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第二部からの登場人物 ※ネタバレ注意

こちらは第二部から出てきた登場人物の紹介です。

こちらを見るのは初任務の後の閑話まで読んでからがオススメです。


第一部の方だけでも約25,000字に達したので、別枠で用意しました。

そのうち登場順よりも、五十音順に変えた方が良いのかと考え中。

 ・No.51 ルミア (遠藤綾さん、雨宮天さん)

  導きの神ルミアの生まれ変わり。紡を転生させる際に触れられたことで、自分も同じ世界に転生してしまった。桜色の長い髪。両親は農民でフォータルキャビル付近のレビル村の出身。本来の神力の4%ほどを持っているが、三人に分かれた自分のバランスを守るために力を回しているため、神としての権能はほぼ使えない。

  しかし魔力量は人並み外れて多く魔法戦闘が得意で、浄化の力は非常に強い。治癒術士としても非常に優秀。

  リッツソリスで行われた成人の儀式会場でジグの体から溢れた桜色の魔力を見て、彼が紡の生まれ変わりと確信し再会を果たした後は冒険者となって行動を共にする。

  美味しいものに目がなく餌によく釣られることから、ジグからは通称・食欲の女神と言われる。

  他にもその言動や食欲や実力、言い寄る冒険者(ギルドでたびたび出会う巨漢の冒険者、名前はゴメス)をコテンパンにぶちのめす姿から『暴食の桜』『自称神のヤバイ子』『理不尽な治癒術士』などと一部の冒険者から呼ばれ恐れられている。

  神としての権能は導きの糸、絶対結界、完全浄化など。(そのほとんどが現在は使用不能)


 エンデノールでの一件の後、イリトゥエルと共にエルフの里で修行を積み常化を習得。その際にジグへの想いをイリトゥエルに見破られ、互いにライバルと認め合った。


 現在の冒険者ランクは六級。船酔いと寒さに弱い。


 判明している得意技は超広範囲浄化魔法である大聖雨(だいせいう)アムリタ、範囲浄化魔法である白桜天送(はくおうてんそう)、無属性の破壊の力を叩きつける黒桜裁葬(こくおうさいそう)、小範囲浄化兼破壊魔法ネメシス、無属性で殴りつけるルミア(導きの女神の)パンチ(怒りの一撃)、風の球を幾つも生み出してそこから風の刃を無数に放つ無限風刃(むげんふうじん)、無限風刃の水属性版である無限水刃(むげんすいじん)など。

 白桜天送の改良派生魔法として浄化後に光玉を熱線に変えて降らせたり、回復魔法に変換して大回復させることも出来るようになった。


 主な持ち物はカナレアの黒曜短剣、クリムゼリスの外套、銀のリングに風属性の魔石がついたもの(ジグの盾魔法が刻印済み)と、金のリングに白い光属性の小さな魔石が幾つか散りばめられた指輪を一つずつ、タージェル商会の身分証、耐刃耐魔の軽鎧。


 魔力の属性は無、強めの風、強力な光→水、無、強めの風、強力な光。アクノヴァルナとの戦闘経験で水属性を獲得。

 作中初登場→現在の年齢 15歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.52~55 カンディバースの大盗賊団

  総勢150名を超え、四兄弟の長兄ソドグルを首領とした盗賊団。カンディバース地方を中心にセントリングと、西の神竜帝国ドラグニアの国境を跨いで暴れていたが、ある時を境にセントリング側でのみ活動をするようになった。

  ソドグル→長男。31歳。水と闇属性を持ち、魔道具によってアンデッドを使役する。攻守にバランスの取れた難敵。賞金は2000万ゴル。

  ソドルブ→次男。28歳。火と土属性を持ち、体術を得意とし防御も堅い。戦闘能力だけなら兄弟随一。賞金は1800万ゴル。

  ソドリオ→三男。24歳。風と光属性を持ち、魔法戦闘を得意とする。盗賊団の頭脳。賞金は1600万ゴル。

  ソドロト→四男。21歳。雷と氷属性を持ち、近接・魔法戦の両方を得意とし天性の勘とも呼べる戦闘センスを持つ。賞金は1500万ゴル。


 この四兄弟のうち上の二人は元々ドラグニア軍人で魔王軍との戦いの後、各国が混乱していた時代に活躍していたが、その高い能力を上司に疎まれてたびたび衝突し相手を殺してしまったことで軍から逃亡。

  盗賊を始めて徐々に勢力を拡大しセントリングとドラグニアを股にかけて暴れていたが、近年ではセントリングを狙うドラグニアの者との接触によって、報酬を受け取ってセントリングで活動することにより被害を与えていた。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.56 カサンドラ (豊口めぐみさん)

  神竜帝国ドラグニアの竜騎士で二つ名は『雷迅剣(らいじんけん)』。肩くらいまでの波うつ紫の髪に妖艶な赤い眼。派手なお姉さんで厚化粧だが案外ぬいぐるみや可愛い小物が好き……でも男とお酒はもっと好き。気に入った男は闇魔法で弱体化させてモノにしてしまう肉食系。

  報酬をチラつかせて近付き、幻惑魔法も併用してカンディバースの盗賊団を率いる四兄弟を操っていた。ソドグルの使っていたアンデッドを操作可能な魔道具も元はカサンドラの持ち物。

 レストミリアとは旧知で天敵。


 判明している得意技は二つ名の由来となった高速斬撃の雷迅剣、各種の雷・闇属性魔法。特に闇魔法に関しては変身・隠蔽・吸魔・幻惑などを使いこなすスペシャリスト。

 魔力の属性は闇と強力な雷。

 作中初登場→現在の年齢 27歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.57 ラファエラ (井上麻里奈さん)

