番外その四・家庭教師の歴史
番外は今日もメタ。短いです。
~~作者への質問コーナー~~
Q.今回は、作者が質問される側なんですか?
ア『そうですわ!ハニィちゃんが酷いんですの!!』
庶『ちょ、名前出さないで!!』
ア『わたくしの教師は三人とも夫人だと言ってるのにぃ!信じないんですわぁ!!庶民のくせに!!生意気ですのぉ!!』
Q.……ご質問は?
ア『作者から説明しなさい!さあ、わたくしの家庭教師は夫人ですわね!?』
庶『いや。カヴァネスって、独身女性の自活手段だし』
A.アリア様の家庭教師は、カヴァネスではありません。
庶『え?チューターですか?』
A.誤訳です。
ア『誤訳!?』
庶『何それ!?』
A.もしくは直訳ですか。ヴォルフガング王国は学術大国であり、“星花”の舞台は男女共学の学園です。そして帆船・空式の移動速度により、寄宿舎への長期拘束は不要。普通に通学です。“学校に行けない・行かせたくない子供に教育したい”という、カヴァネス・チューターの需要がそもそもありません。
庶『ええぇ……』
A.より適切な訳語は、お稽古事の師範でしょうか?まあ、どう訳しても駄目っぽいですね。
ア『投げました!?』
庶『ちゃんと説明してくださいよ!』
A.実態としては、礼節や教養で一目置かれる人物が選ばれます。しっかりとした家があり、通いです。家庭教師先では、かなり良いお客として扱われます。ただし、縁故や傘下の家から選ぶので、教師は生徒の家にお仕えする立場です。また、時間拘束が長いので、隠居中の高齢夫人や、第二以下の夫人が、余暇に受ける事がほとんどです。
庶『夫人なんですね……』
ア『ほら、みなさい!』
庶『でも、なんで学校があるのに、家庭教師がいるんですか?』
ア『ちょっと!まず、わたくしに謝って許しを乞いなさいよ!』
A.歴史を紐解きますと、話は学校設立時に遡ります。貴族学校が設立された際、下位の貴族は震撼しました。未熟な子供が、親のフォローの届かぬ場所で、上位貴族相手にやらかしたら――と。その結果、身内から教え上手を選りすぐり、学園入学までに、徹底した教育を行ったのです。すると当然、入学後、学園教師の評価は、下位貴族の令嬢・令息の方が高い訳で。教師も貴族。社交界で噂になってしまう訳です。
ア『下位貴族の方が評判がいいなんて!とんでもありませんわ!』
A.……という反応を示した高位貴族の親もまた、入学前の教育に力を入れる事になりまして。早期教育競争が加熱した結果、家庭教師が定着しました。基本は親類か同じ派閥から選ばれますが、やはり実績があると他からも頼られますし、暇のある夫人が、自ら親に能力をアピールしにいく事もあります。教師側にとってもステータスであり、社交ですね。見返りは様々。給金とは限りません。
庶『へえ~』
ア『ふぅん』
Q.ちなみにこれ、アリア様がお勉強済みのお話です。お二方、ご記憶にありませんか?
ア・庶『『え?』』
アリア様の脳みそは、興味がない事を素通りさせる。相沢さんの記憶力は、転生してからほぼ機能していない。体の主導権がない所為か?




