3、ネリーちゃん可愛い
次の日、復活したメルヘを含め仲間になった申請をしに行くとカードにネフィが書いた変なマークが全員にえがかれる
「これ何の印なの?」
「可愛く無いよね」
『精霊の印♪』
「加護をもらったみたいだね♪」
「大変申し訳ありません!!可愛いです!」
「『あはは♪』」
今日は依頼を受けるか特訓にするかメルヘに聞いてみる
「俺のために時間を使うことは、特訓は余った時か・・「今日は特訓だね☆リー姉の創ったのも見たい」」
「『えんりょしなーい』」
結局、1つ依頼を受けて達成させてから特訓にすることになった
・・・。
サクッとネリルが強さを見せると対象魔物を倒してポーズを決めた。
「『かわい~♪』」
「ありがとー☆メーくんどーだったかな?」
「はい、とても無駄の無い・・」
「かーたーいー!ずっとリー姉に話してたみたいにしてね☆
それと『可愛い』!褒め言葉はこれでいいぞ☆、頭を撫でてくれてもいいよ♪てか撫でれ」
頭をぐいぐいと近くに押し出すネリルに困惑してリーセルトを見るとひと言
「可愛いでしょ♪」『かわいー♪』
たしかに可愛いと思うが女性に触れていいものかためらってしまう、少しそのまま固まっていたらネリルは頬を膨らませて「むー」っと唸ると何かポツリと呟いた
するとメルヘの両手が勝手に動いてメルヘの膨らました頬を軽く押して「ぷー」っと鳴らして自分でカラカラ笑っていた、声が出ないメルヘに対して片手がまた勝手に動いていきネリル頭に乗せられる
・・・、動かない
「メーくん♪」
「・・・わ、わかりました…」
もう自由に動くことは分かっていたけれど固まっていた手を動かした、解いても引っ込められなかったことに満足のネリルは笑顔でそれを受け入れた。
・・・。
リーセルトはエスパスと呟くとあの空間に移動する、ネフィが作った物もそのままだ
「2回目だと殆ど使わないんだね?」
「そうだよ、10回分ってところかな」
『つかってるよ~♪』
2人は簡単に言っているがネフィの言う通り普通の魔法の30倍くらいは消費されている、初めに創って開く事が出来る人がいないのだ。
ネリルは初めて弟子がつくった世界を感慨深そうに眺める
「うん♪広さ良し、眺め良し☆ って!空や背景まで創られてる!?」
これしか見たこと無いメルヘには何に驚いているのかわからない
「普通は違うのですか?」
「そんなのまで再現してたら魔力がいくらあっても足りないよ! これだけでも消費魔力が更に2倍くらいになっちゃう!?」
ネリルが可愛いを忘れるほど驚いてリーセルトを見るとそーなの?って顔で見返された
「空間魔法師の可愛いわたしでもギリギリ出来ないかも…」
『リーセすごい♪少しちょーだい♪』
「はーい、どうぞ♪」
魔力の話しをしていて欲しくなったネフィが嬉しそうに吸収している
「まぁ、いいや☆ちょっと走ってくる
行くよメーくん♪」
「は、はい!」
「まだ2回目だから無理させないようにね」
「はーい」
2人を見送ると始めの道はたしかに速く進めているのが分かる
『何もしないね?こわくない?』
「ほんとだね、私なんか初日から障害物作られたのに」
少し経って戻ってくるとメルヘの足に力の強化が掛かっていた、基礎を上げる前にそれに慣れてしまうと弱くなってしまうおそれがあるから自力で回れない段階で使うのはおすすめはしない
「メーくん、どーだった?」
「細い足場の階段が厳しかった」
「感覚だけでも先に掴ませようとしたんだ☆」
一応ギリギリまでは見守って助けたようだ、動けなくなるならそれもいいだろうとリーセルトも思う、変わらないでつき合う姿に微笑ましくなるね。
・・・。
休憩をはさんで繰り返していると体幹が鍛えられて慣れてきたのか不安定な足場もある程度大丈夫なようになってくる、周回出来るようになるのもすぐだろう。
「ご飯にするよ♪」
「わーい♪久しぶりのリー姉のご飯だ!