  第一部から名前は出ていたけれど、本格的に話題が出るのが二部になったためこちらに掲載。

  セントリングの元中級騎士。アルテミアの姉であり、レストミリアの友人であり、ラジクの元婚約者。

  胸元までの深緑の髪に勝ち気な灰色の目 (嵐の舞の発動中は緑に変化)。年の離れたアルテミアを溺愛していた。リベルシオとは幼馴染み。

  騎士になって短期間のうちに中級騎士になるほどの才能を持ち、『嵐の舞い手』の二つ名でやがては護聖八騎の座も確実と言われていたが、リベルシオの裏切りによって率いていた小隊が襲撃を受け、ラジクや仲間を逃がすために一人で戦場に残り戦死した。


 魔力の属性は土、強い風。

 作中ではすでに亡くなっている。享年21。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.58 リベルシオ

  セントリングの元下級騎士だったが、現在はドラグニアの竜騎士の一人。線の細い優男(やさおとこ)で灰色の長髪に青い目。ラファエラとは幼馴染みで1つ年下。ラジクとは同期。

  とある事情から任務中に仲間を裏切ってドラグニアに寝返った。その結果ラファエラを死なせてしまった事は悔いているものの、ラジクに責任があると考え憎んでいる。


 魔力の属性は強い闇と風。

 作中初登場→現在の年齢 36歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.59 タニストラ

  セントリング王族にして存命しているなかでは最年長。現在の王の大叔父にあたり発言権も強い。ラジク母子が殺されそうになった際にはその処分を自らが行うと告げて他の者に手出しをさせず、王の血を引く者としての証を渡して秘密裏に逃がした。

 特殊な魔法の持ち主だが、詳細はまだ不明。

 魔力の属性、年齢などもまだ不明。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.60 ライオス

  セントリング王族にして第三王子であり王太子。上には2人の兄がいたがすでに亡くなっていて、第三王子であるライオスが現在は王太子となっている。

  父である現在のセントリング王の治世が長いため、王太子とは言っても40代。実はリッツソリスの戦いの後に開かれた会議でチラッと登場している。

 その他の詳細はまだ不明。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.61 スズカ (人ではないけれどこちらに記載)

  フレアギャロップの子供。赤い体毛に真紅の眼、橙色の尾に燃えるような鬣と蹄。モンスターだがかなり賢く、人の言葉を理解できる。基本は草食だが何でもいける。まだ仔馬でサイズ的には2才頃?のサラブレッドと変わらないくらいだが、魔導馬具を装着しジグが乗っても平気で走れる。

  ゴブリンの群れに襲われて捕まり西サスリブ山頂の洞窟に連れて行かれ、ゴブリンウィザードの作る薬品の素材にされかけていたところを母であるフレアギャロップや、ゴブリン討伐に来ていたジグとルミアに救われる。

  ゴブリンを退けた直後に現れた大量のロックイーターから逃げるため、スズカやジグたちを運んだ母は傷付きながらも皆を逃がしジグにスズカを託して命を落とした。

  スズカを受け入れたジグからは名前を与えられ、その際に魔力的な繋がりを持ったことでジグに火属性を与え、自身もジグとの繋がりによって彼の持つ属性を少し扱えるようになり魔力的にも強くなった。

  教会ではシスターや子供たちに人気のマスコットになりつつあり、モルド神父やラジクからは依頼で留守にしがちなジグに代わって鍛えられ、本人?の負けん気もあってメキメキと力を付け成長している。

  ちなみに牝で、ジグに対して好意を持っているイリトゥエルには女の直感で即座にライバルだと認識。初対面の時からよく噛みつく。でもジグの仲間なのも理解してるので本気で噛みはしない。

  教会に住むようになってからは馬好きだったらしいモルド神父がよく世話をしていて、意外と仲が良い。

 母の無念を想ったジグはその魔石を使ってスズカのための魔導馬具を作製し馬鎧、蹄鉄、手綱型の3種類があり、色はスズカのファンになった馬具工房長の趣味で全て純白。

 ジグたちがアルテミアからの依頼でハイワーシズへと赴いている間、モルドとラジクに鍛えられてモンスターを捕食しまくった結果、たった数ヶ月で成体へと成長。体格は亡き母と殆ど変わらず、ジグたち3人を乗せたうえで旅に必要な荷物も運べるほど逞しくなった。

 その代わりとばかりに鍛えた脳筋二人の影響か、かなり好戦的かつじゃじゃ馬にも成長。ジグやルミアには基本的に忠実だが、場合によってはジグを蹴飛ばしたり噛みついて振り回すことも(何故かルミアにはしないので愛情表現の可能性)。

 基本的にイリトゥエルは噛む。教会の人々やグロースデンのデリマは空気を読んでいるのか噛まない。戦闘種族のココロコに対しては野生の勘からか、最初から噛みつかず懐いた。


 魔力の属性は火。ジグによる名付け後に、弱い風と光と雷も追加。

 作中初登場→現在の年齢 2歳。



 ◆◆◆◆◆


 ・No.62 リジェンダ (日笠陽子さん)

  リッツソリスにある薬品工房の女主人。煙管(きせる)をくゆらせ豊満な肉体を持つ色気抜群の美女。白に近い薄桃色の長髪に金色の瞳。回復薬や解毒薬などの薬品に関する知識と調合技術はセントリング内でも5本の指に入る。

  時間のあるときにはアマリアに薬品の知識を教えたり調合の手解きもしており、最近はヒスティリスも参加している。

  上記の二人以外にも最近は治癒術士が彼女に教えを乞いに来ているが、同人活動の拠点としても使われている。

  実は元男性だが物心ついた時から女性になることを神に願い続け、選別の儀式の際にも気を失うほど魔力を費やした結果、長年の悲願であった変身の魔法を授かり、生涯に1度きりのそれを使って女性になった。

