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あとがき

__ 本文最終回読了後にお読み下さい。__


 あ、読まなくても全然構いません。個人的に本を一冊読み終わった後に『あとがき』がないと寂しいなぁというタイプなので書いてるだけなんで。



①まずは御礼


 読んで下さってありがとうございました。四十万しじま森生もりおです。

 最後まで書き終えたのは、アクセスして下さった方や、ブクマして下さった方、評価の☆をつけて下さった方、そして感想を書いて下さった方のお陰です。

 最初3章の法律事務所作っちゃったところで一旦完結の設定にしたのは「ホントにこれ面白いのか分からんし、キリ良いところで止めておくか」と思ったからです。

 でも、その後に感想をいただいて…。読んで下さって面白いと思ってくれる人がいるのなら、ちゃんと最初に想定していたところまでは書こうと考え、今回のラストまで行きました。

 感想、本当に本当に嬉しかった。励みになりました。



 ここから先は長いので、ここまで読んで下されば十分です。

 書いちゃったから置くけど、本気で読まなくていいです。


 大体、書き過ぎなんだ四十万のアホ…。

 活字中毒の方のみ、この先にお進み下さい。




②創作のきっかけ


『魔王の顧問弁護士』は、数年前から構想を考えていました。

 なろうのテンプレ芸やって遊びたかったんです。


 異世界転生! チート! ハーレム!! 魔王とか魔法とか!! うっひょう! 


 そうして何度か筆を執ったものの、日常の多忙に追われてなかなか文章の形にすることが出来ずにいたのに、今回完結まで書けてスッキリしました。ある意味では新型コロナのせいです。


 当初筆が進まなかった理由は、多忙というのもありましたが…やはり出だしのところがイマイチ進まなくて。なかなか書きたいところまで行けなかったというのがあります。プロット段階からかなり削ったつもりなんですけどね(プロット段階では魔王様のとこに売り込みに行くために何話かあった…)。


 なろう系の典型みたいに神様出しちゃって「プロローグなんて読んでられん」というなろうの読み手の需要に合わせて一瞬で本筋に入るというのも手ですが、それやっちゃうといきなり土台からご都合な世界観になってしまう。


 全話通じてギャグいテイストならそれはアリだと思うんですが、ソレやられた上でシリアス展開とかやられちゃうと、読み手としては「作風のバランス悪ぃな」と引っかかり内容に集中出来ないなと。

 この手のテンプレ芸の醍醐味は、やはり等身大の日本人主人公がトラックにはねられるなりして異世界に飛んで、なぜか平凡な日本人なのにそこで無双して大活躍!気持ちいい!!みたいなところなんだと思うわけですけど…。もうそこからダメだった。


 実際、成功者は例え一度どん底に落ちても『平凡』にはならないんですよ。借金をこさえた元成功者の立場は万年貧困生活を送る人と何も変わらないはずなのに、メンタルから違う。蘇ってまた大きな事業を始めちゃうんです。

 逆に、貧困な凡人は仮に宝くじのような偶然で大金を手に入れても、わずかな期間で使い果たし、また貧困に戻るんです。


 だから異世界に行って無双しちゃうのは、元々の勝ち組の人なんじゃないかなって。

 そんな勝ち組メンタルを表現するために生まれたのがヤツカドさんでした。


 もしもヤツカドさんが異世界転生してなかったとしたら…。あの人政治家へのツテ作ってたじゃないですか。多分あの後日本を裏から操ってたかと思います。魔王様いないから国を良くする動機もないしひたすら金儲けや成り上がりを楽しむゲーム感覚で。



③主人公像の設定


 一番最初に構想を練ったときに、いきなり出てきました。「サイコパスの勝ち組弁護士が主人公」って。まだ性別もキャラクター像も全然ない頃です。


 よく見かける創作物における『サイコパス』の扱いもちょっと納得いかなくてね。サイコパスって人の心理を巧みに読み取って自分の欲や目的のために利用する人達じゃないですか。なのに他人の不幸を楽しむのをサイコパスとか言うのを目にすると…。それはサイコパスじゃなくて『ゲス』やん、と。ヤツカドさんはサイコパスだけどゲスではないので、他人の不幸を喜ぶようなタイプではないのです。


自分の納得いくサイコパス像を投影したかったんですよ。プロローグの前書きで述べた『サイコパス』の話じゃないですけど、サイコパスって、魅力的な人物が多いんです。自分の欲望のために人を巧みに操るんです。そしてそれに良心の呵責を感じない。


