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この連載作品は未完結のまま約4年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

ギルド無所属の冒険者は最強の指輪の適合者でした

 「さてと…今日はこの洞窟で過ごすか…」

 赤髪で左腕が義手の青年…火神山渚は洞窟の中に入る。

 「ん?なんだこれ?」

 洞窟に入って少し歩いた先に、模様の入った銀一色の指輪が見えた。渚は何かわからなかったが、右手の人差し指にはめてみることにした。その瞬間、指輪から赤の光と、炎の龍が出てきた。

 「・・・」

 この光景に渚は声さえ出なかった。この神秘な空間に声を発したのは龍の方だった。

 「お前はこの指輪〈アルテミスリング〉の適合者だ。我が力を受け取れば、お前は今の数倍強くなるであろう。だが、この力を受け取れば30歳になれば死ぬ。さてどうする?」
 
 渚は情報を整理しながら考えた。その瞬間、思い出したのは弱さを馬鹿にしてきた上の奴らのことだった。

 「あの方の弟だってのに魔法も使えないのか!」
 「お前は用済みだ。このギルドからは出ていけ」
 「西で奴らとの戦争に参加してこい。無論生き残るのはお前では無理だろうな」

 このまま行ったところでどうせ死ぬ。ならば…

 「俺に、お前の力をくれ!」
 「いいだろう。お前に私の力を授ける!」

 赤き光が渚の体の中に入る。龍は指輪の中に帰っていった。赤き光が完全に入りきったあと、渚は指輪を見た。

 「赤い…指輪……」
 「私がお前と対話するのはここまでだ。では…」

 渚は居ても立っても居られなくなり予定を変え、外に出た。すると、見知れた顔の同年代の青年がいた。

 「イルネミア!」

 渚が呼びかける。渚が冒険者資格を取るためにいた、国立冒険者育成学院の同級生…イルネミア・ブルータス。彼の最初で最後の親友だ。

 「久しぶりだな」
聞き慣れた声。やはりイルネミアだ。
 「あぁ。これから東へ行くんだけど、どう?」
 「いいぜ。俺旅人してるから。」

 イルネミアの了承を得た渚はイルネミアを洞窟の中に迎え入れる。

「じゃ作戦会議でもしますか」 
 
 最強の指輪〈アルテミスリング〉を手にした渚の冒険が今、始まる。
第一話 始まり
2021/01/31 21:33
第2話 戦い
2021/01/31 21:54
第3話 東へ
2021/02/22 21:31
第4話
2021/02/22 23:06
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