世界観 (文化、種族、神など) ※一部ネタバレ注意
こちらは物語の舞台がどんな世界なのかという内容で、もちろんネタバレ注意です。
・世界について(地理)。
この世界はいくつかの大陸に分かれている。
主人公のいるセントリング王国は中央大陸の北東部に位置する。
中央大陸には大小様々な国が存在し、北部の四分の一は大陸を横断する大山脈で隔てられ、その北には大雪原が広がる。
大山脈の南部は比較的温暖な気候で、冬には雪が降るがそこまで大雪にはならない。ただしこれはセントリングの場合であって、他国の場合は地形によって豪雪地帯も存在する。
中央大陸の他にもいくつかの小さな大陸や、島々からなる島国が存在する。
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・世界について(その他)
この世界の生き物には魔力が存在しており、空気や水、大地などにも全て魔力が含まれる。
星は球形で昼夜はもちろん、月も存在し満ち欠けもある。
地域によっては四季があり、季節が巡るのに合わせて動植物だけでなくモンスターも動きを変える場合がある。
一年は12ヶ月で一ヶ月が30日、一年は360日。
誕生日は存在するが年齢は新年を迎えた時点で+1歳。
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・文化、制度、王族について。
市民の文化水準としては基本的に中~近世程度。魔法が発達しているため、科学的なものはあまり無いと思われる。
ただし魔力や魔法が存在し生物も異なるため、他の面で発達している部分もある。
統治に関しては国によって連合制、王制、民主制などに分かれる。大半は王制で貴族もいる。
名前は通常、家名などはなくその人物の名前のみだが、王族にのみ家名を持つことを許されていて大抵は国名がそれである。
(例→ハイワーシズの王女カナレアの場合は『カナレア・ハイワーシズ』となる)
国家元首は王制が主なことから基本的には世襲。
加えて王族は国を打ち立てるほどの力を持った者の子孫であるため、生まれつき魔力量が多い。
この傾向は同じく魔力量の多い他国の王族を配偶者に迎えることで長年保たれており、幼い頃からの英才教育によって優れた魔力制御を獲得する。
貴族についても王族の縁者や、建国の功臣の末裔などが多く魔力量は平均して高い。
また、それを活かした魔法による戦闘もこなせるため、国王や王位継承権の序列が高い王族以外はその国の騎士団や魔導師団、治癒術士団などの要職に就くこともある。
その他には誓約魔法を利用することで裏切りを許さず、類い稀な魔力量を持つ護衛として扱うこともある。(ただし、これは忠誠を捧げる相手による心からの同意が無ければ成立しない魔法でもあるので、互いの信頼関係が無いと難しい)
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・通貨。
単位は基本的にゴルで統一されており、1ゴル=1円くらい。
貨幣の種類は銅貨、銀貨、金貨が主。
超高額取引になると白金貨や更に特殊なものが作られたり、超高純度・超高品質の魔石と交換することもある。
ちなみに基本的な貨幣とその価格は、
極小銅貨=1ゴル
小銅貨=10ゴル
中銅貨=100ゴル
大銅貨=1,000ゴル
小銀貨=10,000ゴル
中銀貨=50,000ゴル
大銀貨=100,000ゴル
小金貨=500,000ゴル
中金貨=1,000,000ゴル
大金貨=5,000,000ゴル となっている。
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・言語。
言葉も基本的には国や種族を問わず共通。ただしその種族でしか通じない言葉などが別に存在するところもある。
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・交通機関、移動手段、通信手段など。
交通、移動手段としては徒歩、馬、馬車、船が主である。通信手段については紙や羊皮紙、木札が主。
その他には狼煙の色や本数による伝達手段もあるが、基本的に軍事目的でしかも詳しい内容を伝えられないため、大まかな伝達を狼煙で行い、同時に早馬を出して後ほど詳しく伝えるのが主流。
・狼煙の種類。
白=人間または正体不明の敵。
赤=モンスター。
黒=魔族。
青=戦闘終了、安全宣言。
黄=騎士団専用、緊急招集。
・色以外では本数で危険度や敵の数を知らせる。
1本=単体もしくは戦力的な問題なし。現場で対処可能。一応注意。
