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パーティを組む

大分期間が開いてしまいました。モチベが落ちているのだろうか…

『…違いますよ?』

「うんうん、分かってますって」


主人公が殺された日の午後、キルクさんのことを調べるために再度私はギルドに来ていた。

受付のオリビアさんは私に対して何とも形容しがたい生暖かい笑みを向けてくる、いや本当にそういうのではないんですよ。同い年の男女ですし間違えるのも無理はないけどさ…

そういう行動をするとまるでお節介なおばs


「何か変なこと考えませんでした?」

『いいえなにもかんがえてません』


高速で顔を横に振りながらフリップに文字を出す。こういうことを考えるとよく察せられる描写あるけどリアルでされると本当に怖いな!!! というか私の表情筋ほとんど死んでいるのによく分かったね!! 怖いよ!


ともかく話を聞くとキルクさんは今日までの依頼を受けている最中らしく夕方ぐらいには帰ってくるらしい、私はそれを待っているという状況である。今回は多少強引だけどパーティを組もうと考えている。

私のポジションは魔法使いだ、キルクさんは大振りのナイフを持っていたしオリビアさんから聞いた話だと前衛といった感じだった。この世界では筋肉が多いと魔力伝達が悪くなるらしく魔法を使う人はそんなに筋肉がついてない人が多い、キルクさんもあまり筋肉はついてなかったけど肉体強化で戦うタイプの前衛ようだ。だから魔法使いな私も最低限の筋肉しかついていない、そういえばダインさんは魔法も使うと聞いたけどあの筋肉でよく魔法使えるな…体質とかそういうのがあるのだろうか


そんなことを考えているとバタンとギルドの扉が開き、二人組が現れた。片方はキルクさんでもう片方は十代半ば辺りの神官服らしき物をきた金髪の女性だ、討伐系の依頼と言っていたし16歳以上の成人冒険者だろうか…。女性の方は少し疲れたような表情をしているがキルクさんは特に疲れたような表情を見せずにカウンターに白い透明な石をいくつか置く。


「ヴァイス・ウルフの討伐終わった。知らされていた数の倍ほどだった、確認してくれ」

「はい、かしこまりました。魔石の確認をしますので少々お待ちください」


オリビアさんがトレイに乗せられた魔石を持って奥へと向かうと気が抜けたのか女性の方が息を吐いてキルクさんと会話を始めた。

どうやら彼女は回復職、神官らしい。自分よりも年下のキルクさんにまかせっきりなのが情けないようだ。


「今回もキルク君にまかせっきりでしたね…」

「戦闘職じゃないやつがなに言ってんだ」

「ですがこう...年上の意地というか...」

「俺にはよく分からないことだな」


キルクさんはそういうと近くの椅子に腰かける。すると私と目が合った。


「あ? お前は...」

『お久し振りですキルクさん』

「確か...シノンだったか?」


ペコリと頭を下げるとキルクさんのそばにいた神官の女性が珍しそうに声をかけてくる。


「え、キルクくん私以外に女の子の知り合いいたんですか!? しかもすっごく可愛い!」

「知り合いぐらいならいる、ってかどういう意味だセシリア」

『初めまして、シノンフェード・ヴァンヴィーラと申します。冒険者で攻撃魔法を使うのが得意です』

「あっ、えっと初めまして。セシリア・リウヴィルです。冒険者で支援魔法を使うのが得意です」


互いに自己紹介を済ませると同時にオリビアさんがトレイに硬貨を持ってやってくる。

クエスト報酬を受け取って二人で分けているとオリビアさんがそうだと言わんばかりに声をかける。


「キルクさんにセシリアさん、良ければなのですがシノンさんをパーティに入れてもらえませんか?」


そういうと二人はへ? という顔をしてこちらを見るので。主人公、ジーク・パーカーが殺されたことを伝えて町の中でも安心できない。でも最近ここに来たばかりだから知り合いがいない、というわけで同年代らしきパーティを探していましてそこで出た名前がキルクさん達とオリビアさんが追加で説明をしてくれた。

その際オリビアさんがとても面白そうなものを見つけたような眼をしていたがスルーしておく。

そういえばキルクさんはジーク・パーカーを知らないらしい、主人公と相棒でもまだ面識がなかったのかな。


「俺は別にいい、リーダーはセシリアだ。セシリアが決めるなら俺に文句はない」

「えぇっ!? えぇっと…実力も分からないのですぐには決められないです…」


まぁ当然である、これで即座に「よろしくお願いします!」となるんだったら警戒しなさすぎだろってことになるし。一度クエストに行って実力を見るってことになるのだろうか。


『一度クエストでも受けて魔法を見せたほうが良いのでしょうか?』

「そう…ですね、今日はもう受けましたしまた明日にでも…」

「ちょっといいかな?」


聞きなれない声がしたのでその咆哮を向いてみるとこちらの世界では見慣れない見慣れた格好をした青年がいた。


動きやすそうな黒い着流しを着た少しくすんだ銀髪のいかにも侍ですと言った感じの糸目の青年である。しかし侍と言った感じではあるが腰に差しているのはきらびやかな装飾のついた直剣である。実にミスマッチだ。


「お前は?」

「これは失礼、自分はギンリュウと言います。僕もパーティーを探していてね。良ければ僕もパーティーに入れてほしいと思っているんですよ」


と柔らかな笑みを浮かべながら告げる。

銀髪糸目敬語キャラに不敵な笑み...つまりは強キャラですね! と漫画あるあるを思いながら話を聞く。どうやらギンリュウさんも最近冒険者になったらしいがソロでやるにはきついだろうから仲間がいたほうが良いだろうとパーティを探していたらしい。


「そういえばギンリュウさんは名前も服装もそうですがもしかしてヒナワの方なんでしょうか?」


とセシリアさんが疑問を投げかける、ヒナワとは東にある小さな島国であり簡単に言うと日本みたいな国である。現実の日本とは違い江戸とか幕末みたいな時代らしくそこに魔法という名の呪術とか海外作品並みに強化された魔法すら切れるSAMURAIという人達がいるとか。

全く関係ないがこの世界の米は炊くなどが出来ないらしく水と一緒に煮るように炒めて別の食材や調味料で味をつけて食べるようで白米がないがケチャップライスやパエリアなどしか作れないようだ。


閑話休題


「あぁ、いえいえ。私はブリリスの出身です。この格好は単に気に入っているので着ているだけですよ。名前は…まぁ、ちょっと明かせない理由がありましてね」

「ま、名前に関しては何も言わねぇよ。俺だってそうだしな」


そういえばキルクさんは名前は明かしているがファミリーネームは明かしていない、もしかしてキルクというのも偽名なのだろうか。ちなみにブリリスはこのリカメア大陸より東に存在する島国で簡単に言うとイギリスである。ブリテンとイギリスを混ぜた名前だろうか、料理はそこまでまずくないらしい。


とりあえず明日の朝にここに集まってクエストを選ぶということにして今日のところは解散となった。

この世界の地形は大体世界地図を想像してもらえるといいと思います。

微妙に省略したり新しい国を追加したりしてますけど、今いるところはアメリカ辺りです。

あとパーティ(予定)のメンツがシノン(白髪)キルク(毛先が黒い白髪)セシリア(金髪)ギンリュウ(くすんだ銀髪)という髪色が白い…好みが出てしまった。


というか8話もしててまだ戦闘描写がない…?

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