第一部からの登場人物 ※ネタバレ注意
まずは人物から。並びはおおよそ本編登場順……たぶん。
最新話付近の情報や、まだ本編で触れられていないことも書いてる場合があるので、超ネタバレ注意です。
閲覧する場合は最新話まで読んでからがオススメです。
全てではありませんがキャラ名の横の()内には作者の想像する声のイメージの方の名前を記載しており、重複もしくは複数人いたり、引退済み、もしくは故人の名前がある可能性もあります。
やり取りなどをイメージしやすいように作者が勝手に想像してるだけなので、サラッと流してください。
(↑もしこのキャラはこの人じゃない?という意見があれば、その方の演じているキャラクター名で教えていただけると、大変ありがたいです)
基本的には最新話が基準なので、読みながら知りたい方はこちらは読まない方が良いかもしれません。
一応、物語の進行に合わせて増やす方針ですが、まだ作中未登場の人や設定なども、メモ代わりに書き込まれる可能性があります。くどいようですが、ネタバレにご注意ください。
人数が増えてきたので、そのうち五十音順にでも並べ替えたいところです。
今後、まだまだ後付けで追加、変更もあるかもしれません。ご了承ください。
・No.1 糸野紡
30歳になる年に事故死。享年29。オタクと言うほどではないが漫画やゲーム、アニメ好き。高卒。非モテ。彼女いない歴=年齢。過去の経験から軽く(異性として見るには)女性不信。コンビニに向かっていて死んだが、自炊はわりと好き。
転生してジグに生まれ変わる。
作中現在の年齢 享年29。カンスト。
◆◆◆◆◆
・No.2 ジグ
糸野紡の生まれ変わり。前世の記憶は情報として覚えている感じ。貧しさから産まれてすぐ教会に捨てられた孤児。作中では触れられていないが、黒い髪と茶色の目。細くもなく太くもない体格。ちょっと筋肉質。わりとお姉ちゃんっ子。
神々に逆ギレした際に魔力が暴走。それを抑え込み身体強化として利用した事や、ルナメキラとの戦闘経験で魔力量が上昇。ルナメキラによる教会襲撃後はモルドとラジクに戦闘訓練を受け冒険者を目指す。訓練開始後1年でかなり成長中。
その後はレストミリアからも治癒術を習い、黒骸王との戦いの後はこれまでたびたび発現していた、桜色の魔力と糸の魔法が解放され常時使えるようになったため、新しい戦い方を模索中。更にアルテミアからも弓術指導を受けることになった。
エルフの里への2度目の訪問時にイリトゥエルに自分の秘密を打ち明けたことで、過去と今の自分の違いを認識して少しポジティブになった。
サスリブ山麓の森でジェネラル・オーガと遭遇、戦闘で負傷し意識が混濁した際に自身を糸で操る戦法を初めておこなった。これにより緊急回避や通常では難しい無茶な動きが可能となり、戦闘の幅が広がったものの体への負担などは増加したため、それに比例して周りの心配も増加した。
ゴブリンによるスウサ襲撃の際には各地を転戦。数多くのゴブリンやロックウルフの上位種だけでなく『黒刃』ブラフィナックまでも撃破。リッツソリスにおける戦いでもルナメキラやウルファルクとの戦いを経験して魔力量が上昇し属性が強まった。
成人後は冒険者となるが立場的には騎士団や軍の任務も掛け持つ何でも屋的な感じに。選別の儀式で同じく転生していたルミアと再会。その後の会話によって彼女の神力を1%ほど持っていることや寿命の長さが判明した。
名付けをしたことでフレアギャロップのスズカとの魔力的な繋がりが生まれ、火属性を獲得した。
ハイワーシズから戻った後にはテンタヴィオンパウダーによる影響で、麻薬や毒物に対する高い耐性を獲得した。
エンデノールでの一件でレヒトと契約し、右眼の色が茶から黒へ変化。彼の教えを受けて常化と呼ばれる常時身体強化を不完全ながらも習得し、魔力量や戦闘能力面でも成長した。
その後、アルカセヘルに向かう途中に訪れた人魚島において、人魚の加護を受けて水属性を獲得。
最新話現在の冒険者ランクは六級。
判明している得意技は、
全力の身体強化で叩き込むドロップキック、風の刃、風のドリル、風の盾とそれを更に強化した因果応報の盾。
糸の力は通常の桜糸と、通常の桜糸よりも強度と浄化の力が強く非物質的な相手も束縛できる神縛桜糸、
風の糸と通常の風の糸より切断力が高く非物質的な相手も切断可能な金剛斬糸、
粘着力があり伸縮性に優れた自在粘糸、
辺りに糸を張り巡らせて敵の動きを封じる結界斬糸、
見えないほど極細の糸を辺りに漂わせ触れたものを感電させる無明雷糸、
火属性で対象を縛り焼き尽くす灼爆炎糸、
自身を操作して限界を超えた動きを可能にする傀儡操糸、
糸で編んだ自分の分身を使って緊急離脱する糸分身、
光と風の属性を併せ持つ白桜斬糸、
水属性の糸を用いて重さと水流で対象を削り断つ波刻水鞭、
風と水と炎の三属性を用いた蒸気の鞭である蒸渦熱鞭、
その他にも糸に回復魔法を通した治癒糸、相手の動きを阻害する妨害糸、糸を筋繊維として体に追加する筋力強化などもあり、更に地中に糸を通して奇襲したりもする。
魔力の属性は風、光→強い風と光、雷、火。
リッツソリス襲撃の際に属性が強まり、新たに雷属性も獲得した。のちにスズカとの出会いと名付けによって火属性も獲得。
作中現在の主な装備は、ラジクの魔法剣→黒骸王の白剣、モルドの防具→サラマンダーの鱗防具、ハイワーシズの首飾り、エルフの指輪、アニマナイトの銀狼の腕輪、カナレアの黒曜短剣、ケルガーの闇ピアス、仲間たちから贈られた耐刃耐魔スーツ。
持ち物は、タージェル商会の身分証、冒険者カード、フルトネールの録音魔道具、四頭海蛇の玉、エターナルタートルの甲羅の粉末、氷銀狐の牙と骨。
作中初登場→現在の年齢 (本当は0歳だけど他と合わせるために)10歳→12歳→13歳→15歳。
◆◆◆◆◆
・No.3 ルミア (遠藤綾さん)
導きの女神。腰まである長い桜色の髪。ゆったりしたドレスローブにメガネ。柔らかい雰囲気のおっとり知的美人。茶目っ気あり。作中では触れられていないが実は巨乳。見た目は22~24くらい。
魔力の属性は強力な光と無と風。
作中初登場→現在の年齢 ∞歳
◆◆◆◆◆
・No.4 モルド (白熊寛嗣さん)
教会の神父で孤児院長。ジグの名付け親。灰色の短髪にモミアゲから顎まで繋がった灰色のヒゲ。左眉から左頬にかけての傷痕、失明はしていない。180センチ以上の身長に筋骨隆々の身体。割と無口で基本は厳つい顔。言うことを聞かない子供にはゲンコツ。
外回りはせず大抵は教会と孤児院の敷地内にいる。マグマが煮えたぎるような魔力。二つ名は『爆拳』。ルナメキラとは浅からぬ因縁。普段は物静かだが戦闘中には楽しいからか饒舌になる。戦うことが好きな戦闘狂な一面も。
セントリングの将軍であった『砕拳』のガルドとその妻モルガンの息子。父の親友であり自分の命の恩人であるアベルの死の間際に娘のアマリアを託される。
神父になった直後に王の要請により渋々向かった火山で火の神プロメアグナに遭遇し、願いを叶えた対価として溶岩の魔力を授かった。ルナメキラによる教会襲撃でジグを守った際に右腕を失ったのち義手に。武具を眺めたりするのと甘いお菓子が好き。お酒は飲まない。
黒骸王との戦いの後は過保護だったアマリアへの考え方が変化し、自立した大人として扱うようになり始め、ジグに対しても一人の男として扱うようになりつつある。
スウサ・リッツソリス襲撃の際には各地を転戦。右腕がまともに使えないハンデを負いつつも奮闘した。戦闘中に失った義手の交換のためサイモンのもとを訪れた後は、特注の義手を作ってもらったこともあり少しだけ苦手意識が薄れた。
ルミアが教会にやって来てからは絶対結界のお陰で平和であり少しヒマ。スズカが来てからはこれまでの仕事に加えてスズカを鍛えるようになり、神父としてだけでなく大工になったり厩務員になったりして、案外充実した日々を過ごしている。
判明している得意技は、爆拳、溶岩魔法、遠距離に爆拳を飛ばす飛翔爆拳など。
魔力の属性は土、火、強力な溶岩、弱い無。
作中現在の主な持ち物は、サイモンによって作られた義手、ハイワーシズの魔法剣、サラマンダーの鱗防具、霊樹の回復薬。
作中初登場→現在の年齢 28歳→30歳→31歳→33歳。
◆◆◆◆◆
・No.5 アマリア (茅野愛衣さん、戸松遥さん)
三歳で孤児院に入った。教会のシスター見習い→シスター。肩くらいまでの赤い髪に赤い瞳。優しいが意志の強さを感じる眼差し。ジグの姉的存在。けっこう心配性。モルド神父に好意を抱いているがそれを表には出せず照れ屋ですぐ赤くなり固まる。
指には両親の形見である銀色のリングに髪と同じ赤い魔石が付いた指輪。その指輪の裏には更に小さな魔石が埋め込まれている。生まれつき魔力が高いが、指輪の裏にある魔石によって普段は封じられている。わりとジグをからかうのが趣味…Sっ気有り?セントリングの将軍であったアベルとその妻マリアの娘。両親の死後モルドに保護されて孤児院に。
レストミリアから自分の出自や属性や魔力量の事を聞き、治癒術士にはならないもののシスターのまま回復魔法を習うことを決意。訓練の過程で少しずつではあるが攻撃や支援の魔法も習得中。