  筋肉質な男性全般が好みだが、可愛い男の子も好き。絵が得意でレストミリアやクロエに協力してBL本である『男たちの宴』を作製。アマリアに発見されてモルドらにも知られた結果、一時は全て廃棄させられそうになったがジグの機転で各一冊ずつだけは難を逃れた。その後は細々と同人活動を続けている。レストミリア著『アマリア様の旅』や『聖女の再来』のファンでもある。

 ジグの女装を見て何やら創作意欲が湧いたらしい。


 作中初登場→現在の年齢 26歳→28歳。(初登場は第一部で当時26歳)


 ◆◆◆◆◆


 ・No.63 ウィルヘルム

  焦げ茶の髪と立派なカイゼル髭を生やし、装飾過多の赤いローブを着て指輪や首飾りなどをジャラジャラ鳴るほど身に付けた、セントリングの下級貴族。

  貴族の中での階級はそれほど高くないが、能力の高さで大臣の位に就いている。かなりの高体重&高身長。

  上の者にはへつらい、下の者を見下すタイプ。もちろんライバルは蹴落とす。アルテミアが率いる護衛隊に守られてハイワーシズへ赴く。

  基本的に王族や貴族は魔力量が多いが、この人は魔力はあっても戦闘力は皆無。根っからの文官。

 その他の詳細は不明。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.64 オケアマレヴ (大塚明夫さん)

  護聖八騎の一人で二つ名は『流撃瀑破(りゅうげきばくは)』。炎のように赤い短髪に海のような青い目。こんがり焼けた肌に2メートル近い身長、全身筋肉のような中年男性で上半身は基本的に裸。

  下半身には軽装の金属鎧を着けているがこれは昔、まだ幼かった娘のマーレが「下半身まで騎士らしくしないならパパなんて嫌いになる」的なことを言ったため、娘を溺愛している彼は今も仕方なく身に着けている。

  他の護聖八騎が任務によって各地を回ったり任地を変更される事も多い中、オケアマレヴだけはフォータルキャビル周辺の守りから移動させられた事は今までに無い。これは本人の属性や戦い方だけでなく彼個人の戦闘力がズバ抜けて高いため、有事の際に王都からの援軍の到着までに時間のかかるフォータルキャビル地方を守るために必要であると判断されているため。

  ……というのが事実ではあるが建前でもあり、オケアマレヴ自身の出身地であり娘の「海の近くに住みたい」という願いを叶えるため、護聖八騎就任の条件としてフォータルキャビルの守護を自分に任せることを願い出たためである。

  このような特殊な背景があるために上位4人の中には数えられないものの、強さだけで言えば『全魔』エレオノールに次ぐほどの力を持つ。


 判明している得意技は、無と水の合わせ技であり二つ名の由来となった流撃瀑破など。

 魔力属性は強力な水、強い光、無、弱い風。

 作中初登場→現在の年齢 32歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.65 テレサ (野沢雅子さん)

  先代(マリアとレストミリアのあいだの短期間)と先々先代(マリアの前の長期間)の治癒術士長にして、元・護聖八騎の一人で当時の二つ名は『閃殺天医(せんさつてんい)』。歴代の治癒術士長の中では最も長くその座に就いていた人でもある。

  現在はフォータルキャビルの治癒術士団の支部長で、騎士団支部長のオケアマレヴや軍支部長のガイウス将軍と共に、フォータルキャビルの守護を任されている。

  レストミリアとほぼ同種の力(こちらは神の恩恵ではなく長年の経験と本人の才能で獲得。神眼というよりは魔眼に近い)を持つ金色の瞳に白髪のオダンゴ頭で、治癒術士の白いローブを着て丸眼鏡をかけた小柄なお婆さん。

  体格については小人族の先祖返りなので若い頃から小柄で、年齢の割に若々しいのも通常の人族よりも小人族が長命なため。

  レストミリアの母・ミレイラやアマリアの母・マリア、他にも今も現役で残っている30代後半以上の治癒術士は、そのほとんどが彼女の元教え子にあたる。

  若い頃には騎士として国を守っていたが、魔王軍との大戦のだいぶ前には既に治癒術士に転向していた。ちなみに現役最高齢の騎士であるアイゼンフォートも、新人の頃に彼女の教えを受けたことがある。

  ガイウスとともに脳筋のオケアマレヴを操作できる数少ない人物で、力のオケアマレヴと知のガイウスをよく従えて海の玄関口を守っている凄くて偉い人だが、魔王軍との大戦以降は前線に出ず基本は若者に任せて後方支援や調整を担当している。(立ち位置的にはエルフの里のガラドエルに近い)


 魔力の属性は強力な光と水、弱い土と闇。

 作中初登場→現在の年齢 88歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.66 セラーナ (花澤香菜さん)

  ハイワーシズの四天星の一人で二つ名は『夜帳(よるとばり)』。黒い瞳にウェーブのかかった長い黒髪の女性。

  迂闊&気弱な性格で副官のメリルがいないとかなりポンコツ。だらしがなく生活力も無いのでやはりメリルがいないと生きていけないレベルのポンコツ。年上の格好いいお姉さまに弱い。

  しかしそんな彼女が四天星の一人に数えられているのには当然理由があり、それは光属性を持つ相手ですら抵抗出来ないほどの強力な闇属性の力であり、一般に防御力が低いと言われる闇属性を他の属性と併用することで弱点を克服し、敵に抗うことの出来ない吸魔の力を使う姿は、彼女が人間にも拘わらず魔族に例えられるほど。

  ただし体力は他の四天星に比べてポンコツで接近戦は不得意。でもその闇属性の強力さを知る人は近付こうとはしない。

 四天星としての任地島は北。


 判明している得意技は、二つ名にもなっている黒い腕で拘束・幻覚を見せ魔力を吸う夜帳(よるとばり)、風+闇の叫喚ノ風(きょうかんのかぜ)、土+闇の嘆キノ壁(なげきのかべ)、水+闇の常闇ノ雫(とこやみのしずく)など。