2本=複数もしくは戦力の拮抗、援軍要請。
3本=大軍勢もしくは単独でも敗走確定。既に敗走中。この狼煙を見た者は敵襲に備えよ。
しかし、一部の魔導研究が盛んな国では魔力や魔石を動力とした騎乗用の大型魔道具も存在し、その騎乗用魔道具を小型化したり、魔石や魔道具などに音声を込める研究が進められ、通信魔法も開発されつつある。
ちなみにエルフの指輪による敵意察知の際にも、指輪は狼煙と同じ色の光を放って敵勢力の種類を知らせる。(黄色は含まれない)
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・生物、動物、種族について。
この世界の生き物は動植物に関係なくほぼ全てが魔力を持つ。
モンスター以外にも草食や肉食の普通の動物もいる。
植物も植物系モンスターや魔木だけでなく、普通の作物や樹木、花や雑草が存在する。
人間以外の種族も豊富で、エルフ族、ドワーフ族、蜥蜴人族、精霊族、妖精族、氷雪族、魔族、獣人族、巨人族、竜族、竜人族など多岐にわたる。
通常の動物や家畜以外にもモンスターが存在し、人型、植物型、動物型、鳥型、魚型、虫型、獣型、ゴースト系、アンデッド系、ゴーレム系、竜種など、こちらも数多くの種類にわかれる。
更には、特に強大な力を持つものや知能の高いもの、長い年月を生きてきたものなどは、動植物やモンスターであっても稀に言葉を解する。
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・人族。
普通の人間。ほとんどの国が15歳で成人だが身体的成長はその後、数年間に渡って続くことが多い。
寿命は数十年~百年程度だが、時折それらを魔法の力や先祖返りによって超える者も存在する。
身に付く属性にそれほど偏りは無いが、初期の段階は全体的に並かそれ以下の場合が多く、そこから経験や成長によって強まる。
繁殖力が強く、世界の人口における割合では種族の中で最多。現在の大陸に存在する国も人族が建てたものが多く、ごく一部の環境や地域を除いた世界中のどこにでもいる。
多くの他種族より肉体や魔力的に劣るが、数の力と魔法だけではなくそれ以外の知恵で優位に立つ事で繁栄してきた。
大抵の種族とは友好的に接することも可能だが、魔族とは相容れない。また、国や地域によっては他種族に対し、全く違う対応を取ることもある。
作中人物ではジグ、アマリア、モルド、ラジクなどが人族に属する。
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・エルフ族。
深い森に住む種族で尖った耳と美しい容姿、そして長い寿命が特徴。全体的に魔力量が多く弓の腕も一流だが、肉体的にはそれほど強くないため近接戦を苦手とする傾向にある。
繁殖力は低めで人口も少ない部類に属し、人族の進出による影響で急激に数を減らした時期がある。
基本的に霊樹と呼ばれる巨木を中心とした森に住んでいるが、霊樹が失われた場合は他の森へ移動したり、人里に移住してそこで暮らす場合もある。
少しずつ成長はするが主に精神年齢によって見た目が変化し、内面が若々しく在り続ける限り寿命は無限と言っても良い。しかし、大抵のエルフは数千年も生きると精神が老いて寿命を迎えるし、短い者では数百年と経たずそこに至る場合もある。
属性の傾向は風や光が発現しやすく、逆に炎や闇属性は出にくい。
種族としては閉鎖的で、霊樹のある森への侵入には敏感かつ厳しく対応する。他種族に対しては特にドワーフや魔族と仲が悪いが、一部例外も存在する。
通常のエルフ以外にも属性の傾向が違うダークエルフや、更に数の少ないホーリーエルフ、住む地域の違う山エルフや海エルフなどが存在し、それら全てのエルフの中でも特に力を付けた者や、特別な血筋の者はハイエルフと呼ばれる。
作中人物ではイリトゥエル、ファルディエ、ガラドエル、リストリエル、ノワーツェがエルフに属する。
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・獣人族。
獣の特徴を備えた種族で魔力的にはそれほど強くないが、肉体的に優れる。特に身体強化への適性が強く、視力や嗅覚による索敵や、しなやかな筋肉や肉球による隠密行動にも優れており、近接戦を得意とする者が多い。
獣人の国であるアニマナイト以外にも割と広く分布している。寿命は人族とそう変わりなく、成長速度もほぼ同じ。繁殖力も高めであるため人口も比較的多い。
属性の傾向は基本となる火、風、水、雷が発現しやすく、光や闇は出にくい。