黒骸王との戦いの後はモルドの考え方の変化に戸惑いつつも、引き続きレストミリアの訓練を受けて順調に成長中。これまで敬遠していた戦闘訓練にも少しずつかつ守り優先ではあるが、必要ならばと前向きになり始めている。
スウサ・リッツソリス襲撃の際には治癒術だけでなく魔法戦闘でも活躍し、仲間の危機を救った。ルナメキラによって瀕死の重傷を負わされたが一命を取り留めた。
命の危機に瀕したことや度重なる治癒術の使用で魔力量が上昇したこと、そして避難させられていた兵糧庫に溢れる負傷者を見て癒しの恩恵を発現。かつて聖女と呼ばれた母と同じ『全癒』の力を授かって人々を癒し、数多くの命を救った。
一年間の修行の結果、戦闘についてもかなりの経験を積み治癒術士としても腕を上げている一方、リジェンダから薬品調合の手解きも継続して受けている。
ジグたちがハイワーシズへ行っている間に火属性を獲得した。
判明している得意技は、全癒魔法、殺人チョップ、炎剣フラム・クシフォス、回復・浄化魔法、幻影・熱線魔法など。
魔力の属性は光→強い光、弱い土。リッツソリス防衛戦の際に属性が強まり、弱いながらも新たに土属性を獲得した。
後に遭遇した暗殺者襲撃の際に父親と同じ火属性を得た。
作中現在の主な持ち物は、両親の形見の指輪兼お守り(魔力制御の魔石は治癒術訓練の開始と共に取り外した)、白い珊瑚の髪飾り、教会のシンボルをかたどったお守り。サラマンダーの鱗で作られた胸当て、霊樹の葉、ジグのお下がりの魔法剣。
作中初登場→現在の年齢 15歳→17歳→18歳→20歳。
◆◆◆◆◆
・No.6 ヘロル
教会の神父。カディルの一つ上。モルド神父から引き継いだ仕事で毎日大忙し。
作中初登場→現在の年齢 16歳→17歳→19歳。
◆◆◆◆◆
・No.7 カディル
教会の神父。ヘロルの一つ下。モルド神父から引き継いだ仕事で毎日大忙し。
作中初登場→現在の年齢 15歳→16歳→18歳。
◆◆◆◆◆
・No.8 ヒルダ (谷育子さん)
教会のシスターで最年長。孤児院の副院長。後頭部でお団子にした白髪。小さな丸眼鏡。優しい皆のおばあちゃん。
教会の仕事を教えていたためかモルド神父も頭が上がらない。怒ると怖い教会の裏ボス。現在は外回りの仕事を引退。孤児達の世話や見習い達の教育指導を担当。モルド神父がコソコソと皆のためにしていた仕事や気遣いを把握し、神父の知らないところでしっかりと子供達に教えている。
ジグが無理な訓練で倒れるとモルド神父とラジクにお説教をする。最近の悩みはジグが訓練等で無茶をしないかと心配なことと腰が痛いことだったが、腰の痛みはジグから貰った薬でかなり改善した。フォータルキャビル付近の村の出身。
リッツソリス襲撃の際には教会の皆を率いて避難し、他の住民達とも協力。兵糧庫において騎士や冒険者たちの治療にも尽力し、その際に避難時に助けられたアイゼンフォートとも再会している。
作中初登場→現在の年齢 66歳→67歳→69歳。
◆◆◆◆◆
・No.9 カルスト
南門の兵士長。焦げ茶色の髪と目。見た目は40歳前後。鎧姿の似合う男。実績・実力的には四方門の兵士長のレベルではない。モルド神父とは旧知。アベルとは同期。魔王軍との戦争時はアベル配下の部隊長でモルドの同僚だった。
モルドが教会の神父になった後も、各地へ向かうシスター達に護衛を付けることに協力するなど何かと便宜を図っているが、教会とは適度な距離を保っている。アベルの娘が孤児院にいることは知っていたがアマリアとは知らなかった。
リッツソリス襲撃の際には教会の皆を保護・避難させ、自身は重傷を負いながらもこれを完遂。その後はジグ達に救い出され一旦退いて治療を受けたのち、避難民の守りについた。
魔力の属性は火。
作中初登場→現在の年齢 40歳→41歳→43歳。
◆◆◆◆◆
・No.10 ヴォルグラント (中村悠一さん、小野大輔さん)
セントリングの騎士。金髪に緑の目。見た目は20代前半の超イケメン。実年齢は30歳。ザ・騎士。護聖八騎の1人でその中でも上位4人に属する。国内の騎士の中でも最も速いスピードの持ち主。前衛、回復、支援もこなすオールラウンダーで、その能力の高さゆえ任務で遠出していることが多い。
得意技はイケメンスマイル、その効果は一部を除いて女性に特効。でも既婚で愛妻家。
二つ名は戦いを見た人によっては『黒餓剣』と『閃剣』に分かれる。騎士団長とは親戚。
黒骸王との戦いの後は、自分が一番最初に倒れたことを恥じて更に鍛練を重ね、スピードに特化した戦闘だけでなく力や防御についても伸ばすために、機会があればノルドアクスやアイゼンフォートと訓練するようになった。
主な任務地は決められておらず、基本的には常に国内を駆けずり回っている忙しい人。
判明している得意技は、二つ名の由来となった閃剣と黒餓剣など。
魔力の属性は強い雷、強めの光と闇。
作中初登場→現在の年齢 30歳→31歳→33歳。
◆◆◆◆◆
・No.11 ラジク (諏訪部順一さん、森川智之さん)
上級騎士に近い身分の中級騎士。青い髪に青い顎髭。騎士の中でも実力上位。不屈の闘志の持ち主。モルドを尊敬。教会襲撃後は教会関係者の良き理解者となり護衛にも志願。ジグの訓練にも協力し剣術の師匠になるなど意外と面倒見の良い人。ちなみに独身。
過去にアルテミアの姉のラファエラと婚約していたが、彼女の死によってそれ以降は独り身を貫いている。なかなかの脳筋でバトルマニア。
護聖八騎に選ばれたほどの実力があるが、責任や面倒を嫌った本人は就任を拒否←(婚約者を守り切れなかった自分がそのような職に就くのは許せなかったが、それを正直に言うわけにもいかず理由をでっち上げて断っているが、周りは察しているので強く勧めはしなかった経緯がある)。
中級以上の騎士には珍しく属性は1つしかないがそれを磨き極め、魔法を扱わない戦闘技術も訓練を重ねて優れた戦闘能力と、騎士の中でもトップクラスの剣術を身に付けた努力の人。
黒骸王との戦いの後は、属性は増えずに更に風属性が増したこともあり、敵を斬る道をますます極めることにした。
両親は魔王軍との戦いで戦死し、将来を誓った女性は親友の裏切りによって殺された過去をもつ。なお婚約者のラファエラには全く頭が上がらなかった模様。
リッツソリスの戦いの後には光属性が増え、ようやく風以外の属性を獲得。度重なる戦闘で負傷してもすぐに回復することから『鉄人』の二つ名が与えられた。
第二部では彼の過去と出自が判明した。
ジグたちがハイワーシズへ行っている間に要請を受け、渋々ではあるが上級騎士に昇格した。
また、任務中に左眼を負傷して疵跡が残った。
判明している得意技は、風の刃、風之太刀、風之太刀の斬撃を飛ばす斬界風刃など。
魔力の属性は強めの風→強い風→強力な風→強力な風、光。
ゲイルロックとの戦いを経て属性が強まった後、黒骸王との戦いで更に強力な風へと変化し、リッツソリス防衛戦の際にとうとう念願の風以外の属性を獲得した。
作中現在の主な持ち物は、ハイワーシズの魔法剣、霊樹の回復薬。
作中初登場→現在の年齢 33歳→34歳→36歳。
◆◆◆◆◆
・No.12 ルナメキラ (石田彰さん)
魔族。二つ名は『百化』。元・魔王軍四天王。ウルファルクが討伐された後に四天王入りする。
黒いスーツのような服装。赤い眼に紫色の髪。頭には山羊のような黒い角が2本。左頭部の角は大きく破損。左眼は髪が垂れていて見えないが、過去に角と共にモルドによって潰されている。
余裕があるうちは丁寧な口調。見た目は20代前半。様々な動物に変身可能、ただし一部制限有→制限はあまりに大きかったり小さいものにはなれないことと、魔力が切れれば変化は不可能。実はSもMもいける系。
奥の手は僅かしか作り出せないが強力な毒と、大蛇に変化してからの雷撃。過去にアマリアの父アベルを殺害。
教会襲撃失敗後は潜伏して配下を集め、1年以上経ってから再びスウサの付近で行動を開始。味方に多大な被害を出しながらも猛将ゼストルフを撃破。更にリッツソリスにまで攻め込み、自らの手で作り出したウルファルクを操って甚大な被害をもたらした。
しかし援軍到来もあって最期は追い詰められ、ジグたちの予想を上回る行動によって撤退に失敗し、立て続けに攻撃を受けたのちモルドにトドメを刺された。
名前の由来はナルシストのキメラ→ナルキメラ→ルナメキラ。
魔力の属性は闇、火、雷。変化によっては更に増える。
作中初登場→現在の年齢 ?歳
◆◆◆◆◆
・No.13 ガルド
平民出身の将軍。妻はモルガン。モルドの父親。二つ名は『砕拳』。アベルとは年が離れているが親友だった。魔王軍四天王である『虐狼牙』ウルファルクを激戦の末に討ち取ったが本人も致命傷を負い戦死。
魔力の属性は強い無属性。
作中では既に亡くなっている。享年37。
◆◆◆◆◆
・No.14 アベル
平民出身の将軍。妻は光属性と特殊な恩恵を持ち優秀な治癒術士であったマリア。アマリアの父親。ガルドとは年の離れた親友だった。
ガルドが戦死した際には自らも負傷しながら遺体を連れ帰った。モルドの両親の死後は何かと世話を焼き、モルドを出来るだけ自分の目の届くところに置いた。
