表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1+1は200の奇跡!異世界レスラー山田、プロレス愛で団体設立。10倍だぞ、10倍!  作者: マスクドぷるこぎ
王都外征編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

102/109

102話 「進行に支障をきたすんだ。師匠なだけに」


 魔物バトルロイヤル興行が決まりました。しかし、人間勢では山田さんとカルラさん以外は試合が組まれていません。いや、そもそも山田さんを人間勢に含めてもいいのでしょうか。山田魔物は人なのか魔物なのか、極めて難しい問題です。


 もちろん、試合が組まれていない人達も……興行当日には設営などの作業に追われるのでしょうが、今は練習に励むのみです。そんな感じでルカ・サルヴァトーレ・ターリア・ヴィクトリアさんは各自、練習に精を出していました。




「よっしゃ……習得したぜ! これが俺のヒリつく必殺技だ!」


 何やら、サルヴァトーレさんが勇ましい声を上げ……新技の習得に小躍りしています。


「ターリアもーーー新技ってほどではないですがーーー習得しましたよーーー」


 こちらでは、ターリアさんも同様の事を言っていますね。どうやら……新技習得ラッシュ到来といった具合でしょうか。小躍り中のサルヴァトーレさん、喜びを共有しようとターリアさんに近づきます。すると…………




「行きますよーーーこれが必殺のーーー恐竜ボムでーーーす!」


 ターリアさん、サルヴァトーレさんの頭部を股に挟むと……パワーボムの体勢に入りました。そして一気に持ち上げると、ターリアさんの直上にまで持ち上げられてしまいます。そして……静止しました。


 どうやらターリアさん、新技のお披露目の被験台として……サルヴァトーレさんを選んだみたいですね。


 ターリアさんはサルヴァトーレさんを真上に掲げ上げたまま……ずっと静止しています。そして、そのまま跳び上がると……サルヴァトーレさんを自身の両脚の間、一気にマットに叩きつけました! きっと、試合ではこのままフォールに入るのでしょう。言うなら……ジャンピング・パワーボムですね。


「この技名、山田さんが名付けてくれたんですよーーー」


 こうして、サルヴァトーレさんをノックアウトした技は……山田さんにより恐竜ボムと名付けられました。しかし、この名前……正直ダサいですよね。まあ、山田さんのネーミングセンスでは……この程度なのでしょう。




***




 そして、遂に……魔物バトルロイヤル開催日が来てしまいました。山田さんはいつものように、早朝から会場設営に向かいます。そして会場に到着すると…………




「おはようございまーす。お疲れ様でーす」




 より早くから来ている方々に向け……そう、朝一番の挨拶をするのでした。




「おはようスラ!」


「コケー! おはようコケー!」


「お疲れ様スケ」


「朝の挨拶……面白い」


「ケケケ……お疲れケケケ」


「冬はつとめて、リングの作りたるはいふべきにもあらず……クモ」




 山田さんに挨拶を返してくれる魔物さん達。なんと……全員来ていますね。こんなにも朝早くから、お疲れ様です。


「皆……もう来ていたのか?」


「いや、皆……わしと同じく前日入りしておいたスラよ」


 ああ、やっぱりそうでしたか。スライムさんのデビュー戦の時も、騒ぎになるのを避けて前日入りしてましたもんね。そう考えると……スライムさん以外の魔物の方々の気合の入り様が伝わってきます。


「前日入り……面白い」


 何をやっても面白いデュラハンさん。きっと箸が転がっても、山田が転がっても面白いんでしょうね。




 そして設営が再開されるのでした。




「この鉄柱を運べばいいのだな……面白い」


 デュラハンさん、鉄柱を右肩に乗せると、朝飯前に運んでいます。あの重さの鉄柱を軽々と運ぶとは……ターリアさんを越える怪力の持ち主であることを伺わせますね。


「コケー! 合図するから……せーので設置するコケー!」


 こちらでは、にわとりマンさんが自慢の大声で金具の設置タイミングを合わせていますね。冒険者の皆さんは、その合図で土台の金具を取り付けていくのでした


「ケケケ……それは少し右にズラした方がいいケケケ」


 一方、上空からは……フライング・ヘッドさんがリング設営を見守っていますね。その際に生じるわずかなズレも指摘してくれています。


「そろそろマットを敷いてもいいスケ?」


 こうして土台部分が完成すると、スケルトンさん二体がマットを丁寧に敷いてくれました。




「クモ男……ちょっといいか?」


「何クモ?」


「この花道なんだが……両サイドに糸を張ってもらっていいか?」


「容易き事なりクモ」


 山田さん、どうやら花道にクモ糸ロープを張ってほしいみたいですね。


「前回のスライム師匠の件でわかったが、観客が無制限に花道に入ってくると……進行に支障をきたすんだ。師匠なだけにな…………」




「その言の葉遊び……あな、わろし……クモ」




 山田さんのくだらない駄洒落は聞かなかったことにして……確かに前回、スライムさんの感触がターリアさんの何かに似てるだとかで揉みくちゃにされていましたからね。このクモ糸ロープで仕切りにするのは、良いアイデアだと思いますよ。




「スライムさーん、こっちの汚れをお願いしまーす!」


「任せておくスラ!」


 そして、スライムさんは前回通り……リングや観客席の清掃に飛び回っています。




 こうして人間と魔物が協力する事によって、会場設営は終わりを迎えました。更には余力で……今回は控室を二つ組み上げています。一つは大きいテントで……魔物用ですね。もう一つは小さいテントで……女性用ですか。今回はカルラさんが出場するだけですから、そこまで大きくなくても平気ですもんね。




 え? 山田さんですか? 今回は山田魔物としての参戦ですから、当然……魔物用の控室ですよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