表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/37

バトル漫画みたいに闘技場で戦ってみる前編

 第一章 ドラゴン放浪記編


  ※ バトル漫画みたいに闘技場で戦ってみる前編


 4年に一度、開催されるバトルトーナメントがある。全世界、誰でも参加可能である。レギュレーションはない。唯一のルールは武器の使用が禁止であることで、殺してしまうことは、ありなのだ。何歳からでも参加可能だし、性別不問でもある。魔法の使用や魔法道具の使用は可能だ。勝敗は降参するか、気絶などで戦闘続行不可能になると負けである。当然、審判は存在していない。ただ可能な限り治療は行うことを約束しているので、死なない限りなんとかなるのだ。

 全世界に動画配信されテレビ中継もされる。視聴者数は毎回10億人を超えることもある。

 全世界の猛者が集まるバトルトーナメントの優勝賞金は100億ドルであり、優勝者以外は何も得られない。だが、優勝者しなくともステータスにはなる。勿論優勝した方がお金以上のものが手に入るが、それでもトップ10に入れば世界的な知名度を手に入れれることは確かである。

 歴代の優勝者は魔法使いや魔法を使う戦士などもいるが、人間の優勝者は少ない。


 歴史ある闘技場はかなりの広さである。参加者には巨人族やドラゴン族など巨体な種族もいる。会場周辺もそういった種族に対応した構造になっており、種族によって不便を感じることは少ない。

 また会場内や周辺では屋台、出店が集まっておりお祭り騒ぎになるのが毎回の光景だ。宿泊施設なども充実しているが、闘技場自体に10万人の観客が入る。かなり混雑するが、かなりの回数を重ねるバトルトーナメントなのでスムーズに入場はできる。

 参加者については数千、数万人と集まる時もあるが、事前テストやブロック戦など行わず純粋な強さを競うトーナメントにしたいという考えから一ヶ月以上トーナメント戦が続くこともある。闘技場以外にもトーナメント戦ができる会場を用意しているので、一日に100近くのトーナメント戦が行うことも可能である。20名まで残ると本戦トーナメントになる。

 

 バトルトーナメントに形式的なオープンセレモニーはなく、基本的には前回優勝者が開催の挨拶を一言いって始まる。前回優勝者に都合がつかない場合は主催者が簡単に開始を知らせる。

 単純明快、このバトルトーナメントは強さを競うものである。戦い以外の要素はできるだけ排除するというのが方針なのだ。

 今回のバトルトーナメントは荒れる。本戦トーナメントが始まるまでは人数が多すぎて、参加者を把握できないのが事実なのだが、長い歴史のあり、当初は喧嘩祭りと呼ばれており、その頃から客として長年このバトルトーナメントを見てきた者たちは皮膚感覚ではあるし、理論では説明ができないが、闘技場から感じる雰囲気から今回のトーナメントは荒れると感じ取っていた。


 数カ所でトーナメント戦が始まっており、舞台の上には二人の世界が広がっているが、初戦から強者同士の戦いもあり、初めてこのバトルトーナメントを見る観客はどの戦いを見れば良いのか迷うことが多いだろう。

 そして、早くも第一会場、ブロックAトーナメントが終わっていた。時間にして1時間も経過していなかった。

 

 一つのブロックでのトーナメント戦は20名から30名が集まりその中で勝ち上がった一人が上のトーナメントに進む。完全にランダムでどこのブロックのどこのトーナメントに参加するかが決まるので不公平感はないだろう。また異なる種族も多く、組み合わせ次第では長期戦になることもあるし、短期戦になることもある。トーナメントなので、自分が勝っても次の対戦相手がまだ戦っていたら待機となりそれが休憩になるのだが、休憩なしで連戦することもある。運良く進めば1時間程度で終わることも稀ではない。

 初日の波乱は、優勝経験者が一回戦目で負けたことくらいであった。


 俺はさくっとトーナメント戦を終わらせて露店巡りしていた。たこ焼きがあるとは、侮れん……。祭りは、好きな方だ。バトルトーナメントの存在は知っていたが、参加は初めてだ。

高評価&ブックマーク登録お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