そうだ、今度メーくんに作ってあげるね☆」
リーセルトとネフィは首を横に振る、それをメルヘが見てダメと悟るが可愛い笑顔の前には頷くしかなかった。
ネリルが帰り間際にとんでもない発言をかます
「宿に泊まる必要無いからね☆
全財産叩いて家買っちゃった☆」
リーセルトもメルヘも固まってしまう、唯一喜んでいるのがネフィだ。しかし、リーセルトはネリルがすごくお金を貯め込んでいたのは知っていた、今回は〇〇増えたよ☆ と帰ってくる度に報告していたからだ、浪費家でも無いし何かに使うようなことがある人でも無いはずだから全財産というのはどれ程の家を買ったのか分からない
「メーくん♪褒めて、褒めて♪」
「えっと…、ネリー・・ちゃん、可愛いです」
「ありがとう☆」
ついでに頭を撫でてと突き出してから、リーセルトの空間を出てネリルが創った小さな空間へ移動する、そこは箱に入ったような空間で三方に色々と紙が張ってあって場所が書いてある
「あ、お手紙だ!」
入って正面には凝ったように木枠のような見た目にしてあり窓口があってそこから物を乗せるような台が伸びている、そこにお手紙が置いてあった。
「あー!報告し忘れてた!」
「もしかして『・・・」ネセリー?』
コクリと頷いてまぁ、いっか☆と笑って両手を広げてメルヘに問題
「メーくん、私の家は何処でしょう♪」
「紙に書いてあるんだな?」
「・・うん♪」
メルヘはまず左側をざっと見てから1枚1枚確認していくがそれらしい物は見つからない
「『ふふふふ…♪』」
「???」
探していて何故か2人が笑っているのが気になったが次に右側を同じように探してみるが見つからない
「見落としたか?」
ネフィがケラケラ笑い出したがとりあえず最後の後ろ側の方を見るとその中央にひときわ大きな紙に太い文字が
『みんなで暮らす
幸せいっぱいの
可愛いおうち☆』
誰でもひと目でも向けていれば気付いていただろう、ネリルも・・・
「あれだろう?」
「すごーい!さすがメーくん☆」
っとなる予定で(ネリルの中では)距離が縮まるはずだったのだ。
「・・これ?」
「せいかーい♪すごーいメーくん☆」
「・・・ありがとう」
「ご褒美に頭を撫でさせてあげる☆」
「可愛いです」
「~~~!!」
差し出した頭を素直に褒め言葉付きで撫でられたおかげでもの凄く照れている。無理矢理だったが大成功を収めた。
幸せいっぱいでその紙に手をあてて魔法を使うとどこか広いお部屋に移動していた、どこかと言ってもすぐに何の部屋かは分かるが
編み物の人形がたくさんあってフリフリした服が端にたくさん掛かっている、家具もどこか丸みのある可愛い物ばかり。
部屋の入り口まで駆けてくるりと中を振り向いてポーズ
「いらっしゃいませ☆」
・・・。
「ネリーちゃんの部屋じゃなくて玄関口とかにならなかったの?」
メルヘなんかいきなりでどうしようって感じで視線に困ってる
「あれぇ?この部屋の説明してないよぉ?」
わざとらしく言った、この可愛らしいお部屋をみれば誰でもネリルの部屋だとわかるよ。
・・・。
みんなで団欒できるような広い居間に移動すると6人くらいで使うような机があってそこに座る、部屋に対してこぢんまりだから少し淋しい
「ここって何所なの?」
「みんなで住む家だよ☆」
「・・・フフフ」
「・・・えへ…、冗談だよ?許して?」
上目遣いで許しを請うのは反則級だ
「うん♪」『ネリーちゃんかわいい♪』
冗談はさておき、この家の場所は今居た街から馬車で5日程の場所にある街で「迷宮街」と呼ばれている街だそう、リーセルトがなんとなく目指していた所だ。
「あたった、あたった♪
メーくん、褒めて♪」
「可愛いですね」
「きゃー♪」
メルヘも慣れてきたのかすっかり抵抗は無くなっていた。流れでやってるわけでないのでこれは意外とリーセルトは思った、年はそんなには離れていない、見た目でかなり差があるけれど恋人っぽく見えていたので思う