 魔力の属性は強力な闇、強い土、弱い風と水。

 作中初登場→現在の年齢 23歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.67 メリル (水瀬いのりさん)

  ハイワーシズの中級騎士。橙色のおさげ髪に緑の目をした女性。セラーナ直属の部下でポンコツな彼女を公私共に支えているが、セラーナとはもう何年もの付き合いになるのに、彼女の失敗を防げない辺り案外メリルも抜けている。

  セントリングと同様に騎士団と治癒術士団が分かれているハイワーシズにおいて、騎士の実力と治癒術士の能力を持つ優れた騎士だが、本人曰く「セラーナ様と一緒にいると必要なので自然と身に付いただけです」とのこと。


 魔力の属性はやや強い光、強い火、弱い水。

 作中初登場→現在の年齢 20歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.68 クリムゼリス (赤崎千夏さん、潘めぐみさん)

  海の民の長の娘。勝ち気な銀色の眼に真紅の髪を無造作に縛ってポニーテールにした少女。海の民からしてみれば姫様だが本人は幼い頃に守り役であるパルクラークと共にグランドセイルを脱出したため自覚が薄く言動も割と粗野。

  しかし故郷を奪還したいという想いは強く、母に忠誠を誓ってくれたことで力を失い、現在はハイワーシズにいる前長派の人々にも報いたいと思っている。

  父母や兄弟などの血縁者は昔のクーデターによってほぼ全滅している。

  幼い頃の事故によって右腕を失ったため現在はヒヒイロカネ製の戦闘義手で、本人の魔力を使うことによって徐々にではあるが破損は再生し、体の成長と共にある程度大きさを調整できる。義手は普通の腕よりもかなり太く重いがこれは後述の理由と、魔石を装填して打撃と共に魔法を叩き込めるようになっているため。

  神装武具を授かった海の民の初代から続く長の家系の娘であることと、幼い頃からパルクラークによって鍛えられていたため、身体強化による近接格闘戦が得意で魔力もかなり多い。一方で魔法や武器による戦闘はあまり得意ではない。

  ちなみに本来の義手は昔、元帥であり当時最強の戦士であったパルクラークが万一、利き腕を失った時のためにと設計されていたが作られる機会が無く、その後クリムゼリスの事故を受けて急遽作られたため、彼女にはだいぶ大きい代物となっている。

 グランドセイルの戦いののち、海の民の長に就任。反乱分子を許したうえ移住も許可したことで支持を得た。風雷二人の海将と共に海の民の再建ために忙しい毎日を送っている。


 判明している得意技はクラッシュフレア(作中では名称未登場。義手に装填された魔石を使い、相手を掴んで爆発させる技)、フレイムフィスト、バーンアクセル、ファイアブロー、ロケットパンチなど。


 魔力の属性は強い光、火、弱い水。

 主な持ち物はグランドセイルの鍵、戦闘義手(通称パルクラークの右腕)、ネプテルバハルの指輪。鍵は後にルミアによって破壊。

 作中初登場→現在の年齢 14歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.69 フルトネール (津田健次郎さん)

  海の民の軍を率いる三人の将の一人。強力な雷魔法を操ることから『雷海将(らいかいしょう)』と呼ばれる。色黒の肌に金色の短髪、赤い目をした中年の男。海将3人の中では最年長。冷徹な言動のわりに部下からの信頼は厚い。

  戦闘スタイルは攻撃的な属性が多いことから、やられる前に相手を倒せるように遠距離火力重視。近接戦も得意だが防御は苦手。

  恩恵の武器である片手剣によって、自身の持つ雷属性が更に強まっている。

 グランドセイルの戦いの後はクリムゼリスに臣従。元々が仲間想いであるため、皆のために力を尽くす新たな主に不満は無さそう。


 判明している得意技は雷属性の各種魔法、船砕(ふねくだ)きなど。

 主な持ち物は、恩恵の武器である片手剣。

 魔力の属性は強力な雷、弱い闇、火。

 作中初登場→現在の年齢 35歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.70 ラファーガ (緑川光さん)

  海の民の軍を率いる三人の将の一人。強力な風魔法を操ることから『風海将(ふうかいしょう)』と呼ばれる。色黒の肌に緑色の長髪、紫色の目をした男性。

  刃の無い剣から真空や風の刃を生み出し敵を斬り伏せる。先代の長やクリムゼリスにも忠誠心はあるものの、これ以上海の民が割れるのを防ぐために現在の長に従っている。

  戦闘スタイルは恩恵の武器である風の双剣による近接戦。剣には刃が無いぶん風で形を自由に変えられるのが特徴。普段から背中に差しているのは、相棒を普通の武器として扱いたいという本人の拘りから。

 グランドセイルの戦いの後は海将としてだけではなく、クリムゼリスの側近としても活躍。長として未熟な主を補佐するため何かと苦労の多い立場だが、フルトネールと共によく支えている。


 判明している得意技は、不可視の風の刃を持つ直剣である双風刃(そうふうじん)、竜巻を曲刀の形に固定して刃渡りも伸びた双風刃(そうふうじん)二式(にしき)船断(ふねた)ちなど。

 主な持ち物は、恩恵の武器である双風刃。

 魔力の属性は強力な風、弱い光と土。

 作中初登場→現在の年齢 31歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.71 アクノヴァルナ (能登麻美子さん)

  海の民の軍を率いる三人の将の一人。強力な水魔法を操ることから『水海将(すいかいしょう)』と呼ばれる。日焼けした肌に切り揃えられた長い茶髪と同じ色の目をした女性。人懐っこさと残忍さの二つの顔がある。