 魅力的ですからモテます。深く付き合わなければサイコパスだなんて気が付かれないことも多いのです。優秀な経営者や弁護士にサイコパスが多いというのも実感に合っていました。本当に魅力的な人達ですよ。つけ入らせる隙を与えなければね。


 主人公像をサイコパスに設定したのは、そういう理由もありますけど、もう一点。小説本文でも書いていますけど…。法制度は頭の良いサイコパスが作ったものだと考えているからです。四十万がね。


 法制度というよりは『人権』ですかね。人権については『思いやり』とか『優しさ』『理想論』『お花畑』みたいなイメージを持つ人が多いようですけど、甘いなって思っていました。

 人権なんてものは『統治の手段』だと四十万は考えているんです。


 人権と言うと『左翼』とか言われてしまうんですよ。笑っちゃいますよね。そもそもは統治の手段なのに。むしろ体制側の人間にとって都合の良い概念なのに。それを分かってない。


 法制度や人権の冷酷な優しさを表現したかったんです。


 そのためには、まさにその申し子のようなサイコパスの法律家を主人公に設定したかった。

 そしてやはり弁護士ですよね。弁護士と言えば金儲けですもん。金儲けのうまいやり手のサイコパス弁護士。主人公はコレだろ!って思いました。


 ただ四十万にサイコパスなんて書けるのかなって。主人公としては初めて書くタイプだし。

 実際書いてみると、意外にも筆が進みました。


 最初は弁護士を女性にして魔王を男性のイメージで考えてもいたんですが、それはそれで楽しかったかな。強かでグイグイ押してくるタイプの女性の弁護士と、慎重派な魔王みたいな。その辺はどっちでも良かったです。


 でもやっぱりなろう小説といえばハーレム展開?かなと思ったので、男性を主役にしてみました。書いていてハーレムになったかというと微妙なところですが、人を惹きつける魅力を持っているサイコパス的な人物像は出したかな。


 勝ち組のヤツカドさんは当然リア充です。ですので、ラノベやゲームなんてものは経験として1、2回くらい嗜んだ程度で、まずゲーマーではないと思います。


 だからゲーム用語が彼のセリフに出てくるわけないという縛りがキツかった。けれど内容上その用語を使わないと厳しいものも沢山あって悩みました。

 ギリギリ迷ったラインが『異世界転生』という言葉を彼に言わせるかどうかで。そのレベルなんです。なんとか一般用語の範囲として許容範囲と考えたので一度使いましたけど。



④創作スタンス

 

 四十万森生は割と計画的なタイプなので、過去の創作は大抵「100話で終わらせる」と予告して実際に終わらせるタイプでしたし、そうでないものも含めて完結させなかった作品なんてないくらい完結させることにこだわる方です。


 色々創作はしていますが小説は今までほとんど書いたことがありません。二次創作を少し書いたくらいです。基本は小説書きではありません。

 書いた二次創作は、自分ではすごく面白い!と思うんですけど、ジャンルがね…マイナー過ぎてね…。あまり読んでもらえてません。面白く出来たと思うんだけどなぁ…。むしろ布教したいのはあっちの二次創作の原作の方なんですけどね。


 四十万はマイナーな道を突っ走るしかないのかなぁ…。

 この小説も、面白く書いたつもりだけど、あまりアクセス数は伸びないし…。宣伝していないというのもあるにしても。

 まあいいか。


 四十万森生は脳内がテキストでいっぱいなので、考えていることをある程度文章に起こさないと死ぬ生き物です。仕事の合間や寝る間際などに楽しく妄想し、脳内で文章を起こし、それがたまってくるとPCを立ち上げひたすら打ち込みます。終われば「ああ、もうこれを考えなくていいんだ。忘れてもいいんだ」と解放されるんです。ためてるだけは辛いです。


 ですからプロット的なものはよくテキストに落としてました。

 シナリオも書くし。

 今回はなろうのテンプレ芸で遊びたかったので、一人称小説にチャレンジしてみました。初めてです。新しいことにチャレンジするの楽しい!