「(それが子供扱いでなければいいな♪)」
それぞれ1人ずつ全員に部屋が用意されていて既にイメージ家具が配置されていた、たしかに家は貴族が住むようにとても大きな家だがネリルの膨大な全財産を全て使うほどではないと思っていた。
「もうね、50年分は納めてあるから
いくらでも大丈夫☆どう?どう!」
変動はあるから多少減ってしまうこともあるだろうが目を掛けてくれて家を失うことは無いだろう、やることが滅茶苦茶だが全て私たちのために行動してくれているみんなのお姉ちゃんは愛されて当然である。リーセルトはギューッとして、ネフィも頬にキスをする、お返しにとネリルも頭を撫でさせるとメルヘの方を見つめてからゆっくりと頭を向けたのだった。
さて、これだけ広い家には当然に管理をしてくれる人が欲しい
「そういうことだよね?」
『ネセリー?ネセリー♪♪』
「うん♪もう準備はしてあるの、リー姉・・リーセルトのお命は戴いちゃうよ☆」
「ネセリー・・・ちゃん?」
メルヘには何も話していないから分からないだろう、そろそろ話していた方がいいかとリーセルトの元の家について話した。
身分は高いだろうと分かっていたが最上だとは考えていなかったメルヘはとても驚く、それと一つ疑問が発生した
「発表ではたしか第一子だけで現在9歳になられるのだったと思っていたが」
「うん♪もう10になるね。まぁ、その子が唯一の子になっている、というかなることが決まってたんだ。・・どちらであろうとも、ね」
「・・・」
メルヘはなんとなくだがリーセルトの立ち位置が分かった、この子に身分なんて無かったんだと。
「変に考えないでいいから今まで通りにね♪
私は可愛い少女 その1☆」
『リィッセはっかっわいっい少女1~♪』
「可愛いはわたしだよ!」
「じゃあ、その2でいいよ」
「その1とか可愛くない!」
「『あはは♪』」
「・・分かった」
メルヘも何も変わらないだと思ったのであった。
管理してくれる人の話しに戻る
「まだ、気が付かないみたいだからリーセルト姫を攫ってこようと思うんだ」
「目的は身代金?」
「期待出来ないよ…
警備が甘いの警告で見せしめかな?」
「それで身の回り世話をしている者は?」
「もちろん、同じだよ☆」
『恐ろしいはんざいしゃだ♪』
簡単に決まったことで即実行、ネリルは国王様に向けたお手紙と置き手紙の2通を書いている
実行犯1人、標的・リーセルト,ネセリー、対抗者・お城の中の人達全員
どんな反応を見せるか楽しみだ♪と不敵に嗤う演技をしているが可愛い犯罪者だ。
・・・。
準備が出来てすぐに出発して10分後
「初めまして、 私はネセリーと申します、ネリル様の妹で・・御座います。以後よろしくお願い致しますね」
説明もしてないだろうに、この対応力はさすがである
「は、はい、メルヘです、よろしくお願いします…」
上品な振る舞いに緊張しているのが分かる、ネリルが頬を膨らませてメルヘの腕にしがみ付く
「この家での決まりで丁寧な言葉は禁止だから、あとメーくんに手を出すのも禁止にする!」
「くす♪分かりました」
「ね、ネリー・・ちゃん」
「いいよね?」
メルヘは頷いた。
「お嬢様、姉は・・?」
「遊びに行った時みたいに名前で呼んで、リーセだよ♪」『フィーだよ♪』
「くす♪分かりました♪」
『ネリーちゃんメーくんにてれてれ♪』
「それはまた♪」
妹という姉を優しい目で見る、相手のことが悪い人でないかなどは全く気にしない、良い人に決まっているから無駄である。
ここでネフィについて、現在ネフィを姿を確認出来るのはリーセルトとネリルだけであるが、ネセリーは気配を捉えることに長けていてネフィが何処にいてどんな形であるかは分かっている。
「『ネセリー♪よろしく♪』」
「はい♪こちらこそ」
伸ばされた2つの手を笑顔で掴むのだった。
・・・。
現在の状況報告をし合って、お城の方は今の事が唯一の変化だと聞いて想像通りだったと特に感慨は無かった。
