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異世界の最強ドラゴンに転生したら年を重ねるだけで無敵になって無双できるようになってた  作者: 多聞天
第二章 数少ないダンジョン攻略配信者をやってみる編
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価値観は人によって異なる

 第二章 数少ないダンジョン攻略配信者をやってみる編


  ※ 価値観は人によって異なる


 ダンジョン攻略のライブ動画配信は思った以上の影響があった。普通にコラボで雑談配信してほしいという要望が鬼のように来た。あちらにも鬼のように来たらしい。そして俺のモンスターの倒し方講座はD48のメンバーたちが再現してくれたことにより、実用性があることが実証された。

 流石にナイフ一本では無理があったので、普通にアドバイスしたらなんとかしていた。またダンジョン内を移動していたときの会話は大盛況だったらしく錬金術で作る方のエリクサーの素材を集めてみたという強者も現れていた。あの素材を集められるということは相当強くないと無理なのだが、強者は狂者であったらしい。完成までまだまだ時間はかかるだろうが、たぶん作れると思われる。

 移動中の雑談が面白いのと、普通に役立つ話が多かったというコメントがかなり来ており、俺としては若干困惑気味である。あとコラボ申請がめちゃくちゃ来てるので検討が必要だ。


 ダンジョンにはいくつか種類があり、ランダムダンジョン、迷宮ダンジョン、世界ダンジョンなどあるが、マップが常に変わるのはランダムダンジョンと迷宮ダンジョンであり、世界ダンジョンというのは、ダンジョン内に入ると世界が変わるタイプである。空があったり、草原だったり様々な世界のダンジョンでありその広さも様々であるが、世界ダンジョンはその広さもあって、巨大なモンスターが多く脅威度も高いモンスターが多い。そして何よりの敵は、その環境である。砂漠や雪山といったマップもあるために、自然環境が最大の敵になるのが、世界ダンジョンの特性だろう。

 一階層を抜けるのに一月以上の時間がかかることもあるので、サバイバルスキルも必要になってくる。空間魔法かアイテム袋を使うなども出来るが、それでも食料品の消費は懸念事項になる。


 ダンジョン内から調達できたもので文明レベルで進歩を進ませる発見というのは、数多くある。いずれは魔法と科学の融合した文化で追いつけるものもあるが、ポーションやエリクサーなどは近いものは作れるようになったが、完全に同じ効果を発揮するまでには数百年はかかると言われている。

 また希少な鉱物や魔法道具の類はダンジョン以外から発見するのはかなり難しい。人類未踏の地にあるとは言われているが、それを確認して持ち帰ってきた人類はいないのだ。

 未だに謎のベールに包まれていることは、そういった希少性の高いものがなぜダンジョンにあるのか、ということであるがそういうものなのだとしか言いようない。またダンジョンで手に入れた物の所有権は手に入れた者にある。それを売る売らないは所有権を持つ者に委ねられる。売る場合は、ダンジョンギルドを通してオークションにかけられるが、基本的に便利なものは所有者が使用するのが通常である。

 

 身代わり護符が、オークションにかけられたのは先日のことである。これを持ち込んだのは、レペンであり最低価格1億ドルから始まった逸品であり、一度だけ命に関わるダメージを身代わりする護符であり、命を狙われる者たちにとって喉から手が出るほどの品である。特に国の代表となると保険のためにも是非とも手に入れておきたいと考えるのが、正常でありダンジョン攻略を行っている者たちからしても同様の品だ。

 そしてこれ以外にも金銀財宝が出品されておりそちらは既に売れている。身代わり護符の値段が上がっている間に、世間を揺るがす品がオークションに出品された。完全なエリクサーである。末期がんすら治し、健康状態をベストな状態まで戻す上に、寿命が100年ほど伸びる。これを巡り一悶着が起きたのであった。

 つい最近、世界政府に加盟した人間だけの国家が、馬鹿をやってしまったのだ。

「不老長寿系の種族が多いのだから少しは人間にも配慮した考えを持ってほしい」

 このようなことを言ってしまう、残念な独裁国家の独裁者であった。当然ながら、世界政府の中には人間の国家もある。だが、それを言ってしまうのはよろしくはない。

 そして、何よりもレペンのことをよく知らない独裁者はダンジョンギルドに異議申し立てをした上で、更にレペン個人にも我が国家のために優先的に譲ってくれることを検討してほしいという言葉をはいたのであった。

 

 人間社会で生活してはいるが、本来は最強種族のドラゴンであり、政治や国家というものに興味はない。しかし面倒事は嫌いなのだ。ダンジョンギルドに異議を唱えるのは構わない。だが、個人に対してまで何かしら言ってくるのは関心しない。

 独裁国家の独裁者は数日後に執務室というか、執務室のある建設物ごと消え去った。どうやら圧政に対して市民たちがクーデターをおこしその際に爆破に巻き込まれて木っ端微塵になったというニュースが世界中に報道された。クーデターの首謀者もその爆破に巻き込まれて亡くなっており事件の真相は不明なままであったが、詳しい調査はされなかったという。

 

 

 

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