⑤一人称小説


 書いてみて思いましたけど、なかなか一人称小説は縛りがキツイですね。

 主人公を客観視する表現が出来ないので、主人公のちょっと変わったところがスルーされてしまうっ。


 例えばヤツカドさんは「誠実に説得して納得してもらった」みたいな認識だったりしても、実際にはほとんど強迫めいた脅しをする子です。言葉だけ丁寧でも内容は脅しです。


 バケットの家に入るときも「ドアの隙間につま先を差し入れて少し強引にドアを開けた」とありますけど、ヤクザっぽいやり方です。普通はとっさにそんなことしませんて。

『法に反しなければ何をやってもいい』という価値観の持ち主ですから、強引なやり方がしみついている人です。

「粗暴な行為は好きじゃない」とか言ってますけど、単に面倒くさかったり、自分が痛い目に遭うのがイヤなだけで、かなり容赦なく酷いことする子ですね。興味ないことに関してはよく「面倒くさい」とか言ってますけど。そういう子です。


 これが三人称の小説であれば彼の行動をツッコむところですが。一人称なのでツッコむ声はなく問題にもならない。ヤツカドさんは全く悪びれてないから。


 そして一人称小説、主人公のいないところで展開している話がほとんど書けない…。他の登場人物が何を考えて何を進めているのか、ヤツカドさんのことをどう考えているのか。ほとんど描写出来ないですねぇ。


 特に魔王様の心理描写がね、書けないです。

 魔王様の心理は、かなり変化したんですけどね。

『嘘つき』の話で、魔王様が笑った理由をヤツカドさんが知るのは遥か先の話なので、一人称小説だから結局分からないままで終わっちゃいました。すんません。


 あとジュンヤはヤツカドさんの前ではしおらしいけど、実はかなり乱暴者で煽ってくる子です。軍隊の中では他のメンツをシメまくってたかと思います。

 クイもヤツカドさんのいないとこではかなりリーダーシップを発揮して指示出ししてますけど、そーゆーの一切出せない。ヤツカドさんの視線がないから。


 この点、他のなろう小説も目を通してみましたけど…。かなり自由で、ちょっと驚いた。

 数話に一度くらいの割合で、視点が他のキャラクターになるのが多くて。

 分かる、分かるよ。それやりたいよね! って思いました。


 でも読み手になってみると「読みたいのは主人公の話なんじゃああ!」と。正直、他のキャラクターの視点なんてどうでもいい。一人称小説で主人公に寄り添って読んでるのに、頻繁に他のキャラクターの視点を出されると、読んでいてちょっとね、イライラしちゃいました。

 だから自分で書く分には、絶対に主人公から視点がブレないようにしました。


 幸いと言いますか、ヤツカドさんは『弁護士』の設定なので、状況説明が上手でもおかしくはない。弁護士は現象を文書の形にして書くことについてはプロです。供述調書の書き方を見れば分かります。空間の状況や現象をテキストにすることにかけてこれ以上の適職はありません。

 というわけで、ヤツカドさんに『備忘』としてやたら状況を詳述させることにしました。


 制度の話やら何やら、とにかくまずは定義、とか…。

 ヤツカドさんの話は長いし、ちょっと困ったものですけど、脳内でベラベラ喋っているタイプなのであんな風に…。



⑥八足のビジュアル


 やっぱ勝ち組人生ムカつくじゃないですか。イケメンでモテて自信家。ちょっと痛い目に遭えばいい。だからヤツカドさんはバケモノにしましたよ。へへっ。消化液でも出してやれや、と。

 でっかい怪物っすよ。気の毒に(笑)みたいな。


 八足の怪物の姿は、最終的に『サソリっぽい形』になりましたけど、実は最初からサソリの形態で考えていたわけではありません。というかその辺は無意識の領域というか…。


 ヤツカドさんが「八本の足に尻尾、それに触覚?角?目が5つ?」みたいなことを言っているのを聞いて四十万は「へー? 変わった形だね」って思ってました。なんじゃそりゃって思いましたよ。でも本人がそう言うからそうなんだろ。きっとそういう特殊な怪物なんだろうなぁ。蜘蛛の変種みたいな形かな?といった具合で。


 でもなんとなく描写が進むのを見て「あれ? ひょっとしてサソリ?」と…。当初はサソリなんてちっとも考えてなかったですよ。四十万は別にサソリ好きなわけではないし、サソリの足が8本なのも知りませんでした。


 でも腹持ちが良いこととか、頭のあたりから生える触覚だか角だかよくわかんないもの、それに細かい毛が生えていることとか、尻尾を頭上に回すとか、そんな表現を見て「うーん、こりゃサソリそのものだったかな?」と、途中で気が付きました。