姿形としては人族に獣の耳や爪牙がついたような者から、ほとんど獣の姿をした者までと種類が豊富。
他種族とは全体的に友好関係だがエルフや魔族とは相性が悪く、逆にドワーフとは仲が良い傾向にある。
狂獣化という身体強化を更に昇華したものを扱え、ごく一部の者は更にその先の力を振るうこともある。
作中人物ではキルウルク、ミルカ、ロウレ、キリコ、グロツィオーネなどが獣人に属する。
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・魔族。
主に中央大陸の南にある、魔族領と呼ばれる小さな大陸に住む種族。肉体・魔力的に優れ平均的な強さは全種族の中でもトップクラス。寿命もエルフ並みに長いが、エルフと同じく繁殖力は低め。
魔力の傾向としては闇属性が特に強いが、光以外なら他の属性にも適性が高い。
姿形は基本的に人型の者が多いが、羽の生えた者や角を持つ者、上半身と下半身で別の種族の特徴を持つ者や、左右非対称の者など、獣人以上にバラエティーに富む。
他種族とは敵対的な場合が多く、人族やエルフとは特に相容れないが例外は存在する。戦人族は天敵。
敵対的な種族が多い反面、自分たちに友好的な相手には種族を問わず親身であり、かつての魔王軍には他種族の兵士や幹部も少なからず存在した。
作中人物ではルナメキラ、ウルファルク、グレイジーナ、ウクロネ、フェイドローク、フェクトゥスなどが魔族に属する。
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・リザードマン。(蜥蜴人族)
主に水辺に住む、泳ぎを得意とする種族。魔法はあまり得意では無いが、硬い鱗を持ち肉体的にも優れる。
そのほとんどの見た目は二足歩行のトカゲで、解釈によっては獣人にも属するが狂獣化は使えない。
水の中で呼吸ができ、水中における機動力、戦闘力ともに高い。逆に陸上ではその力を発揮しきれず、また海では彼らより優れた力を発揮する人魚や魚人が存在するため、淡水を好む。
寿命は人族や獣人よりだいぶ短いが、もちろん例外は存在する。属性の傾向としては水や雷が発現しやすく、火や氷は逆に適性が低い。
能力的な面から水辺近くに住むことが多いが、生活する分には必須というわけでは無いので、山や森にも住める。しかし、寒暖の極端な環境では長時間の活動が不可能なため、大雪原や火山などに行くと生死に関わる。
その生活圏から水運に関わる事が多いため他種族には割と友好的だが、モンスターに近いその姿によって他種族から受け入れられない場合もあり、地域によってはかなり排他的な性質を持つ場所もある。
また多産な反面、寿命は50年程度と全種族の中でもかなり短く、子育ての仕方も独特で幼いうちに死亡する率も高く人口は少ない。
作中人物ではザドルがリザードマンに属する。
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・氷雪族。
主に寒い地方に住む種族で青系統の髪が特徴。小柄なため他種族からは、成人に達していてもその見た目のせいで子供に思われやすい。
魔力・肉体の両方に優れるが、特に身体能力はかなり高い。世界に幾つか存在する戦闘種族の一つで怪力と強い氷属性が特徴だが、炎への適性が低い。大雪原に住む氷雪族は巨人殺しとして有名。
寿命は200年~300年程度と比較的長く、しかも人族や獣人と同じく15歳ほどで成人を迎えた後、若い期間が200歳頃まで続き、その後数十年で徐々に老いていく。
繁殖力は低くないが、性質的に戦いに身を置くことが運命づけられているため戦死者も多く、寿命の長さの割に人口は少ない。
自立心の強い種族で他種族はもちろん、同族でも別集落との交流をあまり持とうとはしないが、それに拘りすぎるというわけではなく物品の売買などは行うし、セントリングにおいては人族と距離を取りつつ互いに利用し合っている。
戦いを好むため武器製造の得意なドワーフと仲が良く、逆に巨人族とは互いに天敵同士で険悪。
作中人物ではココロコ、キラカラ、モナヴィンディー、モナクリュスなどが氷雪族に属する。
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・ドワーフ族。
主に山に住む鍛冶や製鉄の得意な種族で、氷雪族ほどではないが小柄。しかし、立派なヒゲを生やしているため子供に見られることはほとんど無い。
リザードマンと同じく魔法は得意ではないが肉体的に強く、魔法も身体強化や鍛冶に関するものは他種族より優れる。土や炎に適性が高い反面、風や水は不得手。
