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異世界の最強ドラゴンに転生したら年を重ねるだけで無敵になって無双できるようになってた  作者: 多聞天
第二章 数少ないダンジョン攻略配信者をやってみる編
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暇潰しにダンジョン攻略をしてみる

 第二章 数少ないダンジョン攻略配信者をやってみる編


  ※ 暇潰しにダンジョン攻略をしてみる


 ヒノモトはダンジョンを修行場として使うのでダンジョン破壊を推奨していないが、ダンジョン攻略はやっても良い。攻略というのは、ダンジョンコアまでのマッピングやどういったモンスターが出るなどダンジョンの情報収集をすることをダンジョン攻略と言う。ダンジョンの情報は普通に売れる。ダンジョンを管理しているダンジョンギルトという組織があり、そこが買い取っている。いくらダンジョン内部がランダムで変わるといっても、似たようなパターンはいくつもある。またランダムで変わらないダンジョンも普通にある。ダンジョン攻略で生計を立てることもできなくはないが、どちらかというとレアな素材や宝を手に入れて一獲千金を狙うギャンブル要素が強い。

 

 しかし近年になって魔法と科学の技術が向上してダンジョン内でもネットワーク通信が可能となった。何をどうしてということは一般的に仕組みを理解するのは難しいので理解してなくてもネットが使える便利、ということはわかっている。これにより、ダンジョン攻略は格段にやりやすくなった。だが、やりやすくなっただけであり、モンスターに襲われて命を落とすという可能性は減っていない。そんな中で、変わった人間というものが一定数どこにでもいる。ダンジョン攻略にモンスターとの戦いは前提条件として組み込まれているのにも関わらず、ネットを使ったライブ動画配信を行う配信者が現れたのだ。

 当然、ライブ動画配信中にモンスターに襲われ戦う場面もあるが、普通にモンスターにやられて死ぬ場面も配信されてしまう。しかし、人の不幸は蜜の味というもので、そういったライブ動画配信ならではの"放送事故"により人気が出て世間に広まった経緯がある。ダンジョンギルドとしてはそういった事故を防ごうと考えたが、不幸な事故により、人気が広まったことによりダンジョン攻略に加わる者たちが増えたのだ。ハイリスク、ハイリターンであるが、対価が命である以上、ダンジョン攻略は万年人手不足。ダンジョンギルドはこの一連の騒動に対して沈黙を貫いている。


 ダンジョン攻略配信者というのは一般的ではないが、数自体が少ない一方でそれを見たいという需要の方がそれなりにある。そして後先考えない者か、生活が追い詰められている者がダンジョン攻略配信者に多い。一部、スリルを求める者もいるが、そういった異端者は少ない。配信者の男女をいえば、99%は男性であり残りが女性である。基本的に戦う場面が多いし、ダンジョン内では長い間移動をしなくてはならない。体力がかなり必要になってくるし、攻略が進んでいるダンジョンでは、ダンジョン内部に休息施設が作られていたりするが、基本的には何日もお風呂に入れないことが普通である。場合によってはサバイバルスキルも必要になってくるダンジョンもある。危険性の低いダンジョン攻略配信でもそれなりに稼げるが、副業として考えてもその稼ぎはお小遣い程度になるのが知られている。

 やはり圧倒的に動画視聴回数が高いのは、ハイリスクな場所での動画配信か、死亡を含む放送事故の動画である。そのため、ダンジョンギルド規定の高難易度ダンジョンか、新発見されたダンジョンはチャレンジするだけでもハイリターンを見込める。


 バトルトーナメント優勝者がダンジョン攻略配信をするというのは、史上初の試みだろう。そもそもそれだけの実力者であるなら生活に困ることがない。修行としてダンジョン攻略に挑むことがある場合はあるだろうが、優勝してからダンジョン攻略に挑むというのはなかなかいないだろう。そして、ダンジョン攻略配信者になるというのであれば、史上初になる。

「さて、今日なんですけども、高難易度ダンジョンに挑みまーす」

 俺はダンジョンギルドから教えてもらった高難易度ダンジョンに挑むことにした。


 時は少し遡り、俺がダンジョンギルド本部に来たときに少し騒ぎになった。ちょうど本部は闘技場から近場だったので優勝して数日後にダンジョンギルド本部でギルド登録したのだ。

 別に付いてこいとはいってないのに、なぜかボーン・ナイトが付いてきてた。俺はバトルトーナメント優勝者で、ボーン・ナイトは世界騎士団体の代表であり、バトルトーナメントでも実績を残している最強のアンデッド騎士である。そんな二人がふらっとダンジョンギルド本部に現れたために、ちょっとした騒ぎになったのであった。

 ギルド本部の偉い人が対応してくれたので、申請は非常にスムーズに終わったのはよかったが、ダンジョン攻略配信者になることは言ってない。単なる暇潰しだと言っておいた。

 潰しても問題のないダンジョンを教えてもらったのだが、何故か殆どが高難易度ダンジョンであり、中にはまだ誰も挑戦していない新発見のダンジョンもありそういった厄介なダンジョンをリストとしてまとめてメールされた。もっとも、俺としては潰すつもりでダンジョンに挑む気であったしダンジョンギルドの方も厄介なダンジョンが消えてくれた方が助かるので、どちらにとってもメリットしかない話であった。


 初日のダンジョン攻略配信で、登録者数は百万をこえ、再生数も時間を追う毎に増えていった。配信された動画はアーカイブ化されていくし、動画には広告がつくので、動画が再生されると広告料も勝手に入ってくる。前世でいうところのユーチュー●にそっくりなものだが、広告審査期間がなく即日からでも広告料が入ってくるのが良いところだろう。

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