その類い稀な知略と指揮能力の高さを評価され若くして将軍に抜擢された。アマリアと同じ赤い髪。魔王軍との戦いの終盤、ルナメキラの罠にかかったモルドを救出している最中にルナメキラに強襲され致命傷を負う。その後、妻の形見とアマリアをモルドに託して息を引き取った。
基本的には軍の指揮官としての評価が高いが、個人としても将軍たり得る実力は備えていて、戦場では炎の剣を作り出して戦っていた。
魔力の属性は火。
作中では既に亡くなっている。享年26。
◆◆◆◆◆
・No.15 マリア
平民出身の治癒術士。アベルの妻にしてアマリアの母。赤い髪に赤い眼。生まれつき病弱であったが、幼馴染みのアベルと共に人々を守りたいと願い治癒術士となる。
豊富な魔力で大勢の人々を救い、その献身的な働きによって20歳にしてリッツソリスの聖女と呼ばれる。病弱であるためレストミリアの母ミレイラが補佐についていた関係で、成人したばかりのレストミリアの指導も行う。教え子には他にクロエがいる。娘のアマリアには自分のように治癒術士になってほしいと思っていた。
治癒の女神パナケイアスから恩恵を授かり、あらゆる病や怪我、毒や呪いなどその人を害する全てを癒やす『全癒』の力を得た。
魔力の属性は強い光。
作中では既に亡くなっている。享年24。
◆◆◆◆◆
・No.16 ウルファルク (森山周一郎さん)
モンスターと魔族のハイブリッド。元・魔王軍四天王。二つ名は『虐狼牙』。サーベルタイガーのような牙を持ち人間の言葉を話す巨大な狼。
全身から眷属の狼を生み出し、長い2本の牙からは雷を放つ。刃や魔法を一切通さないほどの硬い毛皮を持ち、鋭く大きな爪牙と巨体を駆使して敵を虐殺する様子から二つ名が付いた。『砕拳』のガルドによって倒されたが、死の直前にガルドにも致命傷を与えた。
ルナメキラによるリッツソリス襲撃の際には再度姿を現したが、知性を持たず凶暴化しており、ルナメキラの指示に従う狂獣と化していた。そのぶん魔力や戦闘力は過去のウルファルクよりも更に上昇し、護聖八騎だけでなくガラドエルの参戦後も彼らを大いに苦しめた。
のちに有力騎士による総攻撃を受けて狂獣化が解け本来の力を取り戻すが、再び総力を結集した攻撃を受け危機に陥り、最期はサイモンの対軍魔道具によって消滅した。
魔力の属性は土、強い闇と雷。
作中初登場→現在の年齢 ?歳。
◆◆◆◆◆
・No.17 サイモン (麦人さん)
かなりエネルギッシュな王宮の筆頭魔導師。灰色の目にボリュームたっぷりのモコモコな白髪、同じく真っ白な腹くらいまで伸びた顎髭。杖をついているが足は悪くない。自分の背丈ほどの木製の杖には先端に虹色の魔石がついている。モルド神父の義手を作製した人で変人賢者、マッドサイエンティスト。
モルドの溶岩魔法に興味津々で、義手を作る代わりにと言って、病み上がりとは言えモルドが倒れかけるほどに魔力を使わせた。
黒骸王との戦いでは現場で直接関わってはいないものの、苦戦していたレストミリアの要請によって王宮内にある対軍勢用魔道具を使って浄化魔法を発動し、黒骸王にトドメを刺した。なおその対価はレストミリアの右眼の調査。
たまたまアドルピスカの治療をおこなった縁で、その後も彼女とは割と仲が良い。お爺ちゃん子のアドルピスカも案外懐いている。モルド神父とレストミリアが揃って苦手としている珍しい人物。リッツソリスで大きな戦いが起きると、何気に一番大事な局面で活躍する偉い人。
霊樹の薬、エルフの霊薬に匹敵する回復薬、通称サイモンジュースの発明に成功した。
魔力の属性は火、水、雷、土、風、氷、光、闇。
作中初登場→現在の年齢 134歳→135歳→137歳。
◆◆◆◆◆
・No.18 カナレア (安野希世乃さん)
リッツソリスから川を下り海を越えた、セントリングの遙か南東の先にあるハイワーシズという国の姫。第三王女。胸の辺りまであるウェーブのかかった金髪に青い目。背は低いがジグとは一歳年下なだけ。結構お転婆。身分差に関しては割と寛容。一国の姫だが身分を振りかざすようなことはしない…が、無自覚に周りを振り回してしまう事は多々あり。王族の名に恥じない豊富な魔力の持ち主。
数年前に年の離れた第一王女が病死、セントリング来訪後に第二王女が嫁いでいる事もあって、最近のハイワーシズ国内では何かと狙われたり陰謀に巻き込まれ易くなっている。
魔力の属性は強い水と風。
作中現在の主な装備は、ジグが作ったお守りの髪飾り。
作中初登場→現在の年齢 12歳→14歳。
◆◆◆◆◆
・No.19 レストミリア (沢城みゆきさん)
セントリング国内でもトップクラスの治癒術士にして、治癒術士団長。見た目はどう頑張って上に見ても25歳くらい。でも実年齢は一回り近く上。
170㎝くらいのスラッとした細身の美人。腰までありそうな長さの白髪に近い銀髪を後頭部で無造作に束ねた荒々しいポニーテール。右眼は金色で左眼は銀色のオッドアイ。何でも見透かすような眼差し。ラジクと同じく堅苦しいのは嫌い。でもアマリアには結構丁寧。
成人後に治癒術士となりアマリアの母であるマリアに、治癒術士としての技術や心得を叩き込まれたためマリアを尊敬している。
母であるミレイラが過去にマリアに仕えていて、マリアの死後はアマリアの育児をしていたため事情を知っており、自身も本当はアマリアに仕えたいと思っている。
マリアやアマリアを守るために騎士の訓練にも参加し、その実力はそのまま騎士を目指せば護聖八騎も確実と言われていたほど。近接戦闘や魔法戦、治癒術に精通しており、『万能者』の二つ名を持つ。とても凄い人ではあるがジグ曰くアマリアLOVEな変態魔女。アマリアにはM、他の者にはSな人。
アマリアが回復魔法を習うようになってからは部下達に仕事を押しつけて、毎日教会に迎えに来ては練兵場に連れて行き指導している。
護聖八騎のアルテミアとは年齢が一回り近く違うが仲が良く、よくお茶をしては愚痴を零し合ったりしている。
黒骸王との戦いの後は元々強かった光属性が更に増した。そして戦いで傷付いた人を数多くみたアマリアの心境の変化を感じて、無理のない範囲を心掛けながら戦闘技術を教え始め、また治癒術の指導も更に上級者のものへと難易度を上げつつある。
巡回の旅のあとに書き記した「アマリア様の旅」は、一度はアマリアの手によって消し炭にされたものの、後から密かに書き直して治癒術士たちのあいだで大人気の本となっている。
スウサ・リッツソリス襲撃の際には治癒術士長としての力を遺憾なく発揮して、前線で戦う者たちを陰で支えた。アマリアが『全癒』の力に目覚めた際にはマリアの例を出して説明し、アマリアの力を存分に引き出させて数多くの人々を救う手助けをした。
その神々しい姿を見たレストミリアは「アマリア様の旅」に続く続編として「聖女の再来」を執筆。こちらも治癒術士たちのあいだで大人気となった。
街の復興後は同志であるクロエやリジェンダと共に初のイラスト付きBLシリーズ本「男たちの宴」も作製。その後アマリアやモルドにバレてこの世から滅却されたが、ジグの機転で各一冊ずつは生き残った。
カンディバースの戦いののちにラジクの秘密を知り、友であったラファエラやその妹のアルテミアのためにも協力することを約束した。
判明している得意技は水と光の各種魔法、回復や支援魔法、神の天罰魔法を真似たイミテイト・ネメシスなど。
魔力の属性は水、強い光→水、強力な光。黒骸王との戦いで光が強まった。(イミテイト・ネメシスを発明した影響が大きい)
作中現在の主な持ち物は、属性と魔力量や体内を見通せる神眼。
作中初登場→現在の年齢 36歳→38歳。
◆◆◆◆◆
・No.20 メラリオ (木村良平さん)
ダリブバールの盗賊団の副頭目。兄は頭目のゲイルロック。赤い短髪に黄色い眼。髪は後ろだけ長いので縛っている。ちょっと色黒。
見た目のイメージはよく自害させられる某槍使いの赤くて若いバージョン的な感じ。背はそれほど高くないがかなり引き締まった体つきでいわゆる細マッチョ。口は悪いが案外気さく。戦闘が大好きで盗賊でなければラジクやモルドとはかなり気が合う…はず。セントリングでは800万の賞金首だった。
ゲイルロックとラジクによる司法取引が成立してからは、騎士か冒険者になるか迷っているものの戦闘訓練だけは欠かさず行うようになり、ウルファルクによるリッツソリス襲撃の際には冒険者や兵士達と協力してこれを迎撃し、ジグのことも助けた。
戦いの際に重傷を負い命の危機にあったところをフレデリカに救われて以降、おっとりした彼女のことが気になっている様子だが接点が少ないため進展は無い。
所属組織決定会議では騎士団や軍から誘われたジグが冒険者になるために協力し、自身は軍に所属してジグの穴埋めをしている。リッツソリスの戦いののちにラジクの勧めで選別の儀式を受けて恩恵の武器を授かり、火属性も強化された。
判明している得意技は各種炎魔法、双爪炎斬など。
主な持ち物は恩恵の装備である爪型の武器。斬れ味はもちろんのこと持ち主の火属性を高める効果がある。
魔力の属性は強めの火→強い火。
作中初登場→現在の年齢 16歳→18歳。
◆◆◆◆◆
