤツの頭部は……その両脇に抱えられていたのだ。本来、それがあるべき場所には…………何もない。




【山田さん、そいつが首無し騎士の……デュラハンです!】




 すーさんが緊張感溢れる声色を俺の脳内へと届けた。おそらく、彼女もコイツのヤバさは知っているんだろうな。逃げたほうがいいのかもしれない。しかし、周りはスケルトンが囲んでいた。逃げるのは…………無理だろうな。


「デュラハン様、こいつがワテらに筋トレを教えてくれたでスケ。それから何度も闘いあった仲だスケ」


 スケルトンは俺との関係性を語った。庇ってくれているのだろう。それを受け……デュラハンが口を開く。


「なるほど。面白いことをする方のようですね。骸骨達に筋トレさせるという発想……嫌いではありません」


 デュラハンは続ける。


「ですが、私も……部下を虐められて黙っているわけにはいかないのです」




 シャキーン!




 デュラハンは腰の大剣を抜くと俺に向けた。


 なんだ……あのバカでかい剣は。まるで金属製のまな板みたいだ。さすがに俺の筋肉でも……剣で切られてはひとたまりもない。山田が……山/田になってしまう。


「勝負……と行きたいところですが、スケルトン達と友情を深めた貴方への餞別として………………」


 大剣は遠くへ投げ捨てられると……地面に突き刺さる。さらにデュラハンは大剣を収めていた鞘をも投げ捨てた。


「得物抜きで闘いませんか? これは騎士の作法でもあり……貴方への敬意でもあります」


 そういう事か。ヤツは俺と素手での闘いを望んでやがる。それならば、当然……逃げるわけにはいかないよな。俺もプロレスラーだ! いつ何時、誰の挑戦でも受けてやる! 




 こうして、俺とデュラハンのプロレスは開始された。




 デュラハンとの距離を探る俺。ヤツは仁王立ちのままだ。


 間合いなんて関係ないってことか? それが許されるだけの覇気を纏った相手だけに……油断は出来ない。俺はデュラハンの周囲を回りながら様子を覗う。


 ヤツはいまだ仁王立ちのままだ。強者の余裕か? 流石に俺も頭に血が登ってくる。行くか…………。よし!


「ウオーーーー!」


 俺は全身全霊、デュラハンに向かって駆け込むと体当たりをした。俺の体躯はヤツよりデカい。いくら鎧を着ていようが……俺の全体重を乗せた体当たりが効かないはずがない!


 ガシャッ!


 俺の吶喊によろめくデュラハン。なんだ……実はたいして強くないのか? ならば追撃だ。


 俺はよろめくデュラハンに半身で迫る。そして右腕を振りかぶった。


「喰らえ! 金属製の鎧を砕くと評判の逆水平チョップ……名付けて山田チョップだ!」


【ん? 以前はシャボン玉を砕くとか言ってませんでした?】




 ペチーン!




 俺は逆水平チョップをデュラハンに叩き込んだ。手のひらは鎧に跳ね返される。そして金属鎧を平手打ったことで……俺の手には激痛が走った。


【鎧相手に逆水平チョップしたら……それはそうなりますよ】


 ちくしょう……それならば!


「喰らえ! 金属鎧を砕くと評判の……山田キックだ!」


【豆腐を砕くよりはマシになりましたね】


 俺はヤツの鎧に覆われた上腕に……回し蹴りをぶち込んだ! 足に……激痛が走る。


【学習能力ないんか?】


 俺の逆水平チョップや山田キックは、デュラハンにダメージを与えたようには見えない。


 それどころか、俺の手や足が痛んでやがる。困ったな、どう闘うべきか……それを考えようにも間に合わないだろう。




 デュラハンは俺に迫ってきていた。


明日は1・4です。 プロレス的に意味がある日です。


ですので、明日は 山田 KINGDOM と称して


19 時 40 分から 10 分おきに 5 話分を投稿させて頂きます。


おみくじ感覚でブックマークや☆等の評価を頂けますと


今年のプロレス運が上がります。

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