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第四回戦!!酒呑童子討伐者
第四回戦!!
世界代表!インドの父、ガンディー!日本代表!酒呑童子討伐者、渡辺綱!
手を合わせ、優しい瞳を持つ初老の男性。その背には自然と後光が差し、その目は大海を目指していた偉大なる父である。
対するは今度は歩く鎧武者。腰に下げるは天下五剣が一振り、鬼丸国綱。頼光四天王の1人である。
第四回戦、開始!!
「争いは何も生みません。話し合いで収めませんか?」
朗らかな笑顔で話しかけるガンディー。
「御老人、某も話し合いは良いと思う。されど、某は武士なり。某の剣技を見た後では駄目だろうか?」
ガンディーの提案を真摯に受け止め、己の技術を魅せたいと条件を出す渡辺綱。
「ええ、ええ。それで構いません。
是非、見せて下さい。」
「感謝する。」
太刀を抜き上段に構える渡辺綱。
そして振り下ろす。
ガンディーはその殺陣に見た。
主たる源頼光と共に頼光四天王が巨躯の悪鬼を討ち取る光景が。
涙。
そして、
「勝てませんなぁ。」
鬼女・宇治の橋姫
「我が腕を切り落とした剣技は研ぎ澄まされ、敵であった妾も見惚れてしもうたわ。思わず、腕を取り返しに家を突き止めるほどにな。」