エルフとは遥か遠い時代に祖先を同じくしていたらしく、その影響か寿命は長い者だと千年に達する。しかし、祖先が同じはずなのにエルフとは性格の違いから反りが合わない。(森を守るエルフと木を切り倒して燃料にするドワーフの関係……)
エルフ以外の種族とは友好的だが、山を荒らす者や鍛冶仕事を辞めて山を下りた同胞には厳しく接する。
作中人物ではギラムがドワーフに属し、リッツソリスの鍛冶工房の親方もドワーフの血を引いているが、山を下りた者の子孫なので関係性は低い。
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・人魚族、魚人族。
主に海に住む魚の特徴を持った種族で、人魚族は上半身が人族で下半身が魚。魚人はどちらかと言えばリザードマンのように人型の魚とも言える外見。
水、光、闇属性に適性を持ち特に水は極めて高いが、他は大半が低い。
双方とも寿命は人族と同じかやや短めだが、例外は(以下略)。
海中で呼吸ができ、特に人魚の水中における運動能力はリザードマンをも凌ぐが、魔力に優れる反面、肉体的にはそれほど強くなく戦闘向きではない。
逆に魚人は魔力よりも肉体的に優れ、リザードマンより高い海中戦闘能力を持つが人魚より動きは鈍く、どちらも淡水は苦手だが人魚の方がやや淡水への適性がある。
人型の魚である魚人は足があるものの陸上で長時間の活動は出来ない反面、下半身のみが魚の人魚は彼女たちの持つ特殊な魔法によって足を得ることができ、陸上でもそれなりに活動が可能。
しかし、リザードマンほど水場から離れることは不可であり、もし陸地で戦闘になった場合は短期的な戦なら魚人が勝るものの、長引くほどリザードマンに有利となる。
人魚は後述の戦人族とは密接な関係にあり、戦闘・繁殖面で深い共存関係となっていて、住む地域も他種族が住まないような小島や海中洞窟などが多い。
一方、魚人の繁殖力は高いが住処が海中にあることも多いため他種族との交配は難しく、他種族と結ばれた場合は同族と離れて海の近くに住むようになる。
また、人魚はごく一部の者と交易する以外は細々と自立した生活をし、魚人はというと海中に本拠地を持つため討伐の心配が少なく、海賊団を形成して略奪する場合が多い。
代表的なのは魚人海連と呼ばれる組織で、正式名称は魚人海賊連合。他種族も含めた構成員は数も多く、中央大陸の南側などの暖かい海域では特に被害が大きいが、海軍力の高い海の民やハイワーシズなどの支配域にまではあまり進出していない。
作中人物ではユーレンやユーリが人魚族、イクティノやイグナシオが魚人に属する。
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・戦人族。
大断崖に住む戦闘種族で、浅黒い肌と海藻のような黒髪が特徴。魔力・肉体の双方が非常に優れており、その力は竜人族にも匹敵する。
かつては南の海から侵攻してくる魔族への備えとして大陸の南岸に住んでいたが、魔族との争いが収まるたびにそれまで協力し合っていた国同士の戦いに巻き込まれ、嫌気が差した当時の族長が神に願ったことによって大地を切り裂いた結果、現在は外界とは隔絶した環境下で静かに暮らしている。
魔力の適性は全体的に高く、無属性所持者も全種族の中で一番多いと言われる。また、大昔の出来事から魔族とは決定的に仲が悪く、魔族にとって戦人族は天敵とも言える。
他種族との交流はほとんど無いが、人魚族とは食糧や素材などのやり取りが存在し、彼女たちが助けを求めた場合には少数の戦士を派遣して助ける約定があるが、その対価として人魚族からは母体が提供される。
戦人族には女性が少なく、人魚族には女性しかいないため双方の利害が一致した結果、彼らは互いの間で子供をもうけることで子孫を残してきた。
そして生まれた子が人魚の特徴を持つなら人魚族として、そうでなければ戦人族として育てる。
作中人物ではライテが戦人族に属している。
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・竜人族。
竜の血を引く人型種族で爪や牙や鱗、羽や尻尾などを竜族の特徴を持つ、世界でも屈指の戦闘種族。
魔力・肉体の両方が非常に優れており、氷雪族と同じく戦闘経験や訓練を積まなくても人族の騎士並みに強い。
寿命は数百年から千年以上と長く、繁殖力も低くはない。
しかし、他種族が竜人族との間に子供をもうけるためには同程度の魔力が必要で、配偶者となる相手と近い魔力量でなければ同族でも交配は基本的に不可能で、竜人族自体もそれほど多くないため人口は少ない。ただし例外は存在する。