リーセルト側は今はメルヘの特訓期間と登録したての2人のランクアップ申請出来る期間待ちを伝える。最近出来た決まりのようでランクアップの申請は登録して7日間は行えないらしい、他にも課題に失敗すると10日間は再び申請出来ないことが増えたと聞いた。
「明日は楽しみにしてて☆
今日はもう寝ようね」
楽しみとは何だろうと思いながらもネセリーを部屋に案内しながら一日を終えたのだった。
・・・。
朝、リーセルトは目覚めるとニコニコと目の前で両手を頬にあて両肘を(宙に)ついて見ているネフィと目が合った
「『おはよう♪』」
示し合わせたように同時に挨拶をして笑いがこぼれるとネフィは扉の方を向いた
「リーセさんおはようございます♪」
「ネセリーおはよう♪ もうお世話はしなくていいんだよ?」
「わかっています。しかし、今日だけはこうしたかったんです、迷惑でしたか?」
「ううん、・・・ネセリー!ありがとう♪」
謝りたい気持ちを感謝にして精一杯込めて伝えた。
昨日集まっていたテーブルに着くと丁度メルヘも普通の様子でやってきて挨拶する
「はーはっは!みんな楽しみにしてたかな☆
いくよぉー、それぇ☆」
みんなが席に着くのに合わせたように派手に登場するとマントをひらりと机にひらめかせると手品のように美味しそうな料理が並ぶ、朝に食べるには少々重いような品だがとても良い香りが漂う
「も、もしかして、ネリーちゃんが作ったの?」
リーセルトがありえないと尋ねるとそうだと言っているようにニコリと笑顔を見せるとみんな、すごい、ありがとうと可愛いの言葉を送る
「姉が料理をこんなに・・、私も出来るように頑張りましょうかね?
これは何でしょうか?」
ネセリーは料理が苦手だが味覚は確かで、大丈夫と分かっていても味の毒味と先に出て、お肉を大きく切って焼いたような物について尋ねた
「それは、シャウロートのお肉の煮込みダレがけだよ☆」
「「ん?」」『可愛い♪』「おぉ!」
ネセリーは疑問に感じたが見たこと無いような白い塊の料理についても聞いてみた
「えっと、それは・・、あ、ローケットの卵包みの特製ごはんだね」
「「「・・・。」」」『かわいい♪ ローケットってなぁに?』
ネフィ以外は気付いた、確信しする。空気が変わったことに気付いたネリルは慌て出した
「も、もう、いいよね!
冷めない内に食べようよ♪」
「そうだね、絶対おいしいよね」
「間違いありませんね」
「ありがとう、ネリー・・ちゃん」
料理の名前から言っても高級店なのは間違いなかった、みんなで美味しくいただきました
食事が終わる直前にネフィにネリルの努力を褒められるとついには白状した
「久しぶりで前よりも出来ないで、買っていた物を出しました…、ごめんなさい…メーくん…」
「・・・苦手なことは苦手で仕方ないです、俺も料理はできないから今度一緒に練習してみましょうか?」
「はい!・・・うん!!」
リーセルトもネセリーもネリルがメルヘに向けた感情に分かって真摯に付き合っているのだと気付いた、どうするかは分からないがそうなって欲しいと感じるのだった。
今日はリーセルトが空間を繋げる魔法を教えて貰う予定だ、メルヘにはいつもの場所で自主練でネフィがネリルの代わりに付いていく。
「まずは空間を創れ、わたしと同じようでもいいけど小さくてもいいから散漫にならないように!」
「はい!」
こっちで違うことをやってるからと言って閉じた別の空間の中が変化したりはしないからメルヘたちには危害は無いから安心だ。 創り方は前に教わったのと同じやり方、魔力で空間を形成させていって更に別の魔力で閉じ込めるだけ。粘土で左手で均一に力を込めて形を作りながら押し固め、同時に右手で柔らかく形をととえながら伸ばしていくような作業だ、簡単である。
リーセルトは難なく成功させて早速移動する。無駄な消費は無くすために無地で奥行きも無い空間だから負担は無いに等しい。
「精巧だよ…」
