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異世界に生まれ落ちてから一万年後


  ※ 異世界に生まれ落ちてから一万年後


 異世界転生かくれんぼドラゴン生活も千年もすればなかなか隠れ続けることが難しくなるらしく、強大になっていた俺を討伐しようとしてきたことがあった。それは人類ではなく神と呼ばれる存在だったり、ファンタジー物語に登場するような空想生物だったりと様々であったが、襲ってくる奴らに対して何もしないという選択肢はもちろんなかった。

 強大な力を惜しみなく使って敵対行為をしてきた奴らを滅ぼしたり、時には勢力を使って潰したりして敵を駆逐しながらもなんとか生き延びた。それに大きな戦いが終わったらまた隠れたが、強大な力は感知されやすいらしく、魔法でその力を隠すことにした。

 千年以上ドラゴンをやっていると、人間のときの価値観や倫理観は薄れており、相手を滅ぼしたり殺したりすることに抵抗はなくなっていた。それでも、面倒事は面倒だと感じていたのだ。

 

 ――どうやら俺が生まれた時代は現在からみて神話の時代と言っても過言ではなかったようだ。俺の常識や知識は年々アップデートされていったわけだが、当時の人間と現代の人間では、個としての強さは昔のほうがかなり強かったが、現代の方が扱える技術が進歩しており、昔と今の人間が戦ってもいい勝負になりそうだとは思える。

 また、モンスターや魔獣もかなり減っており、前世の記憶と比べても今の世界は似たような文明発展をしている。ただ、科学に加えて魔法や魔術が存在しており、昔から生きている幻想生物も共存しているという形にはなるが。

 俺はというと、ジャンボジェット並の体格をしているので自由に行動すればすぐに色々な機関や国に探知されたり感知されるのは明白であり、現代で生きるために遥か昔に覚えた人化魔法を使って人間の姿をしている。

 最強のドラゴンというのは、性別がない。というのも、最強種族であるということは、個体として完成してしまっているということらしく繁殖は不必要だろ? というのが自然界というかこの世界の理らしく、最強ドラゴンの姿の時には生殖器はない。だが人化魔法を使う際に生殖器も再現はできたりする。俺は転生前は男だし、ドラゴンのときも男と思っていたが、実は最強ドラゴンは性別がないということで、精神的に男であり肉体的にはどちらでもないという状態であった。

 まあ、男女の異なりを気にするほど短い時間を生きていないので、俺は常に得をする選択を選ぶことにしていた。

 つまり、現代に生きる上で圧倒的有利になる美少女に見える姿を取っている。


 実のところ、数百年に一度とかの(ドラゴンの時間感覚で)気が向いた際に人化魔法を使い、人間の生活に溶け込んでいたことが何度かある。性別はその時々で異なったが、いまさら女性化することに抵抗はない。

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