  戦闘スタイルは膨大な魔力を活かした圧倒的手数で敵を粉砕する。三海将のうちでは一番若いが戦闘力は随一で治癒術にも優れる。

  過去に行われたクリムゼリス追撃戦では他の二人と協力して、元・元帥でありクリムゼリスの守り役パルクラークを討ち取っている。

  恩恵で授かった三叉の槍を奥の手として持っているが、プロディサウラからは使用を控えるように言われている。

  槍は彼女が力を欲するあまりその願いが別の形で反映されたもので、持ち主の血を吸うことで絶大な身体強化と毒の力を与えるが、血が足りなくなると持ち主の魔力を無理矢理喰らうので非常に危険。

 グランドセイルの戦いの後はそこを去り、移住する者たちを守護し導くため共にセントリングに向かった。プロディサウラとは何かあったようでその性格や表情は以前よりも格段に穏やかになった。


 判明している得意技は無限水刃(むげんすいじん)無限水槍(むげんすいそう)船喰(ふねくら)らいなど。

 主な持ち物は、恩恵の武器である吸血蛇槍(きゅうけつじゃそう)

 魔力の属性は光、強力な水、弱い風。

 作中初登場→現在の年齢 27歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.72 パルクラーク

  海の民の元・元帥で『拳聖(けんせい)』と呼ばれた格闘家。引退後はクリムゼリスの守り役を務めた。自分と同じく格闘に優れた息子や孫たちを魔王軍との大戦などで全て亡くしたためか、厳つい自分にも臆することなく懐いていたクリムゼリスを孫のように可愛がっていた。

  クーデターの際には長の命令もあって側近と共にクリムゼリスを守ってグランドセイルを脱出。以後潜伏生活を送っていたが数年後に三海将によって捕捉されると、老齢でありながらもネプテルバハルの鞭を使って応戦。クリムゼリスを逃がしたのち海将3人を相手に奮戦し、重傷を負わせてクリムゼリスへの追跡を不可能にしたのち、力尽きて討ち取られた。

  ちなみに三海将はパルクラークの風魔法によって遠方へと吹き飛ばされたのと、パルクラークが死の直前に海に投げ込んだため、指輪はその後に行われた捜索で配下が回収し、船でグランドセイルへの輸送中に奪われた。


 魔力の属性は強力な風と土、弱い無。

 作中では既に死亡している。享年81。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.73 プロディサウラ (玄田哲章さん)

  海の民の現在の長。長とは言っても初代の直系ではなくクーデターによってその座をクリムゼリスの母から奪った。

  黒い目によく日焼けした肌、黒髪に白髪混じりの髭を生やした大男。パルクラークの弟子でありその中でも随一の使い手。

  師匠であったパルクラークの跡を継いだ海の民の元帥だったが、魔王軍との大戦以降はそれまでの仕事が無くなり日に日に勢力を失い、次第に食うにも困る有様になった海の民の現状を打破するために決起。

  長をはじめとしてその一族のほとんどを殺害したが、クリムゼリスだけはその母にして当時の長・クリムマリナによって逃がされ、ネプテルバハルの鞭も大氷玉の鍵も手に入れられなかった。

  その後、数年間にも及ぶ追跡のなかでクリムゼリスを守っていたパルクラークとその側近を排除し、鞭は回収したもののクリムゼリスは再び追っ手を振り切り現在に至る。

  戦闘スタイルは体術を活かした攻防一体の技。モルドと似たような軽装鎧を着用。胸には恩恵で授かった刻印があり、そこに日頃から魔力を貯蔵することで有事の際に継続回復手段と予備魔力として使える。

  しかし刻印の使用には時間制限があり、たとえ魔力が尽きなくても長くは保たず、体には多大な負担をかけ、効果の終了後には反動で一時的な老化を招く。

 グランドセイルの戦いの後は、クリムゼリスに許されたことや償いは働きで返せと言われたため、ハイワーシズへの移住者に同行。その途中でジグとルミアに体術や魔法を教えた。


 判明している得意技は圧殺雷掌(あっさつらいしょう)土針豪脚(どしんごうきゃく)岩装極雷道(がんそうきょくらいどう)渦流水掌(かりゅうすいしょう)など。

 魔力の属性は闇、火、雷、土、水。

 作中初登場→現在の年齢 52歳。


 ◆◆◆◆◆


 ・No.74 ケオカマール (下野紘さん)

 ハイワーシズの騎士で四天星の一人。二つ名は『炎月(ほのつき)』。物腰は柔らかく性格は謙虚かつ小心者で、極めて普通の男。

 小柄で赤い髪に緑の右眼、髪で隠れている左眼は魔眼で通常は黒く、使用時には魔力量に応じて月の満ち欠けのように色が銀に変わる。

 恩恵で授かった魔眼は魔力を溜め相手を見ることで発動し、発動と命中はほとんどタイムラグがない程に早い。魔眼発動時の形状によって『炎蝕満月(えんしょくまんげつ)』『炎蝕半月(えんしょくはんげつ)』『炎蝕眉月(えんしょくびげつ)』『炎蝕繊月(えんしょくせんげつ)』『炎蝕新月(えんしょくしんげつ)』などに分かれる。

 魔眼の発動は繰り返すたびに反動が大きくなり、威力を抑えても数回使えば倒れるほど。

 奥の手として右眼も魔眼として開放・使用することが出来るが、使用後は絶大な威力と引き換えに両眼に激痛が走り体力、魔力は底をついて丸一日は盲目&行動不能に、数日~1週間は戦闘どころではなくなる。

 四天星としての任地島は南。


 判明している得意技は魔眼による各種攻撃。

 魔力の属性は強力な炎、風、闇、弱い光。

 作中初登場→現在の年齢 26歳。


 ◆◆◆◆◆


 No.75 ロヴィーティオ (柿原徹也さん)