 その後、サソリについてしっかり調べましたけど、サソリ、かわいいっすね。



⑦鬼眼の設定


 なろう小説なんだから、主人公にチート設定欲しいなとは思いました。一応生物として普通にありそうなくらいの設定で。あんまり凄すぎるとそれはそれで話が進めづらい。

 すごい能力なのにそれを使いこなしてないとバカっぽいじゃないですか。ヤツカドさんは一応知性派の子なので、バカでは困るんです。


 というわけで生物なら獲物を狩る能力は欲しいなと。八足はでかいし強いし、それはそれでチートなハズなんですけどヤツカドさんは笑っちゃうくらいに戦わない人なので、その能力は殆ど無駄でしたね。裁判もそうですけど、勝負は戦う前に着けちゃうタイプだから。『対等な勝負』になった時点でヤツカドさん的には不満なんです。あの人は絶対に勝てる勝負にするところまでお膳立てして臨むヤツです。


 もうちょっとちゃんと便利なチート設定欲しい…。

 で、鬼眼です。ネーミングは普通なら「魔眼」なんでしょうけど『魔』は他の意味に使っているから、ここは出てくる予定のない『鬼』でいくか。くらいの。


 完全に洗脳とかしちゃえると、これはこれでちょっとチート過ぎるし、せっかく『説得』が得意なキャラクターなのに『説得』に意味がなくなっちゃいますから。


 ですから鬼眼はあくまでもゴハンを食べるときくらいにしか使えないようにしてあります。法律で制限したしね! だめや。ちゃんと便利になってねぇや!


 ただ、最後の方に人間相手に使うことはずっと考えていました。ヤツカドさんに自分を客観的に見てもらうためにそういうキャラクターは必要だったんです。


 彼の愛は本物だったのか単に快楽の虜になっているだけなんじゃないかとは、ヤツカドさんも魔王様も疑問に思うべきところです。魔王様はそんなのとっくに考えていたところですけど、ヤツカドさんは考えてなかったからなぁ。

 君、前向きなのはいいけど、少しは考えてくれや。と。


 あと、こういう洗脳系の能力って、なんかエロくていいっすよね。



⑧エロい話


 なろう小説初めて書いたんですが、なろうがその手の話題に厳しいということは事前調査で知っていました。その上で年齢制限はかけたくなかったです。こういう法律の話はむしろ広い年齢層に興味持ってもらえたら嬉しいなって思っていたので。


 もちろんサイト管理者などから注意を受けた場合には制限をつけることも吝かではないのですが。


 ですからエロは排除しました。最初の時点でこの世界には性別もセックスもないことになっていますから。これで安心!濡れ場はないよ!と。


 が…。なんというかムード的なエロさは出したいなと。

 決してエロくないけど、なんかエロいような。

 出せたかな?



⑨ハーレム展開


 なろうと言えばハーレム展開は書いてみたいなーと思ってました。ハーレム展開とまではいかないですが、ヤツカドさんはタラシなので、あちこちでタラしてましたね。


 人間だった頃も多分、散々人をタラしてきたことと思います。そうやって人脈を作ってきたやり手弁護士なんで。サイコパスって魅力的な人が多いって言いますからね。

 そのタラシ能力をもってすれば女性に不自由なかったというのも不思議ではないかと。モテたでしょうね。気前は良いし重くないし誉め言葉を頻発してくれるし。仕事も順調で自信家で、笑顔を絶やさず感情的に怒ることもない。


 そんなヤツカドさんですから、魔物の世界に行ってもみんなに好かれてました。

 性別がないとはいっても、一応女性っぽいのとしては、クイとケルルですか。それにショタ的なリヴァルドあたりはヤツカドさん大好き系でした。ちょっとヤンデレ系の入ってるリヴァルドも書いていて楽しかったです。