・No.21 ゲイルロック
ダリブバールの盗賊団の頭目。弟は副頭目のメラリオ。赤茶色の短髪に緑の眼。そこそこ色黒。2メートル近い身長に筋骨隆々な体つき。わりと物静か。
盗賊だった両親の死後に盗賊団を継ぎ、幼かったメラリオを育てながら盗賊団を成長させた。自分には盗賊としての生き方しか教えられないが、出来れば弟には真っ当な道を歩いて欲しいと思っていた。
ラジクとの戦闘で深手を負い自分の死を悟ると、弟メラリオの助命と引き換えにカナレア誘拐の裏情報を提供し、死を待つよりは戦って死にたいとの思いから戦闘を継続し、それに応えたラジクによって討たれた。ちなみに1500万の賞金首。
魔力の属性は風、強めの土。
作中初登場→現在の年齢 享年32。
◆◆◆◆◆
・No.22 イリトゥエル (小倉唯さん)
セントリングのエルフ族の長の娘。サラサラの金髪で長めの前髪を中央で分けピンで止めている。腰辺りまでのツインテールに緑の瞳とエルフ耳。革鎧を身に纏い上からマントを羽織っている。
後に冒険者となってからは動きやすいようにマントは腰丈まで短くなり、武器の扱いや道具類の取り出しもし易くなっている。
かなり豊富な量の魔力を持ち回復魔法も使える弓の名手だが接近戦は苦手。壁役がいればワイバーン程度なら簡単に狩れる。
身長は150㎝ほどの小柄な見た目で10代半ば、細身だがかなりの美少女。でも実年齢は60歳…長命だから仕方がない、仕方がないのです。
ザグエルによるエルフの里の襲撃後、いつか兄の汚名を返上できるようにとのジグの思いに感謝しエルフの指輪を渡す。
黒骸王との戦いの直後に里長と共にリッツソリスを訪れ、王や騎士の報告会議に先立って事情を知ると、エルフの献上品を盾に直接セントリング王と交渉し、ジグや周りの皆の責任を問わないとの言質を取った。
のちに行われた王宮魔導師の遺跡調査とこのイリトゥエルの行動によって、ジグたちは変わらない生活を送れていると言っても過言ではない。
第一部においてジグが転生者であることを知っている唯一の人物。
昔からファルディエの気持ちには気づいておらず、弟のように思っていた。そのファルディエとの和解後は彼を応援して里を任せ、自身は将来里の外に出てジグと共に行動することを選んだ。
建前ではあるが里長からの条件は世界を知り里に情報をもたらすこと。準備が整うまでは苦手な近接戦闘などを克服する自身の訓練や、里の戦力強化や騎士団の再建のためにガラドエルをはじめ皆の協力を得るために奔走している。
リッツソリス襲撃の際には里長やガラドエルと共に援軍として協力し、各地点で騎士たちを助けた後、更に瀕死のアマリアや危機的状況にあったジグを助けた。その後もウルファルクとの戦闘で重要な役目を担い、戦後はしばらく街に留まって負傷者の治療を続けた。
そして1年あまりのちに期限ギリギリではあったがガラドエルの合格を勝ち取りエルフの里を出て、ジグの成人後は教会に住むことになり冒険者としても同行。ただし見た目の変化は身長がほんの少し伸びた程度。
ルミアとは相性が良いらしくすぐに打ち解けた。逆にスズカにはよく噛まれるが、本人は仲良くなるのを諦めていない。
何度かチョッカイをかけてきていた冒険者(たびたびギルドで出会う巨漢。名前はゴメス)が、ジグを侮辱したことに激昂して冒険者ギルドを破壊した後は、その暴れっぷりから『嵐のエルフ』『氷森姫』『ゴメスキラー』と呼ばれるようになった。
エンデノールからの帰還後、エルフの里での修行や大森林にあるシャクパニの封印を解いて得た霊弓によって、常化と火属性攻撃も可能になった。
現在の冒険者ランクは六級。
判明している得意技は、氷柱の嵐アイシクル・テンペスト、ワイバーンを一撃で両断するほど強力な風の刃、ガラドエル直伝の凍壊魔法エンドフリーズ、凍壊魔法の規模縮小改良版・クイックエンド、継続回復魔法リングヒールなど。
魔力の属性は光、弱い氷、強い風。→強めの光、氷、強い風→強めの氷、強い光と風。
リッツソリス防衛戦やガラドエルとの訓練で2属性が強まった。グランドセイルの戦いの後には更に氷と光が強化された。
作中現在の主な持ち物は、ジグの因果応報の盾魔法が込められた虹色魔石の指輪(左手薬指)、カナレアの黒曜短剣。蒼白い氷の魔石と風の魔石がそれぞれ付いた一組の髪飾り(風の方には更に強化されたジグの盾魔法が刻印済)、タージェル商会の身分証、耐刃耐魔の軽鎧。
作中初登場→現在の年齢 60歳→62歳。
◆◆◆◆◆
・No.23 ザグエル
エルフ族の長の息子。金髪に紫の瞳。剣術、魔法戦闘、弓術に優れており将来を期待されていたが、人間を敵視する思想から危険と判断され里を追放される。魔法を増幅する魔道具を手に入れ、それを使いワイバーンを使役する。
センスはあるのに油断する悪い癖と、追放後は策を弄する事にかまけて鍛練を怠った結果、里の襲撃では本来の力を発揮できず実力では格下のジグに大苦戦し、最終的にその野望は潰えた。
ザグエルの死後、使っていた魔道具はジグからイリトゥエルに譲られ、里を守る結界の強化に使われることとなった。
魔力の属性は闇、火。
作中初登場→現在の年齢 享年105。
◆◆◆◆◆
・No.24 ギリラウ
エルフの里の戦士長。里長よりも年上。見た目は初老くらい。実力はあるが実戦からはしばらく遠のいていて、ワイバーン戦でも前線で戦うよりは指揮を執る方が中心。戦士長の職は現在は管理職に近い感じ。
何気に教会でモルド神父がジグに話した、エルフと人間が戦争していた時代から生きているエルフ。その影響もあってザグエルに加担した。というか幼い頃のザグエルにそういう話を吹き込んだ張本人だったりする。ワイバーンや岳竜の襲撃は最終的にはこの人がそもそもの原因なのかもしれない。
ジグとの戦闘中にトドメを刺そうとしたところで油断し、隙を突いたジグの攻撃によって深手を負ったのち、捕らえられ処刑された。
魔力の属性は光と火。
作中初登場→現在の年齢 享年680。
◆◆◆◆◆
・No.25 アイゼンフォート (秋元羊介さん、中村悠一さん)
全身に黒い鎧を纏った老騎士。白髪頭に茶色の眼。護聖八騎の1人でその中でも上位の4人に属する。世界でも数人しかいない金属の魔力を持ち、セントリング国内の騎士では最高の防御力を誇る。
現役の騎士の中では最年長で、現在いる騎士達のほとんどを指導したことがある。ラジクやヴォルグラントを初めとした幾人もの弟子がいる。割と自由な人。
二つ名は『黒鉄要塞』。フォータルキャビル付近の村の出身で、初恋の相手は近所にいた年の離れたお姉さん。
他の護聖八騎とは違って首都周辺の守りを担ってきたが、黒骸王との戦いの後はアルテミアに任務の一部を任せて自身を鍛え直しつつ、騎士団の戦力増強と後進の育成に力を入れ始めた。
主な任務地はリッツソリス周辺の守りだったが、黒骸王との戦いの後はリッツソリス内に留まることがほとんどになった。
リッツソリス襲撃の際には主にウルファルクと対峙し、長く戦線を支えた。しかしウルファルクの全力を振り絞った咆哮波から部下や後方の街を守るためにこれを迎え撃ち、瀕死の重傷を負う。
その後ウルファルクとの戦いの終盤に現れ、美味しいところを持っていったチャッカリさん。
ティアブラスと共にラジクの出自を知る数少ない人物でもある。
判明している得意技は鉄属性魔法など。
魔力の属性は鉄、土、火、雷。
作中初登場→現在の年齢 61歳→63歳。
◆◆◆◆◆
・No.26 アルテミア (戸松遥さん、平野綾さん、日笠陽子さん)
護聖八騎の1人でセントリングでも屈指の弓使い。二つ名は『嵐穿弓』。何代か前の先祖にエルフがいるが、本人には弓の素質と属性くらいしか影響しておらず、見た目は完全に人間。
年の離れた姉であるラファエラがいたが既に亡くなっている。姉の死後はその恋人だったラジクに複雑な感情を抱いてはいたものの姉の生前から仲が良く、またラジク自身の苦悩も理解できたことから助けられなかったことを責めることはせず、互いに騎士として実力をつける事で乗り越えようとした。
いつも胸元につけているブローチは姉からの贈り物であり形見で、黒骸王との戦いでジグを庇うために守りの魔道具として発動させ魔石は砕けたが、それ以降も大切にしている。
首くらいまでの黄緑色の髪に、同じ色の勝ち気な眼をした20代前半くらいの小柄な美人。騎士としても若く護聖八騎の中では最年少だが、割と勝ち気かつキッチリした性格のため気の緩みやすいノルドアクスや、怠け癖のあるアイゼンフォートを叱りつけては、職務に就かせている。
護聖八騎の中ではレストミリアにとってのクロエのような役割。レストミリアとは茶飲み友達で互いに悩み相談をするくらいの仲。レストミリアと仲が良く自身の属性も治癒術への適性が高いため、教えを受け回復魔法も使えるようになった。弓で離れたところにいる味方にも回復魔法に近い魔力を矢のように放つことで癒すことが出来る。
黒骸王との戦いの後は、これまでアイゼンフォートが一手に担っていた首都周辺の守りも担当し、合間にジグの弓術指導にも参加するようになった。