ネリルが言葉を失うくらいに感心してから、自分の空間に移動して王都へ移動した。この他人の創った空間から移動することはとんでもなく難しくリーセルトにも出来ないだろう技術である。
1、まず移動先地点を決める(王都の門近くにしておく)
2、そこから創った空間に魔力を多めに放出しながら移動する
3、残した魔力をひとつに繋げる
4、到達地点の固定して完了
「散らばった魔力を壊れた橋を余った紐で結ぶように!」
「ええ…、あれ、切れてる!、あ、霧散してるかも…?」
「残すためにも空間を創った時と同じような部屋で閉じ込める、実際にはしないけどそういう感覚だよ!」
「はい!」
2と3で苦労した、何十往復もして魔力が少なくなり一度家に戻ってきてメルヘたちを迎えに行って、回復するまで家で休憩にする。
コトリと全員分のティーカップが置かれお礼を言うとニコリと笑い彼女も席に着いた
「あー・・、久しぶり!お姉ちゃんが入れてくれるのはおいしーね♪」
「ありがとうございます、お姉ちゃん♪」
「ほら見て?わたし妹だよ?」
小さな背をアピールしつつ、目をウルウルさせて見つめている姿は可愛いらしい子供、妹もウッと悶えてしまう可愛さで認めるしかない。
「姉妹仲がいいな」
「そうだね、・・ネリーちゃん可愛いよね?」
「そう、、・・・そうだな」
『~~~~~♪』
「うん♪」
・・・。
ネフィの報告にメルヘが回れるようになったとあったのでみんなで見に行くと全力では無理にしても始まりの時とは段違いの速さにのって走りきれる姿があった
「メーくんすごいよ!」
ネリルが戻ってくるメルヘに両手を広げて受け止めようとしているが、さすがにそれには応じることなく目の前で立ち止まり頭を撫でている、幸せそうだ。
「よく頑張りました♪
次はこれで同じように回れるように頑張ってね♪」
リーセルトが次の課題にしたのは足に掛かる力すべてを上げる魔法を掛けられた状態で同じように一定の速さで回ること。
「リー姉のなら切れる心配無いからね☆
寂しいけど頑張ってね♪」
普通の魔法使いの支援魔法なんて1、2分しか保たないから使いたい時に補助するもので長く使いたいなら切れたら掛け直すしかないのが一般的だ。しかしリーセルトの魔法の持続時間は本人が解除するまで切れることがない。ネリルもかなり凄く、一般・・天才魔法使い以上なのだが効果は15分くらいだ。
「ネフィ怪我しないように補助してあげて♪」
『まかせて♪』
お礼だよ♪と魔力を渡して3人で出ようとするとネセリーもこの空間に残って眺めていますと言うので椅子等も出して訓練に戻るのだった。
みんなヘトヘトで帰ってご飯の時
「リー姉ならやると思ってたけど、一日で出来るようになっちゃったんだよ! 感覚だけ掴むのに何日か費やすのにね♪」
「リーセさんは何でもすぐに習得されてきましたよね、ネリーちゃんの教え方がいいのでしょうね」
「えへー、そうだよ♪」
『リーセ、リーセ! メーくんも!ぐるっと走れるの♪』
「メーくんはやいね♪ 強化の変化の感覚掴むのにもう少しかかると思ってたよ」
「初めはずっと引っ張られる感じで何度も躓いたのだが、体幹が良くなっている感じがして鍛えられていたのが実感出来て頑張ろうと思えたんだ
あと、フィーが転びそうになるたびにフワッと支えてくれて助かった」
『~~♪』
・・・。
夜にネフィはネセリーの部屋に忍び込むことにした、扉をゆっくりと開くと気配を消していたのに目の前にネセリーが立っている
「フィーさんこんばんは、どうしましたか?」
『え、えへへ♪ ネセリーといたいな?』
「はい、そうしましょうか♪」
ネセリーはネフィに手を伸ばすと後ろを確認するようにそれに手を重ねる、それを確認したら反対の手を宙に差し出すとその手を握る手が現れる
「ありがとー♪」
「くす♪ フィーさんが不安そうだったので、リーセさんが居ると分かりました♪」
『しっぱいだね♪』「そうだね♪」
3人でお喋りして一緒に仲良く眠るのだった。