.
「差なんてありません。アナタが予備軍って事でワタシ達が対象者になった事実は隠せませんし変わりありません。ワタシ達が所属しているギルドは小さくも大きくもありませんが決して屈しない精進です」
「まっそれは依頼や案件があるからだ。オレ達はその件がなければギルドに所属している以上働けない。だから祓えない」
「そういう事です。現にワタシ達が所属するギルドに祓い屋がいるかはギルドに帰還し名簿を見なくては知り得ません」
「名簿の者達を把握してなかったか?」
「暗記はしています。実際エセ祓い屋はいます。でも本物の祓い屋は存在しません。本来本物の祓い屋なんてこの世界に1握り以下と言われるのに肩身狭いワタシ達のギルドに所属していたならワタシが知らない訳ないから」
「それもそうだ。ウチのギルドなんかに本物の祓い屋がいたら本末転倒。いや本物のギルドになる」
「一瞬にして光の速さで名が高くなります。なってない事はそういうことです。それに今はアナタの監視と診断中で前衛で武力高いランがアナタのお目付け役になっているですよ。数少ないギルド人数なのにランのような力ある者が駆り出された時は計画崩れました。まぁアナタが無害で無実で無加工ならワタシ達のギルドのランクは上がり知名度も良々になると思いますから、ランが言った通りお互い協力的なら悪くない結果になります」
寒い風は吹かなくなり気温暖かい風が歓迎している様な風が囁く。
「頭は悪くないそうだ」
「アッ」「あったり前よ!ワタシ自慢とか基本しないけど首席レベルの学力や推薦や引き抜きや紹介やスカウトや飛び級出来る頭脳くらいあるから。それに小さくも大きもないギルドの参謀なんて任されているし、それに現にアナタを追放し離さない理由やアナタの本当の理由が明確になっていない今を見過ごせない事に時間稼ぎしているようでワタシ抜きでは...」
最後の台詞で終盤を見ることになったのに邪魔が入った。森の奥から光り閃光のような咆哮が3人に向かって撃ち放たれたのだ。
3人は見事にそれぞれ避けて回避した。次またすぐに撃ち放たれるか予測できないが警戒はする。3人はそれぞれ言いたそうな口を慎みそれぞれ最善の領域を拡散させた。
「咆哮の正体はあの森にいた魔獣!次狙う算段はないみたいけれど油断は出来ないしこのままこの場に居続けるのも時間の問題だから、3時の方向に行きましょう!」
「OK。アニキ一旦参謀に任せましょう。アイツの勘はハズレないッスから。おい!悪魔手放すなよー(ってアニキが)」
「解っているよ。魔獣の一撃で散乱する程アマチュアではないのよ」