番外その十・君(たち)の名はな件
メタです。短いです。本編はもうちょっとお待ちください。
~~作者からの質問コーナー~~
Q.アリア様の“お友達”、ちっとも名前が出てきませんが、皆様のお名前は?
ア「…………」
Q.何故お顔を背けるのですか?アリア様。
庶『もー、信じられません!友達の名前、全然覚えてないんですよ!この子!!』
ア『うるさいですわよ!ちょっとは覚えてますわ!』
Q.たとえば?
ア『ええ!音楽教師の家の令嬢で、おしゃれに細かいロイトゲープ伯爵令嬢とか!シュタードラー先生の姪で意外とおしゃべりな、情報通のシュタードラー伯爵令嬢とか!』
Q.フルネームは?
ア『…………』
庶『ね?信じられないでしょう!?』
ア『うるさいですわ!爵位と家名を覚えておけば十分ですのよ!!大体、ほとんどの令嬢は将来、別の家名に“夫人”としか呼びませんのよ!?覚えるだけ無駄ですわ!!』
庶『ひどっ!』
Q.それでどうやって会話しているんですか?
ア『わたくし、この国で最も高貴な令嬢ですのよ?目を合わせて、にっこりすればいいのですわ。目が合わなくても、“そこのあなた”で十分ですの』
Q.うーわー……。それでもお友達、なんですよね?
ア『当然です!』
庶『いや、あり得ない。あり得ないって……』
ア『もう!さっきから、うるさいと言っているでしょう!?あなただって、モブの取り巻きの名前なんて、覚えるつもりないじゃあありませんの!』
庶『私はね!?でも、現実に仲良くしてる友達に名乗られた名前覚えてないとか、ないから!』
ア『じゃあ、小学生の時、名字しか呼ばないクラスメートの下の名前がわからない事があったのは、わたくしの記憶違いですのね?』
庶『……えっ』
Q.おや?
庶『いや、待って。当時は覚えてたはず……あれっ?』
アリア様と“お友達”の仲は、用事がある時だけ話すクラスメートレベル。