他種族に対しては害が無ければ特に無関心な反面、敵対すれば容赦なく叩き潰し、相手が強いと知れば興味を持つこともある。
魔族や氷雪族などには特に興味を持ちやすいが、強大な力を持つ彼らでも竜人族に絡まれるのは割と脅威で、最上級の竜人族と渡り合える存在というのはごく一部。
全属性への適性が高く、精霊族や妖精などと同じく羽のある者は空を飛ぶことも可能。
作中人物ではアリシアが竜人族のハーフとして登場するが、純血の竜人族はまだ出て来ない。(ただし話にだけ出てきたアリシアの母は純血)
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・三眼族。
険しい高山地帯に住む種族で額に第三の目があるのが特徴。額の目を傷付けないために髪を剃る生活を長年にわたって続けていた結果、男性はそのほとんどがスキンヘッドに、女性は額が広くなったという伝承がある。
寿命は人族より少し長い程度だが魔力的にも肉体的にも優れ、戦闘種族と呼ばれるほどではないが、拳法のような体術を得意とする。
彼らの目には生物の体内に存在する魔力経路や魔力集点を見極める力があり、そこに自身の魔力を直接叩き込むことで相手の魔力を封じ込める事が出来る。
属性の適性も人族とそう変わりなく偏りは少ないが、高山地帯に住んでいる影響か土属性が僅かに多い。また、心肺能力も平地に住む種族より比較的強い。
秘境と呼ばれるような場所に住んでいるため他種族との交流は少ないが、生活用品の購入や素材などの売却のため人里に降りることもある。
三眼族は全種族の中でも人口がかなり少なく、更に数百人単位の複数の部族に分かれている。
三眼族の部族には、両肩から第二の腕を生やすことの出来る四腕部、頭に角を持つ一角部、額の目が他部族より大きな大眼部、牙や爪を持ち獣人のような特徴を備えた長牙部などがいる。
作中人物ではコルメマが三眼族の四腕部に属している。
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・竜族。
一般的にドラゴンと呼ばれる種族には、小さくモンスターに属する程度の下級のものから、強い力を持つ亜種、その上の力を持つ純血種、その更に上に君臨する真正竜といった階級にわかれている。
作中で出てきたものだと下級に属する中では強いがワイバーンが弱く、エルフの里に現れた岳竜やハイワーシズで遭遇した四頭海蛇はその上の亜種、エンデノールに現れた氷竜が純血種、氷影竜・グラスキアが真正竜となる。
判明している真正竜は『氷影竜』グラスキア。
他はまだ不明。
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・神々について。
天上には神々も存在するが割と寛容であり気まぐれ。
地上の者が祈りや魔力を捧げると、願いを聞き届けてくれることもある。成人の儀式で受ける恩恵はこれにあたる。
ごく稀にではあるが地上に降りてきて人間と交流を持つこともあり、その交流の仕方はその神の性質によって違う。
慈悲や恩恵を与えたり命を救うこともあれば、逆に地上の者に何かしらの願い事をすることもある。
また、神によっては気まぐれに街や国を滅ぼすこともある。
地上に降りてきた神によっては自分が気に入った相手に神装武具という、絶大な効果や威力を誇る恩恵を授けることもある。
主な例は、海の民の初代であるクリムソレスが海神ネプテルバハルから授かった指輪にして神鞭・ネプテルバハルの鞭など。
神々の間でのみ使われる神製文字も存在するが、地上に書かれているのは稀。
ちなみに最新話時点で名前が判明している神は、
導きの女神、ルミア。
火の神、プロメアグナ。
治癒の女神、パナケイアス。
海の神、ネプテルバハル。
星の女神、アステリナジュム。
風の神、ウラガラファル。
食の神、イーテクッカ。
狩猟と弓の女神、アルクスヴェロス。
美の女神、クラルシナス。
闇と混沌を司る邪神、ノクティナス。
慈愛の女神、ミゼルピエタ。
戦いの神、ヴェルムライテ。
知識の神、カタグトニス。
冒険と探求の女神、リチェルシーカ。
酒の神、デュオクス。
娯楽の神、アミュエンテ(三周年記念番外編)。
時の神、マディクバル(三周年記念番外編)。
戦神の副神にして盾の女神、アイギス(三周年記念番外編)。
鍛冶の神、アダマス。
光の女神、リュミルクエ。
死と復活の神、リザナトス。
言葉の女神、フールワーズ(891話)など。
こちらも何か思いついたり新たに出てきたものがあれば、ちまちま書き足していきます。