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時には縛りプレイも

  ※ 時には縛りプレイも


 フレイから購入した刀をぶん回す。魔法は基本的に身体強化にしか使っていない。無双ゲーみたいに敵が湧いて出てくるがバンバン斬り殺していく。純粋な力押しではなく、技術で立ち向かう。まあ体力と魔力は無限に近いがそのへんはご愛嬌だろう。息しているだけで魔力回復するし、体力は最強ドラゴンの体力なのだ。あと力の開放も2割程度から1割程度まで落とした。それにより俺から発せられる脅威度は10万程度であり、魔界の平均値から考えると強者にはなるが、戦って勝てないというレベルではないくらいにはなる。

 なぜ力の解放を制限したかというと、一日ほど暴れてみてわかったが2割り程度の開放だと挑んでくる強者が殆どいないし戦ってもワンパンで沈むからだ。よって戦い疲れ力が弱まってきているという演出をしたところ魔界の猛者はこれをチャンスだと捉えてたくさん湧いて出てきて挑むようになってきたのだ。

 とはいえ、すでに数千人は斬り殺しており徐々に相手も俺が異常な強さを持つと理解し始めており、魔王軍が動き始めていた。

 魔界に住むのは魔族であり、彼らは戦闘民族感が強い。闘争の中で強くなるタイプの魔族もいる。俺は死にたくないと願い強くなるために隠れたり引きこもっていた時間のほうが長い。最強種族のドラゴンの本能には闘争本能もあり、俺はそれを理性で抑えていたがある程度強くなってきた際に戦いに高揚感を覚える戦闘狂にならない程度に、息抜きと称して暴れた時期もあった。だが、一方的な蹂躙ばかりで対等な敵は皆無であった。

 こうした縛りプレイは何度かやったことがあるが、普通に楽しい。


 剣術のレベルはそれこそ千年以上の積み重ねがあるが、習ったことはない。我流といえば我流であるし、戦いの中で培ったものなので多少は相手の流派を会得しているかもしれない。刀で斬る、殴る、蹴る、投げるなど総合的な戦闘術とも言うかもしれないが、剣や刀を使うのは相手のためでもある。何を言っているかわからないかもしれないが、武器を使うのは相手のためなのだ。そう、人型であってもドラゴンパワーを乗せた力で殴れば大体死ぬし蹴りもそうだ。だが、武器は生き残れる可能性はある。そして戦場で戦っている以上、相手を殺さないように気を配るということはしない。

「くそっ、化け物めっ!」

「背中に目でもついてるのかよ!」

 ドラゴンだ。千里眼を使わずとも探知能力が高いから視覚はない。まあ当たったところで傷一つ負わないが。

「ハハハッ! 死ねぇ~」

 やる気のかけらもない言葉を吐いて三人同時に胴体を真っ二つにして、瞬時に移動。戦場では動き回り敵を負傷させるか倒すのが良い。なお足元に転がっている死体や生き残りには要注意だ。転んだり足を掴まれたりしたら大変だ。俺は大変じゃないが。

 距離を取りつつ距離を詰める。矛盾にも聞こえるが、遠距離をさせないためにも常に乱戦狙いで動く。俺の周りに肉壁を置くように戦う。非情な判断の出来る指揮官がいれば被害を最小限に抑えるために味方もろとも攻撃するだろうが、魔族というか魔王が率いる魔王軍はなかなか味方想いらしくその判断をまだ下せないらしい。

 そろそろ前線というか前衛の部隊が崩れるぞ。


 一ヶ月ほど戦った。魔王軍はほぼ壊滅状態であり、魔王も片腕がなくなり戦える相手がいなくなったので異界から出ることにした。

 

 

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