  神竜帝国ドラグニアの竜騎士にして七竜騎の一人だが、まだ新人。短い銀髪に真っ赤な瞳。好戦的な性格で作戦を忘れがち…脳筋とも言う。二つ名は『紅連脚(くれないれんきゃく)』。

  軽装鎧にヒスティリスとよく似た拳甲と足甲を身に付け体術、特に足技を得意とする戦闘スタイル。カポエラやサッカーのような動きが多い。

 様々な条件が重なった結果とは言え二度も敗れたことでジグに興味が湧き、一方的にライバル視している。


 判明している得意技は各種火属性魔法、旋風炎脚(せんぷうえんきゃく)百烈紅蓮(ひゃくれつぐれん)赤襲炎弾(せきしゅうえんだん)襲空爆脚(しゅうくうばくきゃく)など。

 魔力の属性は強い火、弱い光と雷。

 作中初登場→現在の年齢 19歳。


 ◆◆◆◆◆


 No.76 ミネルバ (川澄綾子さん)

  神竜帝国ドラグニアの竜騎士にして七竜騎の一人。二つ名は『竜剣姫(りゅうけんき)』。長い金髪を後ろでまとめた髪型に緑の瞳。左の目元にホクロ。金銀二本の剣を扱う。性格は基本的に堅物だが面倒見は良い。

 剣の達人でその実力はドラグニアでも随一。しかし年齢的にもまだ若く、オケアマレヴ曰くまだ伸び代は残っているとのこと。


 判明している得意技は輝竜連斬、閃連撃など。

 魔力の属性は光、風。

 作中初登場→現在の年齢 21歳。


 ◆◆◆◆◆


 No.77~80 カナレアのメイドたち

 ハイワーシズの第三王女カナレアに仕え、四天星の『夜帳』セラーナの妹でもあるメイドの四姉妹。

 いずれも主であるカナレアを姉や妹のように思い大切にしている。


 No.77 セリカ (田所あずささん)

 次女。長身の美人で首くらいまでの黒髪に黒い瞳。長女のセラーナが頼りなかったためしっかり者に育った。メイド長で文武両道。魔法、体術、回復魔法に優れて頭も切れる万能型。主への忠義に厚く、彼女が仕えるようになってカナレアは随分と明るくなった。

 下の妹二人の母親代わりも務めていた影響か妹たちを叱るときにはゲンコツも辞さず、カナレアにとっても良き理解者であり、優しい姉であり、時に厳しい教育者でもある。


 魔力の属性は土、水。

 作中初登場→現在の年齢 21歳。



 No.78 セシル (M・A・Oさん)

 三女。肩くらいまでの三つ編み黒髪に感情の読みにくい虚ろな黒い瞳。メイドだが家事が苦手で主にボディーガードとしての役目を担う。元は冒険者で短期間のうちにソロで五級まで駆け上がった実力者。

 恩恵の武器として授かった、メリケンサックと反りのあるナイフが同化したような武器を扱う。どちらかと言うと体術の方が得意。服の上からではわからないが、かなり筋肉質な体つき。


 魔力の属性は土、無、風。

 作中初登場→現在の年齢 18歳。



 No.79 セーレン (木戸衣吹さん)

 四女。腰くらいまでの長い黒髪を一本の三つ編みにまとめた、黒い瞳のおっとりした少女。左の口元にホクロがある。フワフワ系の美少女だが見た目に反してたまに毒舌。家事全般が得意で多忙なセリカを良く補佐している。

 戦闘能力は姉たちほどではないが投擲術が非常に得意で、回復魔法も多少扱える。またナイフ捌きはジグの目にも止まらないほどで、これは投擲を極めるついでに身に付いたもの。

 カナレアとは同い年で、姉妹の中でも特に仲が良い。


 魔力の属性は闇、雷。

 作中初登場→現在の年齢 14歳。



 No.80 セロノリス (久野美咲さん)

 五女。胸元くらいまでの黒髪を二つのお団子にまとめた、黒い瞳の少女。姉たちがカナレアに仕えるようになり、姉妹が離れ離れになるのは良くないというカナレアの計らいでメイドとして雇われた。まだまだメイドとしては未熟で見習いだが、既に魔法を扱える。

 また恩恵の特殊能力が既に開花していて、見た相手が自分や自分の大切な人たちにとって害が有るかを看破できる。この能力によってカナレアの館に来る人物はセロノリスによって全て鑑定されるため、近年では刺客が接近することはほぼ不可能になった。


 魔力の属性は光。

 作中初登場→現在の年齢 8歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.81 ツォゴモス

 ハイワーシズ王族で貴族の中でも重鎮。金髪に髭を生やした男。先王の末弟でカナレアの大叔父。

 以前から敵対派閥の貴族の暗殺なども辞さず、自分の息子や孫に跡を継がせるため第一、第二王女がいなくなったのを契機にハイワーシズの王座を狙い始めた。

 リッツソリスにおけるカナレアの誘拐やその後の他国による襲撃なども手引きしたが、ジグが渡した守りの魔道具や、当時護衛に当たっていたセラーナの活躍によってどれも間一髪で防がれた。

 それらの理由もあってカナレアとセラーナ、そしてメイドたちとの信頼関係の構築に、結果としては一役買っている。

 自身の利益確保のためではあるが、過去にシレンシオルの親を援助して一家の命を救ったことがある。

 息子にはツォゴマル、孫はツォゴドゥムがいる。


 魔力の属性は水、闇。

 作中初登場→現在の年齢 57歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.82 シレンシオル ()

 ハイワーシズの上級騎士。波打つ紺の長髪に灰色の目。いずれは四天星の座も夢では無いと言われる程度に優秀。魔法だけでなく身体強化と剣術を合わせた高速斬撃が得意でかなりの実力者だが、親が受けた恩を返すためツォゴモスに仕えている。