 それに魔王様とジュンヤですか。

 ハーレム『ぽい』くらいにはなったのかな…。


 ジュンヤは3歳から20歳までですかね。この子は時の経過を表現するために出てきました。一人称小説の縛りがあって、この子の心情を書けなかったのもちょっと残念かな。

 この子の目から見たヤツカドさんは、そりゃもうスマートでカッコ良くて優しくて頭が良くて頼りがいがあって偉大で、それでいて誰よりも自分を理解してくれる理解者でした。

 年頃になって、憧れから恋に落ちちゃうわけです。しかもこの子だけは性別あるんでね。

 エロ展開も想定出来ないことはないですが嫌いじゃないし…でも全年齢向けだからな。


 ジュンヤは分類的には『魔物に魅入られた闇落ち勇者』のポジションですかね。セクシーボディな魔性の女に成長する…かも。書かないけど。


 あと、サージェルとの絡みも書いても良かったなー。サージェルはヤツカドさんのことを『男のクセに妙に色気があるな』とか思ってるんですよ。



⑩結末について


 結末をどうするかについては、何通りか考えていました。未来は決まっているので『どこを結末にするか』で結末が変わるのだと思います。

 その意味では完結・最終話というのは『どこを切り取って結末とするか』の選択だと思っています。

 この辺は長くは語りませんが、とりあえずハッピーエンドにしたかったです。


 最高に幸せな時点で結末としても良かったんですけど、ホントのホントなハッピーエンドというのは、それが過ぎた後に幸せな思い出として語れて初めてなのではないかなと。

 どうもね。四十万は大抵の恋愛モノで結婚式とかをラストにされるとその後の離婚とかDVとか心配になってしまうタイプなので。

「いやこの男、絶対結婚後DV夫になるタイプやろ!騙されるなヒロイン!」とか(ダメや…)。


 自分の人生をハッピーエンドにすることが出来ないようなキャラクターが優秀を語れんだろと思うのです。ヤツカドさんは優秀な設定なので、彼は自分を人生を常にハッピーエンドに持っていくだけの能力があるんです。


 だから彼はずっと『勝ち組人生』を歩み続けるんです。



⑪侵略の章


 人間の国の侵略をかなりあっけなく済ませてしまいました。

 書くのが面倒くさかった…わけではなく。ヤツカドさんと魔王様のイチャイチャパートのない章だったので読み手的にもストレスかなと思ったので、駆け足で書きました。


 それに内容的に言ってもヤツカドさんにとっての侵略は大した大仕事じゃなかったってことです。ヤツカドさんは『同盟を結ぶほどの価値もない国』と隣国を評価しちゃいました。狙いはもっと先にあり、そのためにも魔物の社会化計画は続行中なのです。


 それだけボロボロになっていた国だったんです。スタキオ国って。


 そういう国は簡単に支配されちゃいますね。

 形だけはその国を保ったまま、首脳陣が完全に他国の利益団体になり果てるなんてありがちです。ま、どこかの国みたいに、とは言いませんけど。



⑫結び


 というわけで、四十万はこれだけあとがきで書いてスッキリしました。

 趣味全開で小説が書けて楽しかったです。


 今までも創作に携わってきましたが、基本的にはクライアントの望みのままに作り続けてきました。クライアントの望みを形にして喜んでもらえるのは嬉しかったし、何よりクライアントの望みを叶えられることが自慢でもありましたから。

 出版社とのお仕事でも、大抵は出版社や編集さんの望むものを作ってきたつもりです。

 それは四十万の書きたいというものではなかったけれど、でもソレを書くことが出来ると評価してもらって依頼が来るのは嬉しかったから。

 自分の書きたいものを書くのはそれこそ二次創作くらいでした。しかもあまり二次創作をやる方でもないですし。


 今回は本当に書きたいものが書けました。

 大好きなシチュエーションで、好きなノリで書いたから、むちゃくちゃ楽しかったな。


 もともと四十万の存在を知っている人たちには内緒で書いていたこの小説。だから宣伝もなんもしていなくて。アクセス数も伸びないし。

 そんな状態で、まっしろな中で書き始めて、それでも読んでくれる人が読んでくれて、感想をいただいたときにどんなに嬉しかったか。感想、すごく嬉しかったです。


 自分を何もない状態にして、小説を書くのって異世界に来たみたい。


 楽しかったです。








※メモ

(書きたかった小ネタだけど、作品にこだわり過ぎるの恥ずかしいからカット)



・サージェルさんがヤツカドさんと交流する話(出会いから依存症に落ちて最後には王家を挙げて守護神獣と崇めるとか。サージェルさんの娘とか出てくる話)

・ジュンヤの人間社会デビュー(ヤツカドさんと服を仕立てに行ったりゴハン食ったりして騒動になる話)

・ケルルの成長期(ケルルの成長期を察したヤツカドさんがケルルを隔離する話。ケルルはなんか神々しくなります)

・魔王様と先代の話(魔王様が近隣の人間を滅ぼしちゃうまで。魔王の秘術の受け継ぎ方とか。なおその後その方法はヤツカドさんに受け継がれる的な)

・ヤツカドさんがこれまでに使えるようになった魔法の話(徹底的に戦闘関係ない魔法ばかりな。テレカン以外に記録の保存とかコピーとか契約の執行とか)

・結局最後まで『良心』の芽生えがなかったヤツカドさんの話(良心ってなんなんでしょうね)


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― 新着の感想 ―
[良い点] 後日談もしっかり楽しませてもらいました。 八足って単語で蜘蛛やらタコやらにイメージが引っ張られていたけどそうかサソリか!そういえば便利そうな尻尾ありましたね(笑) サイコパスなヤツカドさん…
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