巡回の旅でジグに先生と呼ばれるようになった。また教え子にとって良い先生であろうとすることで厳しかった性格が少し柔らかくなったこともあり、もともと美人で騎士達のあいだでも高かった人気が更に上昇した。
スウサ・リッツソリス襲撃の際には最前線で奮闘し、新たに嵐の舞を習得。これによって理性を失って更に凶暴化していたウルファルクの牙を落とすことに成功した。主な任務地は特になかったが、黒骸王との戦いの後はリッツソリスの守備になった。
ウィルヘルム大臣のハイワーシズへの外交訪問時には護衛として同行。人手不足を理由にジグたちにも護衛依頼を出した。
判明している得意技は、二つ名の由来となった嵐の矢を放つ嵐穿弓、光の矢を降らせる流星光弓風の矢を降らせる流星嵐弓、回復効果のある治癒の矢、熱線と嵐の力を備えた矢を扇形に放つ旭光嵐穿弓、膨大な魔力を込めた矢を打ち上げ砕いたあとに生じたオーロラから無数の嵐の矢を降り注がせる極光嵐穿弓、姉のラファエラが得意とした嵐の舞、超接近戦において相手を凄まじい勢いで吹き飛ばす烈風双掌など。
作中現在の主な持ち物は、恩恵の武器である弓。(現在のところ効果は不明)
魔力の属性は光、強い風、弱い水→強めの光、強力な風、弱い水。リッツソリス防衛戦の際に2属性が強まった。
作中初登場→現在の年齢 23歳→25歳。
◆◆◆◆◆
・No.27 ディアブラス ()
セントリングの騎士団長。銅色の全身鎧を纏い、緑の髪に口髭を生やした騎士。若かりし頃のアイゼンフォートから教えを受けたことがある。ヴォルグラントとは親戚。
最近は事務仕事が多かったが、騎士の中でもトップクラスの実力の持ち主。戦闘スタイルはヴォルグラントの閃剣の元となっているだけあって似ている。ただし瞬間的な速さはディアブラスが、戦闘継続能力ではヴォルグラントが優れている。
黒骸王との戦いの後は、アイゼンフォートと共に騎士団の再建と戦力増加を進め、人材の勧誘にも力を入れ始める。
他の騎士と共にジグを騎士団にと望んだが、ラジク、アイゼンフォート、アルテミア、ノルドアクスら主要な騎士からの猛反対に遭い断念。
リッツソリス襲撃の際には王命と、騎士として果たしたい役目のあいだで悩むが、最終的には近衛の援軍を出し渋った王に対して激怒し内城壁前の守備を放棄。エレオノールらの援軍と共に敵を挟み撃ちにするため、乾坤一擲の作戦に出た。
ルナメキラ討伐の際には自爆による被害を抑えるため撤退を指示。全部隊を退かせたが、ジグの願いを聞き届けた四人については、命令違反と戦功を差し引くことで不問とした。
アイゼンフォートと共にラジクの出自を知る数少ない人物。
判明している得意技は、瞬間的にスピードを上げて目にも止まらぬ連撃を叩き込む『閃連撃』。ただし威力の代償に反動も凄まじいため連続使用は不可。
魔力の属性は雷、風、強い土と火。
作中初登場→現在の年齢 46歳→48歳。
◆◆◆◆◆
・No.28 ノルドアクス (安元洋貴さん)
護聖八騎の1人で斧使い。セントリング国内でも屈指の怪力を持つ剛力無双の巨漢。二つ名は『破断裂斧』。
遠い祖先に巨人族がいるらしく、身長と怪力はその影響と思われる。基本的に緩い性格のアイゼンフォートを、親しみを込めてアイゼンの爺さんと呼ぶなどなかなか砕けた性格だが、そのせいかよく2人でアルテミアに叱られる。
茶色の髪に赤い眼をもち身長は2メートルを越える。左耳から顎にかけて抉られたような傷痕があるが、これは過去に参加した火山での戦いで負ったもので、その際にモルドによって救われている。ちなみにその時の火山でモルドは溶岩の魔力を獲得した。モルド神父とは同年代の古い友人。
騎士の中でもかなり気が合うラジクと仲が良いが、ラジクが教会に通うようになってからは弟子の育成に夢中で、なかなか遊べず少し寂しく感じている。扱う斧は身長よりも長く刃渡りも1メートルを超える巨大なもので、柄の先端には槍、斧の刃の反対側には打撃用の巨大な鉄球が付いている。
黒骸王との戦いの後は、ヴォルグラントやアイゼンフォートと共に更に力を付けるべく修行中。騎士団によるジグの取り込みに関してはモルドへの義理から反対の立場をとり、裏で団長以外の騎士の説得にあたった。
主な任務地はセントリングの北方に広がる北の大山脈と、その向こうの大雪原。
判明している得意技は、二つ名の由来となった破岩砕斧、断海炎斧、裂襲槍斧の三種や、岩堅獄牢など。
魔力の属性は強い土と火、弱い風。
作中初登場→現在の年齢 31歳→33歳。
◆◆◆◆◆
・No.29 クロエ (高垣彩陽さん)
治癒術士団の副長。首くらいまでの薄茶色の髪と目。レストミリアとは同期でフラフラとして落ち着かない彼女のお目付役兼右腕的な存在。
既婚者で子供が三人いる。長女はヒスティリス、その下に双子の男女。
留守にしがちなレストミリアの代わりに皆を束ね、事務仕事をこなし、時折レストミリアの手綱を握っては無理矢理に事務机に座らせる影の長。戦闘向きの治癒術士であり、治癒術の腕前は一流でレストミリアからの信頼も絶大。
普段は思っていても口には出さないがレストミリアを尊敬しており、共にマリアの教育を受けたことでレストミリアと同様に、娘のアマリアに対しても崇拝に近い感情を抱いている。
黒骸王との戦いの後は、引き続きレストミリアの留守を預かりつつ、治癒術士の能力向上と人材育成のために力を入れ始める。レストミリア著「アマリア様の旅」のファン第一号。
合同訓練の際に治癒術士でも屈指の怪力で、戦闘能力もレストミリアとほぼ互角であることが判明した。これはアマリアの母であるマリアの指導によるもので、属性の適性を見て回復と浄化以外はレストミリアが中・遠距離戦、クロエが防御や体術による接近戦に得意分野を分けたためで、クロエとしても若い頃から天才と呼ばれたレストミリアより優れた部分を持つことで、妬んだり僻むより自信をつけることに繋がり、結果としてその後のレストミリアとの関係性やクロエ自身の成長を大いに助けた。(クロエの場合マリアへの崇拝の念はこの辺りも大いに影響している)
ちなみに対レストミリアの戦績は49勝50敗1分。
スウサ・リッツソリス襲撃の際には援軍として参加し、相変わらずレストミリアが不在の治癒術士たちをまとめ、前線の部隊を陰ながらよく支えた。リッツソリス防衛戦でも活躍し、戦後の治療にも力を尽くした縁の下の力持ち。
レストミリアやリジェンダと共に「男たちの宴」を作製し、アマリア達にバレた後も細々と活動続行中。
薬品調合の腕はイマイチで、よく焦がしたり爆発させるが家事や料理は普通にできる。
魔力の属性は光、強めの土。
判明している得意技は、体術による攻撃と岩鎧を纏っての重突進。
作中初登場→現在の年齢 36歳→38歳。
◆◆◆◆◆
・No.30 ザドル
リザードマンの長の息子。人間と距離を置く方針だった父とは反対に、人間との積極的な交流と友好的な関係を望み、長いあいだ集落と人間…特にレクイ漁村とを繋ぐ役割を果たしてきた。
集落を訪れた魔導師によって長でもある父の様子がおかしくなってからも、身の危険を感じつつ国に対する反抗的な言動を諌め続けたが、最終的には止められず自分は地下牢に閉じ込められ、その間に行動を起こした父はアルテミアによって、見せしめの意味も込めて討ち取られた。その後は救出されて集落の皆に寛大な措置をとってくれたことに感謝し、アルテミアに協力して集落を建て直すために尽力する。
グレイジーナによる一連の騒動が片付いた後、話し合いによって新しくリザードマンの長に就任した。
ウィルヘルム大臣のハイワーシズ訪問時にはアルテミアへの恩もあって、リザードマンの戦士を率いてフォータルキャビルまで同行し貢献した。
リザードマンの集落は代々、レクイ湖で食材としてモンスター等の狩りをしているので、この近辺の水運には欠かせない存在である。
作中初登場→現在の年齢 26歳→28歳。
◆◆◆◆◆
・No.31 グレイジーナ
ルナメキラ配下の女魔族。ウクロネの姉でフェイドロークの妹。頭部にはワインレッドの髪の毛と、山羊のように巻いた黒い角。水着と同程度の露出の鎧と赤いマントを身につけている。ちなみに褐色の肌にナイスバディ。ルナメキラ様ラブなタイプの派手なお姉さん的風貌。装飾品をジャラジャラと付けているが、その一つ一つが守りの魔道具だったりする。
魔法戦闘を得意としている反面、接近戦は苦手だがそれを補うために中距離武器として鞭を使い、各属性の強力な攻撃と盾の魔法を扱う強敵。
加えてお守りの魔道具を多数身に付けているため、仮に盾魔法を突破しても本人の守りもなかなか堅い。
ジグらによってあえなく倒されたが、もう少し冷静に行動し、かつ粘りを見えていれば勝機もあったと思われる。
魔力の属性は闇、火、雷、水、風。
作中初登場→現在の年齢 ?歳
◆◆◆◆◆
・No.32 ファルディエ (KENNさん)
金髪に勝ち気な赤い目をしたエルフ。見た目はイリトゥエルやジグと変わらないくらい。里長の一族でイリトゥエルとは従兄弟にあたる。ちなみに母親同士が姉妹である。昔はイリトゥエルとも非常に仲が良く純粋に妻にしたいと思っており、ザグエルが追放された時もイリトゥエルを励まし心配していた。