 物静かな性格で剣技を磨くのが好き。賑やかだったり社交的な場が苦手で酒は飲めない。


 判明している得意技は、鞘の内部で圧縮した風を利用した抜刀術である爆縮風剣(ばくしゅくふうけん)、爆縮風剣から瞬時に光属性に転換し限界を超えた速度で斬撃の結界を作り出し周囲を斬り刻む爆縮閃剣(ばくしゅくせんけん)など。

 魔力の属性は光、風。

 作中初登場→現在の年齢 27歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.83 ヴァルグラッセ (小林ゆうさん)

 ハイワーシズの四天星の一人、二つ名は『凍波(いてなみ)』。見目麗しい女性だが言葉遣いは男っぽく、水色の長髪に紫の瞳をした男装の麗人。

 美意識が強く見た目は勿論、考え方や行動に美学がある。しかし、それはあくまで自分の矜持であって他人に押し付けたりはしない……が、やはり好ましい人物にはかなり贔屓目で助けたり協力する事が多い。

 セラーナとその妹たち、そしてカナレアが大のお気に入り。

 四天星としての任地島は西。


 判明している得意技は、二つ名の由来にもなった氷の津波である凍波、堅牢無比な氷の盾魔法である永久凍壁(えいきゅうとうへき)など。

 魔力の属性は光、弱い土、強力な氷。

 作中初登場→現在の年齢 26歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.84 ラステグロム (平田広明さん)

 ハイワーシズの四天星の一人で二つ名は『星雷(ほしみかづち)』。四天星や護聖八騎など、各国の主戦力と言える集団には珍しく魔導師でその地位に就いている。

 薄紫色の髪に小豆色の瞳で無精髭を生やしているが、黒いローブと鍔が広い帽子で普段はあまり見えない。妻のシンシアを病で亡くし一人娘のステラと二人家族。愛煙家だが娘の前では吸わない。

 ステラがシンシアと同じく、国内の治癒術士でも癒やせない原因不明の病に冒され余命が短いことから、病を癒す可能性があるエルフの霊薬を手に入れるという条件で、不本意ながらもツォゴモスに与した。

 四天星としての任地島は東。


 判明している得意技は、杖から放った雷で黒雲を生み出し雷球を降らせて、着弾した地点に雷柱を立て敵を攻撃する二つ名の由来にもなった星雷。

 無属性と雷属性を合わせた破壊の雷である雷霆塵芥(らいていじんかい)。また、杖の効果によって極大魔法を同時に二発まで撃てる(ダブル・ドラゴン・ボルト)。

 主な持ち物は、恩恵の武器であり魔力の充填、集中、射出、などの扱いがしやすくなる青紫の魔石がついた杖。ちなみに杖が攻撃を受けると、自動で吸魔の触手を伸ばして持ち主の魔力を回復させる機能付き。


 魔力の属性は闇、弱い無、強力な雷。

 作中初登場→現在の年齢 38歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.85 カルムモーゼス (稲田徹さん)

 ハイワーシズ最強の騎士。四天星の上に位置する極天星。二つ名は『大海断(おおみたち)』。

 白に近い灰色の髪で髭を生やし、右眼に眼帯を着けた隻眼の老騎士。身の丈ほどの長さの片刃大剣を振るい海を割るほどの力を持つ。

 セントリングにおけるアイゼンフォートのような人物で、四天星を初めとしたハイワーシズの騎士を育ててきた。

 任地は中央島で基本的には王座にある者を守護するという立ち位置だったが、カナレアから王へ送られた手紙の内容を知り、王ではなくアルセイルやカナレアに仕えるスタンスに変わり始めた。


 判明している得意技は、二つ名の由来となった巨大な水+無の刃である大海断、大海断を規模縮小し同時に複数放つ海断烈破(かいだんれっぱ)・三連、放った水の刃をある程度まで操縦して対象に命中させることのできる海薙剣(うみなぎのつるぎ)、強力な水流で攻撃を削り防ぐ丸い水の盾魔法である深海鏡(ふかみかがみ)など。


 魔力の属性は無、強力な水。

 作中初登場→現在の年齢 55歳。


 ◆◆◆◆◆


 No.86 アルセイル (森川智之さん)

 ハイワーシズ国王にしてカナレアの父。金髪に緑の瞳をしたイケメン。王の責務のせいか年齢より老けて見えるが、それでも渋さの感じられるイケメン。

 厳格で冷たい王としての顔と、親バカで人懐っこい好中年の二つの顔を持つ。

 妻にして姐さん女房、頼れる王妃・ロノマキアと共にツォゴモスの悪事について調べていたが、あと一歩がどうしても届かなかった。

 過去にはロノマキアの進言で、四天星になる前のセラーナをカナレアの護衛に付け、セリカたち姉妹がカナレアに仕えるよう仕向けたりもしている。

 自身の体質のせいか王妃との間に子供は四人生まれたが全て女児で、側室との間には子宝に恵まれず、跡継ぎたる男子は半ば諦めている。

 また、カナレアから送られた挑発的な手紙を読んだときには娘の成長に涙して喜び、カナレアを次期女王にすることを決意。自身の守りを担うカルムモーゼスを貸し与えてツォゴモス追撃戦に参加させ、功績を積ませることにした。


 作中初登場→現在の年齢 38歳。


 ◆◆◆◆◆


 No.87 ロノマキア ()

 ハイワーシズ国の王妃にしてカナレアの母。ウェーブのかかった栗色の長髪に深い海のような蒼い瞳。

 アルセイル王の良き理解者であり、子供っぽい部分を残す彼の母であり姉であったりする姐さん女房。四人の子供を産んだ四十代の女性には見えない美貌の持ち主で美魔女。

 賢い彼女は夫をよく支え、時には国王よりも前に出て家臣たちに指示を出すこともあるが、アルセイル王はそれを頼もしく思っており、また彼女自身も夫を立てるべき場面は弁えている。

