1話唐突の死
俺は普通の高校生 大勝 誠
趣味は化学と、ライト小説を読むこと
今なにしてるかって?
今は...
絶賛走馬灯中です!!
いや~17年間いろいろあったなぁ...
まだ読んでない小説もあったのになぁ...
まだまだ、知りたい事もあったのにな...
...まだ...死にたくないなぁ...
時は今日の朝まで遡る.........
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「おはよう~」
「おはよう。早くご飯たべな? もう7時半だよ?」
「えっ!? やば!? もっと早く起こしてよ!!」
「起こしたよ~起きなかったけど」
「それじゃあ起こしたって言わないよ!!
それは「起こそうとした」って言うの!!」
「まあいいや、俺もうでるよ。ご飯帰ってから食べる!」
「分かったわ~じゃあ行ってらっしゃ~い」
「行ってきま~す」
ガチャ
バタン
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「...まこと....行ってらっしゃい......」涙
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キーンコーンカーンコーン
「ふ~終った~」
頭をわしゃわしゃして伸びをする
よしっ 帰ろう
いつもはこの後部活があるけど、
今日は3ケ月ぶりのオフだ~フフフン
今日は小説三昧だ~
ちょっとウキウキしながら帰る俺
あっ 今日新巻出る日じゃん.....
コンビニで売ってるかな~
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・
あ、あったあった、
よし! これ買ってかえろ~う?
ふと、窓の外に視線が行った......
「え?」
トラックが、目の前にあった
運転手がびっくりした顔をしている...
どうやらアクセルとブレーキを間違えらしい
俺は声も出せず......
トラックの下敷きになった
・
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・
うわぁぁ!?
めちゃくちゃ苦しい!!
何これ!?
息...出来ない!!
頭が痛い! 割れる!
足が、胸がズキズキする!
お腹が、灼ける!!
うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁ...あ? あれ?
段々、苦しくなくなってきた?
あ、頭がふわふわする...
・
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・
あぁ...これが走馬灯なのかな...
17年間......
いろいろあったなぁ...
こうして見ると、「何やってんだよ」って思うことも沢山あるよなぁ...
まだ読んでない小説も、やりたいことも、いっぱい、い~っぱい、あったのになぁ......
ああ...父さん...母さん......
俺、死ぬのかな...
こんな所で死ぬのかなぁ...
俺、まだ何も出来てないのに...
これからって時に......
まだ....死にたくないなぁ......
そう思いながら意識が薄れていった