魔王軍との戦いで父親を失い、残された母親や里を守るため戦闘訓練に励むようになった。生まれつき3つの属性を持ち本人の才能はもちろん、努力の甲斐もあってその戦闘技能は同年代の中でも随一で魔法戦闘と身体強化による接近戦が得意。回復魔法も扱えるがエルフには珍しく弓は得意ではない。しかし神の恩恵により類い稀な魔法耐性を身に付けたため将来が期待されていた麒麟児。
しかしザグエルによる一連の襲撃で最愛の母親を亡くしたため、最近では里長やイリトゥエルに対して急激に反感を持つようになった。
ちなみに母の名はファリエルで治癒術士だった。
イリトゥエルや里長としても、自分を産んだ後に母親代わりとなってくれた叔母や義理の妹を失い、しかもそれが自分の兄や息子が原因ということもあり、ファルディエにはかなり負い目を感じているため目に余る言動も見過ごしてきた結果、現在のような関係になってしまったが、関係の修復を願っている。
しかし態度の急激な変化に対して、他のエルフからの評価が低下する一方なので表立っては許すことができず、また話し合うにもファルディエが頑ななため機会が無いのが現状。
同年代のジグと争い負けることによって、何か変わればとの考えから里長は嫁取決戦を許可したが、ファルディエの里長の座への執着が予想以上に強かったため、予想外の結果となってしまった。
嫁取決戦後にラジクに言われた辛辣な言葉で自分の過ちに気づき里長やイリトゥエルと和解。その後は里や仲間のために努力する昔の姿を取り戻した。
イリトゥエルの計画によってかなり大変な目に遭っているが本人の能力が高いこともあり、どうにかギリギリでついていけている。
リッツソリス襲撃の際にはイリトゥエルらの希望で里の留守を守ったが、戻ってきたガラドエルの話を聞き、ジグやイリトゥエルの成長を確認してちょっと悔しい思いをした。
判明している得意技は、トルネード、サンダー、ライトニング、ウインドハンマーなど。
作中現在の主な持ち物は、反りのある魔法剣のナイフ、攻撃魔法を吸収して魔力に変換する腕輪型の魔道具→ジグの因果応報の盾により破損。
魔力の属性は光、強い雷、強めの風。
作中初登場→現在の年齢 55歳→57歳。
◆◆◆◆◆
・No.33 ガラドエル (橘U子さん)
エルフの里の女衆を束ねるエプロン姿の恰幅の良いおばさん。年齢は里の中でも最年長でとうに2000歳を越えているらしく、杖をついたヨボヨボのお爺さんである長老衆の代表とは同年代。
一部からは『霊樹の守護者』として知られ、その戦闘力を恐れられている。セントリングにいるエルフの最終兵器かつ、霊樹を守るための番人。
この世界のエルフは長命だが外見は精神年齢によって変わり、いくら年を取っても精神が若々しいと見た目は若いままなので、殺害や病気などの外的要因が無ければ理論上は永遠に生きられる。
しかし大抵のエルフは年齢と共に精神的にも老いていくので、一定以上長く生きるとほとんどは老いて寿命を迎える。(それでも多種族よりは遥かに長生き)
現在は引退した者としての立場をとり、普段から里のことや外敵に対しても現役の者に任せるようにしているが、過去には時代ごとに、里長の妻、エルフの騎士団の団長、戦士長、里長の代理などを務めてきた。
また比肩する者のいないほど年月を重ねた戦闘経験は、結果として彼女をエルフ最強の戦士にし、その能力は魔王軍との戦闘でも遺憾なく発揮され、大きな被害が出しながらも里のエルフ単独で四天王の率いる魔王軍を撃退するという快挙を成し遂げたほど。
リッツソリス防衛戦の際には援軍として参加し、ウルファルクと1対1で戦って皆を助け、偽者とはいえルナメキラを複数倒し、ウルファルクとルナメキラを相手に負傷しながらも一歩も退かず、最後まで渡り合って皆を鼓舞し続けるなど、多大な戦果を挙げた。というかこの人がいなかったらきっと、エレオノールが到着する前に負けていたか、壊滅的被害が出ていたレベル。
複数の盾魔法を同時に展開させるという、普通では考えられない魔法を使える。
判明している得意技は高速近接戦闘、ほぼ全ての属性の初級~極大魔法、特殊な盾魔法。
魔力の属性は強力な火水風土雷氷光闇無。
持ち物は現在のところ不明。
作中初登場→現在の年齢 2198歳→2200歳。
◆◆◆◆◆
・No.34 ゲオリグ (福島潤さん)
下級騎士見習い。黄色い髪に灰色の目をした同世代の出世頭。魔法よりは身体強化や剣術による近接戦の方が得意。
同世代の中では実力が高く、その反面ジグとの戦闘時には相手が子供ということで舐めてかかっていた。ラジクにも鼻っ柱を折れと言われる程度には天狗だったが、本人としては生まれつき自信過剰な性格でいつもこんな感じ。なかなか根性がありスウサの大草原での戦闘では、仲間を庇って無茶をするくらいには仲間想いで責任感もある。作者的には憎めないタイプのお馬鹿キャラで割とお気に入り。
スウサやリッツソリスにおける戦いで経験を積み、魔力量が上がった。一年間の地獄の訓練で力をつけたが実力はあるのに協調性の無さのせいで昇格はできてない。
魔力の属性は火。
作中初登場→現在の年齢 18歳→20歳。
◆◆◆◆◆
・No.35 アドルピスカ (東山奈央さん、大西沙織さん)
護聖八騎で上位四人のうちの一人。薄い水色の髪をポニーテールにし、薄い桃色の目をした20代半ばの女性騎士。二つ名は『凍華槍』。二つ名の通り槍使いで、人間には珍しく強い氷属性を持つ。
普段から無口だが意志が弱いわけではなく、そのぶん言葉よりも行動で示すタイプ。口調は淡々としていて誰にでも呼び捨てタメ口。公的な場や王族貴族が相手でもなければ誰に対しても基本的に態度は変わらない。
委員長タイプのアルテミアに似ているが、ルールを遵守する事に関してはそれ以上で割と融通が利かないが、ジグ達と行動を共にするようになって若干人付き合いを覚えてきた様子。割と天然。
セントリングの元将軍であるロンメルの孫。祖父は手堅い戦術に定評がある目立たないタイプの中堅の将軍だったが、無謀な作戦を押し通し危機に陥った同僚の部隊を救うため、危険を顧みず救援に向かい自身も討ち死にし、救援対象と自軍を壊滅させてしまった過去があるため、その評価には批判的な意見も少なからずある。
見た目も中身も作者のお気に入りな反面、強すぎて扱いに困る人。
スウサ襲撃の際にもその実力を遺憾なく発揮したが、大洞窟の戦いで重傷を負い撤退。リッツソリス襲撃に際してサイモンの新薬を受け取り、これによって危機的状況にあった戦況を覆す一手となる。また祖父の過去を知ったことがキッカケで新たな魔法(氷矢戦槍)を獲得した。
ウルファルクの討伐にも尽力したあと奇襲を受けて借りのあったフェイドロークを追うが、エレオノールによって命を削る魔力の行使を止められクロエ達によって戦線を離脱し、2日ほど拗ねていた。戦いの後もサイモンとはたまにお菓子を食べながら話す間柄。
判明している得意技は、範囲吹雪魔法ブリザード、空中に氷の花を無数に生み出し光魔法で攻撃する氷鏡花・無限乱閃、辺り一面を凍てつかせ氷の花が咲き乱れる雪原に変える氷華雪原、対象を氷の箱の中に閉じ込め凍らせる氷晶結界、凍華槍の後に熱線魔法で光の柱を出現させ内部から砕く凍華光槍、槍の刺突箇所から氷の花を咲かせ敵の体を内外から凍てつかせる二つ名の由来にもなった凍華槍、人槍一体の神速突進攻撃である氷矢戦槍など。
魔力の属性は土、光、強力な氷→土、強い光、強力な氷。リッツソリス防衛戦の際に光属性が強化。
持ち物は恩恵で授かった槍。その効果は持ち主の持つ氷属性を強めるというもの。これによってアドルピスカは強力な氷というカテゴリーの中でも、極・氷属性とも言うべき氷雪族にしか持てないと言われる強い氷属性を持っている。
作中初登場→現在の年齢 24歳→26歳。
◆◆◆◆◆
・No.36 エレオノール (大原さやかさん、原由実さん、大西沙織さん)
護聖八騎で上位四人のうちの一人。先天的な魔力異常によって生まれつき盲目であり、幼い頃からその膨大な魔力を持て余していた。目が見えないため常に索敵魔法で周囲を把握している。
騎士の中では珍しく魔法に特化した戦闘技術を持つが、その実力は魔法戦闘においてはセントリング内で最高峰。二つ名は『全魔』。通称は『盾持つ乙女』で由来は恩恵で授かった巨大な四枚の盾が、常に彼女の周りを浮遊して守っていることによる。
ウェーブのかかった長い金髪と虹色の瞳を持つ美人。ラティナの憧れで無尽蔵とも言われる魔力によって近接戦以外なら割と何でも出来ちゃう凄い人。本気になれば近接戦も可能だが本人曰く「疲れるからしたくありませんわ」とのこと。
実は貴族出身だが生まれたときには虚弱だったうえ盲目であったこと、そして魔力異常もあったため軍属の家に養子に出された。そのためか身分的なことにはこだわりが薄く、また一人っ子であることや軍属であった養父母とロンメルが知り合いだったためアドルピスカや、同じ女性の護聖八騎としてアルテミアのことを妹のように可愛がっている。騎士見習いの時には教えを受けたこともあって、アルテミアの姉であるラファエラとの交流もあった。