 また、観察眼に優れる彼女は年若い人物を引き立てては、娘にセラーナを付けるよう夫に進言したり、信頼に足る騎士を自分たちの周囲に配置している。

 ツォゴモスに対してもかなり核心に迫った所まで調査はしていたが、ツォゴモスもやり手なのでどうしてもあと一歩が届かなかった。

 ちなみにカナレアの想いについては、ジグを実際に見て確認したことで夫と共に応援しているが、無邪気に娘を応援しているアルセイル王とは違い、ジグにその気がないであろう事も理解している。


 作中初登場→現在の年齢 41歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.88 トルケン

 ハイワーシズ出身の商人。濃紺の髪と髭を生やした小太りな中年男性。主にモンスターの素材と魔石で作られた武具や装飾品を扱っている。見た目はほぼトル○コ。

 方針を同じくする他の商人と起ち上げたタージェル商会の主で、様々な土地に拠点を持っているせいか各国の商人に顔が利く。若い頃にはとある盗賊団で下働きしいたこともあり、裏稼業への理解もある。

 商売にとって大切な情報には特に敏感で、様々な手を尽くしてジグたちの事も調べて接近を図り、部下を使って交流のキッカケを作った。

 ツォゴモスが力を持っていた間も中立を保ち、妨害に遭いながらもその手腕で商会を守った実力者で、アルセイル王やカナレアからの評価も高い。

 商品となる素材集めのために高ランクの冒険者パーティーを雇っていたが、ツォゴモスの事件でそのほとんどを失い、今は二級×1、五級以下が2、3しか残っていない。


 作中初登場→現在の年齢 48歳。


 ◆◆◆◆◆


 No.89~92 トルケンの部下たち

 元はツォゴモス配下の傭兵を主としていた盗賊。コソ泥稼業までは出来たが人殺しをするのを嫌って逃げ出した後に、負傷した彼らをトルケンが匿い更生させた。

 命の恩人であるトルケンに対して忠誠を誓っている。

 四人とも多少は魔法や身体強化を使えるが、初級魔法ばかりで戦闘力は低め。


 No.89 アドゥル

 四人のリーダーで最年長。ギネカの兄。三人からはアニキと呼ばれる。妹と子分想い。


 作中初登場→現在の年齢 27歳。


 No.90 ギネカ

 アドゥルの妹。四人の中では最年少だが、ウィルとラジュルからは姐さんと呼ばれる。


 作中初登場→現在の年齢 21歳。


 No.91 ウィル

 アドゥル・ギネカ兄妹の弟分。ラジュルの実兄。


 作中初登場→現在の年齢 24歳。


 No.92 ラジュル

 アドゥル・ギネカ兄妹の弟分。ウィルの実弟。


 作中初登場→現在の年齢 23歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.93 ステラ


 ハイワーシズの四天星である『星雷』ラステグロムの一人娘。父親譲りの薄紫色の長髪に赤い目をした女の子。母親であるシンシアは既に他界している。

 元々は元気でラステグロムの後ろをついて走り回るような子だったが、数年前に不治の病に罹り徐々に衰弱。

 ラステグロムは娘を救うためにツォゴモスと手を組んだが、ジグたちによってステラの治療がおこなわれる事を知り降伏。その後は娘の救済を条件にアルセイル王やカナレアへの忠誠を再度誓った。

 実は父親の様子がおかしいことには勘づいていたが、その理由が自分の病だとは知らない。

 亡き母の友人であり自分の治療に当たってくれているクレアに懐いている。


 作中初登場→現在の年齢 7歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.94 キュリテス

 ハイワーシズの上級騎士で、四天星の『凍波』ヴァルグラッセの右腕。栗色の長い髪をポニーテールにして水色の瞳を持つスラリとした長身の女性。言動は基本的に丁寧で物腰も柔らかいが、芝居がかっている。

 本人が強く美しいだけでなく、己の矜持のためには時に王命でも従わないというヴァルグラッセに対して並々ならぬ憧れを抱き、忠誠を尽くしてお姉様と慕っている。

 作者的には恐らく、アマリアLOVEなレストミリアと気が合うと思うが、二人が出会う確率は低い。

 戦闘時には槍を使い、その腕は単純な槍術ならセントリングのアドルピスカにも匹敵すると言われる。


 魔力の属性は風、雷、水。

 作中初登場→現在の年齢 24歳。



 ◆◆◆◆◆


 No.95 クレア

 ハイワーシズの上級治癒術士。色素の薄いショートカットの金髪に灰色の目をした女性。ジグたちがセントリングに帰る際、ステラの担当治癒術士として乗船した。

 物怖じしない性格で、ジグの質問に対して眠いからと答えるのを断ったりした。これはステラの体調管理という自分に与えられた役目をしっかりと認識していて優先順位を決め、それを第一に考えているためで一応、本当は必要ないのにジグたちの様子を見に来る程度には気を遣ってくれていた。

 キュリテスとは親しい友人で、彼女のヴァルグラッセ賛美を眠たそうに聞き流しつつお茶をするような仲。

 ラステグロムの妻でステラの母であるシンシアとは幼馴染みで、ステラと同じ病に冒されていた彼女を救えなかったことをずっと後悔している。

 上級治癒術士だが治癒術特化で戦闘力は低め。そのぶん回復魔法においてはハイワーシズ国内でも屈指の腕前で、盾魔法にも優れている生粋の治癒術士。


 魔力の属性は光、闇。

 作中初登場→現在の年齢 25歳。



第二部でも結構増えましたね……(=゜ω゜)

こちらも増えるたびに、ちまちま書き足していきます。

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