プロローグ
初めまして入浦 固橋です。
これが初投稿となります。読みにくい部分・分かりづらい部分あるとは思いますが、その際はご指摘下さい。
よろしくお願いします。
パンパンと雨粒が目に飛び込んでくる。痛くて、まるで眠気に襲われたように目を閉じたくなる。だがそんなことはできない、何故なら今自転車をこいでいるからだ。家を出る前に天気予報を確認するべきだったと反省する・・・のは何度目か。
自分は現在高校生、休みの今日はなんとなく図書館に行くことにした。本は今の高校生にしてはよく読む―いや読んでた方だと言われる。そのため、一番近い小さい図書館に今日読みたい本はなかったはずだ。だから今回行ったのは、家から一時間弱かかる大きめの図書館だ。昼過ぎに着いて、しばらく本を読んで、帰ろうとしたら雨が降ってた。その時はまだ激しく降ってなかったんだ、通り雨であることを願って読書に戻ったよ。流石に腹が減って帰ろうと思ったら、雨が滅茶苦茶激しく降っておりました。自分自転車のカギしか持っていませんよ。ですがもう帰りたいので、とりあえずずぶ濡れになる覚悟は決めました。
学校の行き帰りに雨が降っていることはままあるけど、今日の雨はそれと比べてもトップクラスだ。この町は山に三方を囲まれている。家は図書館より高い場所にあり、それにより帰り道は行きより上り坂が多くなっている。叩きつける雨と吹き付ける風それと、空腹が体温を奪っていく。それでも半分以上はこいだだろうか?今は細い谷間の道にいる。右下には、いつもは穏やかな小川がドードーと轟音を立てている。左カーブを曲がる。と左から強い衝撃を受けた。
「いがっ」
そのままガードレールを飛び越す。それをつかんだと思うも、かじかんだ手はその役目を果たしきれず・・・・・・
何がぶつかったのかは見えなかった。