自分の生い立ちに関しては知らされているが、養父母からは愛され大切に育てられたため貴族社会に未練は無い。一応貴族としても恥ずかしくないような教養などは、しっかりと身につけるように教育されてきた。でも割とそそっかしく、ドジだったりする。
スウサ襲撃の際には援軍として参加。陥落した砦から退いてくる味方を守り本陣をスウサの集落に置くとジグ達と合流。彼らをリッツソリスへと送った後に敵軍を壊滅させ、王都へ急行した。
リッツソリス防衛戦の際には縦横無尽の働きでウルファルクとルナメキラの討伐に貢献。ガラドエルを除けば戦功第一だが命令違反のため差し引きゼロに。でも本人は敵を倒せたので特に気にしていない様子。
養母はセントリングでも屈指の名将であるエリオラ。
魔力の属性は、特殊なもの以外のほぼ全属性。
判明している得意技は、属性を変幻自在に変える盾による攻撃や防御、各属性の初級~極大魔法、盾を砲身にして各属性を撃ち出す全天塵魔○砲(○の中には各属性が入り、無属性の場合は何も無し)、四枚の盾で四方を囲み閉じ込める四封不動盾、敵の大火力攻撃に対して耐えるのではなく利用して距離を取る落葉風舞盾など。
持ち物は恩恵で授かった四枚の盾。中心には丸い魔石のようなものがあり、そこから各種魔法攻撃が可能。四枚で1つの円筒になるような形をしており、これによって相手を拘束することが可能。武器を扱わない持ち主のせいか防具としても武器としても扱えるうえ属性もエレオノールが持つ全てに変更可能。
恩恵の武器による特性として出し入れが自由なので、どこにでも出現させられることにより遠隔攻撃機能を持ったこの盾は、ハッキリ言うと反則級の代物。
エルフ並みに長生きしたらガラドエルを超えるのはきっとこの人。というか現在でもかなり良い勝負をしそう…。
作中初登場→現在の年齢 26歳→28歳。
◆◆◆◆◆
・No.37 ラティナ (白石晴香さん、小澤亜季さん)
騎士見習いの女の子で、背中くらいまでの青い髪に青い目。一応騎士なので盾と剣は装備しているが近接戦は苦手で、その分は魔法戦闘に特化している。
同じような戦い方をするエレオノールに憧れている。基本的には気弱でいつもオドオドしているが、いざという時には結構タフ。エレオノールの話になると饒舌かつ元気になる。オリヴィエやダンクとは幼馴染み。
アイゼンフォートとの戦いを見たりアマリアの話を聞き、加えてジグと同じ班になったことで親しくなりたいとは思っているが、得体の知れない相手でもあるため他の二人と共にどうしたら良いかと悩み中。初戦闘のあとの会話で誤解がとけたこともあり、本格的に友達になれそうだと喜んでいる。
選別の儀式で神々から特殊な魔法を授けられているが、現在の魔力量では足りないため使うと魔力切れで倒れてしまうどころか、不発に終わる。
本来、恩恵の魔法は属性に関係なく使用でき燃費が良いものが大半だが、ラティナのそれは特殊な中でも更に特殊で、燃費を犠牲にして威力に極振りしているらしい。ちなみに授かった魔法は隕石魔法『メテオ・ストライク』。
スウサやリッツソリスにおける戦いで経験を積み、魔力量が跳ね上がった。
一年間の地獄の訓練で力をつけ、下級騎士見習いになった。アルテミアと共にハイワーシズにも同行。
本来の規模には届かないうえ使用後は魔力切れで倒れるが、隕石魔法も一発だけ撃てるようになった。
判明している得意技は隕石魔法メテオ・ストライクなど。
魔力の属性は火、水、土、風と四つもあるが全て弱め。
作中初登場→現在の年齢 16歳→18歳。
◆◆◆◆◆
・No.38 オリヴィエ ()
治癒術士見習い。ショートカットの紫色の髪に赤い目をした女の子で、大抵オドオドしているラティナとは対照的にだいぶ落ち着いている。ラティナやダンクとは幼馴染み。
治癒術士としては、すでに伝説になりつつあるマリアや、『万能者』と呼ばれ現在の治癒術士長でもあるレストミリアよりも、実務を取り仕切るクロエに憧れている。しかしクロエの影響自体は受けているようで、アマリアには興味津々。ダンクの気持ちには全く気づいてない。
ラティナがジグと親しくなりたいというのを支持はしているし、ジグがどのような力を持つのかは知りたいが、個人としてはそれほど興味がない。しかしジグと親しくなることでアマリアとも親しくなれるならという期待はある。誤解が解けてからは仲間と思いダンクと同様にジグを気にかけ心配するようになってきた。
選別の儀式によって神々から特殊な魔法を授けられ、詠唱や消費魔力は同じでも通常より回復魔法全般の範囲が拡大され回復量も多い。また範囲を絞ることで回復量は更に増す。この効果は回復魔法にのみ適用され他の魔法には効果が無い。
スウサやリッツソリスにおける戦いで経験を積み、魔力量が跳ね上がった。一年間の地獄の訓練で力をつけ、現在は下級治癒術士見習いとなっている。
ダンクの気持ちにも薄々勘づき始めた。
アルテミアと共にハイワーシズにも同行。
魔力の属性は水、弱い土。
作中初登場→現在の年齢 16歳→18歳。
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・No.39 ダンク (前野智昭さん)
騎士見習い。緑の短髪に緑の目をしたかなり体格の良い少年。重装鎧を纏い大盾とメイスを使う前衛壁役。ラティナやオリヴィエとは幼馴染みで密かにオリヴィエを好いている。
ラティナがジグと親しくなりたいことについては問題が無く自分もジグに対して興味はあるものの、高い実力を持つジグにオリヴィエが惹かれないかと内心は穏やかでない。誤解が解けてからはジグを弟のように思っている。騎士としてはノルドアクスに憧れている。
選別の儀式によって神々から恩恵の武器を授かっていて、彼の持つメイスには自分の属性とは全く関係なく、微量ながら無属性が付与されている。この無属性はダンクの持つ魔力量に比例して強まる傾向にあるが、その増加量自体は少ない。
スウサやリッツソリスにおける戦いで経験を積み、魔力量が跳ね上がった。一年間の地獄の訓練で力をつけ、下級騎士見習いになった。
アルテミアと共にハイワーシズにも同行。
魔力の属性は、やや強い土。
作中初登場→現在の年齢 16歳→18歳。
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・No.40 フレデリカ (佐藤聡美さん)
治癒術士。栗色の髪に栗色の目をした、物腰の柔らかいお姉さん。アマリアより一つ年上だが、訓練の際に意気投合し仲良くなった。
スウサやリッツソリスにおける戦いで経験を積み、魔力量が上がった。一年間の地獄の訓練で力をつけ下級治癒術士となっている。
戦後はメラリオの治療も担当していたが、特に何も気づいていない様子。
魔力の属性は土、風。
作中初登場→現在の年齢 19歳→21歳。
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・No.41 ラントラ
騎士見習い。オレンジ色の髪に緑の目。同期でいつも自信過剰なゲオリグのフォローをすることが多い苦労人。
スウサやリッツソリスにおける戦いで経験を積み、魔力量が上がった。一年間の地獄の訓練で力をつけ、下級騎士見習いになった。
魔力の属性は水、弱い光。
作中初登場→現在の年齢 18歳→20歳。
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・No.42 ウクロネ
女魔族。フェイドロークとグレイジーナの妹で、兄や姉と同様にルナメキラの配下。うなじくらいまでのクセのあるワインレッドの髪。頭には細く短く鋭い真っ直ぐな2本の白い角。背中にはコウモリのような羽。姉と違って白い肌には魔術的な紋様があり、短い杖と小さな盾を持つ。
空中から攻撃できるというアドバンテージを活かして戦う強敵だったが、近接戦や魔法戦だけでなく対空攻撃にも優れているアドルピスカが相手だったため、しかも逆鱗に触れるような挑発を行ったために、不利になっても撤退する間も与えられないうちに、命乞いも虚しく討ち取られた。
相手がラジクやレストミリアならそこそこ追い詰められる程度には強かったが、アルテミアとアドルピスカがいるところに襲い掛かったので、結局のところ運命は変わらなかった可能性大。
魔力の属性は強めの闇、火、風。
作中初登場→現在の年齢 ?歳
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・No.43 ケルガー (小野大輔さん)
隠密行動や偵察、闇魔法に優れたセントリングの上級騎士。濃紺の髪と眼。ヴォルグラントを目標としていて黒餓剣を模した技を扱える。
色んな所で戦いに参加して戦果を挙げる一方、人間関係でもいつの間にか調整役になるような性格のため気苦労は絶えない(158話参照)。
スウサ・リッツソリス襲撃の際にはジグ達に同行し、敵を押さえ負傷したアドルピスカを無事に撤退させ、ルナメキラから避難民を守るなど、地味ながら要所要所で活躍した縁の下の力持ち。
戦いの後はアドルピスカとの約束通り、護聖八騎による訓練で更に経験を重ね上級騎士の中でも特に高い実力をつけた。ラジクに次いで護聖八騎に近いとも言われる。
