ニイタカヤマノボレ
ニイタカヤマノボレ
あれから俺たちは73式中型トラック、高機動車、73式パチェロ、高機動車に草木を大量につけてカモフラージュして止めていて全員が顔にドーランを塗って両手にはM24狙撃銃横には警戒班が中腰で目標群を捜索していた。
みんな彼女の式の前に辞職宣言をして辞職している。馬車は10両、そのうちの過半数は味方で先頭は敵、その後ろがサティアが乗ってる車列と言う編成になっている。俺は今か今かと待っていると無線が入る。
多村「コチラブラボー、アングルド、オクレ。」
守「コチラアングルド現在地報告せよオクレ。」
多村「現在コネクタ (守たちの近くの村)で小休止中、オクレ。」
守「了、ところでサティアの容体はどうだオクレ。」
村田「それについてはかなり酷いです。と言っても精神的負担の様で身体的負担はなさそうです。オクレ。」
守「了解。ヒトバンシャ及びフタバンシャでの無線封鎖を実質する。各隊へ通達せよ、オクレ。」
新見「了。これより無線封鎖を実施する。」
新見「パチェロが唸る。」
パチェロが唸るとは無線封鎖実施中の合図である。これらには笑って返答することが重要だ。
朝田「うふふまたそれですかwほんとサティアさんのギャグ好きっすねwww」
サティアは一人石ころを蹴っていた。赤髪が近づくと赤髪に砂埃をかけ睨み迷彩柄の集団の元へ行く。
グレーテルはそれを悲しげな表情で見つめる。
カオルは作戦遂行するか不安で仕方がなかった。
車両は73式中型が5両、73パチェロ高機動車が1両、ラヴが2両だ。空白の席が出ることを予想して俺はそこに食糧、武器弾薬、装具を大量に用意してある。
とうとう近づいた。あれが目標群だ。馬を撃つ合図をする。
守「ニイタカヤマノボレ!」
朝日が出るところには大量の馬車が通っていた。
仲間「降車!降車!サティア様を連れ出せ!」
1両目
サンデア「なんだいきなり」
サンデアの召使い「な、何しているんですか!?おやめください新見!」
彼女はホルスターからM37リボルバーを取り出し、召使いの方に向け発砲する。
バーン
サンデアの召使い「ぎゃあああああ」
サンデア「お、おいゲーリング大事…」
頭に嫌な感触がする。と思った彼は目だけを向ける。そこには数週間前から見る緑色の斑点模様があってその上をじろっと見ると新見がいつもより怖色の表情をし、ハイライトが消えた目でサンデアを見つめる。
サンデア「ニイミッ!貴様ァァァァ!」
バンサンデアは左足に1発くらい悶える。
サンデア「ぐおおおいでぇぇぇぇいでぇよぉぉぉ」
新見「死ぬか、生きるか。どちらが良い?武士として落ちぶれ恥晒し者としてもなお生きたいか?それともクズとして、このまま花々如く最後を迎えるか?どちらが良い?」
サンデア「貴様、こんなこと…許さんぞ!」
新見「私がいた国はこんなことしなくてもいい国でした。しかしながらこの国は無法地帯です。あなたの様な下劣でクズで最低な親子はここで終わりなのですよ。私は…貴方みたいなクズと同じ空気同じ産物の食事を食べることに嫌気をさしました。サティアを連れて出ていかせてもらいます。」
サンデア「ま、まてぇ〜そ、それだけはご勘弁を〜兵士!兵士!」
そこには迷彩服3型を着た40名のサティア派が警棒片手に笑顔で見ていた
サティア派「大日本帝国臣民に屈辱を与えた貴様に鉄拳制裁を下す!シネェェェェ!」
サンデア「やめろ!やめてくれ!やめてください!」
すると迎えの車が来て一斉に走り出す。
誘導員「こっちや!はよ!」
誘導員「隊長、サティア回収。全員乗車確認したオクレ!」
守「ヨシ、我に続け抜錨!エンジン回転し方よーい!」
ぶるるるーん
守「最大速力!魔物に気をつけろよ!」
風でカモフラージュが地面に付着するのを見たサンデアは緑色の物体を見つめる。
サンデア「許さんぞ!クソガキめ!」
車内
隊員「総員装具切り替え方よーい。」
車内ではテッパチや銃剣、 89式、P220、防弾チョッキなどが支給される。
隊員「隊長!ここは1発軍歌歌いましょう!」
守「そうだな。」
サティアは混乱していた。
謎の動く箱に乗せられ、そしてその横には守が居たから。そして何かやら歌い出すらしい。
みんな「我は官軍我敵は天地入れざる朝敵ぞ!敵の大将たるものは古今無双の英雄で、これに従う強者」
数時間が経過した。
キャンプをやっておりレトルト食品を数個間隔で置いている焚き火を囲みながら飯を食う。
みんなが楽しそうに飯を食らって入る。その列から離れて大きな石を椅子代わりに座って焚き火を見ながらレトルトの中身を突く二人の男女ことサティアと守がいた。最初、異世界転生して来た時の装備を纏い横には 89式を置いていて二人で会話している
サティア「本当にありがとう。助かった。」
守「良いんだよ。それにさ、俺一度クズ男の話を聴くと居ても立っても居られないってなるんだ。」
サティア「ニイミちゃんから聞いた。一生懸命作戦考えて訓練指導してくれたんだよね?なんでこんな女のために?」
守「たかが女、でも俺は守りたかった。それだけさ。朝になれば出発する。ゆっくり休んどき。」
俺は食い終わったレーションを火に放り込み彼女の暖を更に暖かくする。
つづく。