アルテミアと共にハイワーシズにも同行。
判明している得意技は、黒餓剣(模倣)、隠蔽魔法ハイディング・ダーク、吸魔魔法ダーク・ハンド、極大吸殺魔法インフィニティ・ヘルなど。
魔力の属性は雷、強めの闇、弱い光。
作中初登場→現在の年齢 28歳→30歳。
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・No.44 キルウルク (岡本信彦さん)
アニマナイトの六征牙の一人で、二つ名は『雷拳狼』。逆立つ灰色の髪にピンと立つ犬のような耳、獰猛な赤い目をした狼族の獣士。
ミルカとは幼馴染みでなかなか頭が上がらない。難しいことや細かいことはミルカや部下に任せ、自分はとにかく仲間を守り敵を倒すタイプ。戦闘は主に超接近の肉弾戦が得意。
スウサの戦いではジグ達に同行し大洞窟の戦いで活躍。その後はエレオノールに協力して敵軍を撃破。リッツソリスへの救援にも参加して、『雷拳狼』の二つ名に恥じない働きを見せた。
戦後はリッツソリスにしばらく滞在して復興の手伝いをした後、ジグに獣士の腕輪を渡して帰還した。
その後、アニマナイトの外交官の護衛として、ジグたちのハイワーシズ行きと入れ替わるようにセントリングを訪れた。
判明している得意技は、雷の身体強化による超高速突進を行い雷の爪で対象を貫く雷爪疾駆、高速突進からの無属性と雷属性を合わせた強力な蹴りである轟雷迅脚、無と雷の同時発動による攻撃で貫通力を高めて対象を砕き雷撃を叩き込む雷拳など。
魔力の属性は土、無、強力な雷。
作中初登場→現在の年齢 24歳→26歳。
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・No.45 ミルカ (戸松遥さん、)
アニマナイトの中級獣士。肩くらいまでの茶髪に同色の目とピンと立つ耳を持つ、キルウルクとは幼馴染みの狼族の女性。頭脳労働の苦手なキルウルクに代わって部隊の指揮を執ったり作戦立案をする事が多い。キルウルクの苦手を補うために遠距離攻撃や支援・回復系魔法を主に習得し得意としている。キルウルクより年下なのに姉のような存在。
スウサやリッツソリスにおける戦いでは魔力切れを起こす治癒術士が多いなか、最後までクロエと共に味方を支え、戦後もキルウルクたちと共に復興や治療に協力した。
その後、外交官の護衛としてキルウルクと共にセントリングを再訪問した。
魔力の属性は光、強い水。
作中初登場→現在の年齢 22歳→24歳。
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・No.46 フェイドローク
ルナメキラ配下の魔族。見た目は20代後半。焦茶色の髪に黒い巻角、浅黒い肌に金色の目をして黒い鎧を纏っている。
ルナメキラほどではないが体の一部の変身が可能で隠密能力にも優れている。更に魔力量・近接・魔法戦闘にも優れ、配下の中でも特に能力が高いルナメキラの狂信者。ちなみにグレイジーナとウクロネの兄だが妹たちの死よりルナメキラからの命令を遂行する方が重要だったため、その辺については一切触れなかった。
大洞窟でジグ達を閉じ込めた黒い結界は、ルナメキラの魔力はもちろん自身の命を削って発動させているため途轍もなく強固なものとなった。レストミリアの神眼によって看破されなければ、さらに苦戦し消耗したうえで最後の手段を発動されたと思われ、その場合は全員を道連れにすることも可能だったと予想される。
ゴブリンブレイバーの魔石を取り込んだうえ闇の魔力を限界まで使ったことでアンデッド化し、大洞窟の崩落と共に姿を消したが液体化した体で瓦礫の隙間を縫って脱出。最後の最後でルナメキラの撤退を助けようとし、自身は黒い魔力の固まりとなって最後には爆発し散った。
魔力の属性は火、弱い無、強い闇。
作中初登場→現在の年齢 ?歳
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・No.47 ロウレ (稲田徹さん)
アニマナイトの上級獣士。獅子族の獣人で人よりもほとんど獅子に近い外見。鋭い牙や爪を持ち毛色は全体的に黒く鬣もある。
キルウルクやミルカが幼い頃から知っている。隊の中では最年長であり副隊長。キルウルクを支えミルカに助言することも多い。獣に近い獣人の中には咆哮波を使える者もいてロウレもその一人。
スウサの戦いでは狂獣化による獅子奮迅の働きでキルウルクを補佐。リッツソリス防衛戦においてもルナメキラを追い詰め貢献した。
キルウルクの外交官護衛にも同行。
魔力の属性は光、土、風。
作中初登場→現在の年齢 40歳→42歳。
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・No.48 ゼストルフ (稲田徹さん)
セントリングの将軍の一人。白髪交じりの黒い短髪に橙色の目をしているが線目で瞳はほとんど確認できない。魔王軍との戦いでも活躍し近隣諸国にまで猛将として知られる。個人的な戦闘能力も中級騎士に匹敵し、モルドの父であるガルド将軍亡き後は正規軍の中でもトップクラスの強さを持つ。酒好きで若干スケベだが部下や同僚、騎士や治癒術士たちからの信頼も厚い。
アマリアの父アベル、モルドの父ガルド、アドルピスカの祖父ロンメルなどとも旧知で、自分一人が生き残ったことを寂しく思い少し悔いてもいたが、勇者による魔王討伐後はセントリングの復興のために尽力した。
スウサ砦の攻防戦においては援軍として騎兵を率いて戦うが、敵の猛反撃を受けて負傷し砦で治療を受けていた際に、ルナメキラの奇襲を受けて砦は陥落。他の者を守るために戦い深手を負う。その後はアルテミアと共に殿も務めたが、深手を負ったうえで命を魔力に変換して土の極大魔法を発動させ、ルナメキラの強大な雷の狙いを変えさせたが、そこで力尽きた。
魔力の属性は火、強めの土。
作中初登場→現在の年齢 享年51。
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・No.49 ブラフィナック
アニマナイトの熊族の獣人。裏の世界では暗殺者としてそれなりに名前が売れていて、二つ名は『黒刃』。スウサ砦に現れた者の見た目は、人間ベースだが毛深く黒い毛皮を纏い、耳や鼻、爪や牙は獣のそれである。
主に身体強化による素早い動きで敵を撹乱しつつ鋭い爪で攻撃する。体格はかなり小柄で13歳時点のジグとそれほど変わらない。アニマナイトにおいて1200万の賞金首。
実は彼の名前と黒刃の称号は、所属する暗殺組織の中で一定以上の強さを持つ者に与えられるものなので、世界には複数人の『黒刃』ブラフィナックが存在する。彼らに共通するのは闇属性を持ち全体的に黒い見た目、そして小柄で素早いということ。獣人以外のブラフィナックもいる。この事に関しては組織外の人間には殆ど知られてないので、今後他の黒刃が活動しているのが確認された場合に、ジグやキルウルクたちも知ることになると思われる。
魔力の属性は、闇(共通)、他。
作中初登場→現在の年齢 ?歳(複数人いるため)
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・No.50 ヒスティリス (早見沙織さん、瀬戸麻沙美さん)
クロエの娘。ジグと同い年の薄茶色の髪を2つの三つ編みにして胸元に垂らし、優しげな焦茶色の目をした、そばかすのある可愛らしい女の子。長女で下には双子の弟妹がいるため、かなり面倒見が良い。
母と同じ治癒術士志望で幼い頃からマリアのことを聞いて育ったため、マリア・アマリア母子に対して憧れの気持ちが強い。またレストミリアのことも幼い頃から知っているので仲が良く、事あるごとに手解きを受けていた。
優れた治癒術士であるクロエやレストミリアから英才教育を受けていたことや、本人の努力と生まれ持った素質もあって、一部ではレストミリア以来の天才との呼び声も高い。
実際にクロエに匹敵する体術と治癒術の腕を14歳になる直前ですでに身に付けており、アマリアに付ける護衛兼補佐役としてクロエやレストミリアからも期待されていたが、本人はあくまでもアマリアと直接会ってから決めたいと思っていた。
しかし初対面直後の馬車内で、アマリアスマイルとおねだりを間近で受けたことによりアッサリと陥落。その後の会話などでもアマリアの人柄に惹かれ、仕えるに足る主だと確信した。
カンディバースの戦いの際にはアマリアだけでなく、ルミアの浄化魔法を見たことで治癒術士としての腕前にも興味を示して少し交流を持つようになった。
判明している得意技は、クロエ譲りの体術による格闘。
魔力の属性は土、弱い光、弱い無。
持ち物はジグのアドバイスに従い恩恵によって授かった装具。主に格闘戦において打撃の威力を高めるための装備で、手首ほどまでを覆う拳甲と膝下の脚部前面を覆う足甲の二つ。
作中初登場→現在の年齢 13歳→15歳。
第一部だけで50人に達してますね。
追加があれば時折書き足していきます。
何か要望などありましたら、可能な範囲で応じたいと思っております。