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哲学と心理学   作者: 佐藤守華
4/7

手紙

手紙の内容を話せってことだよね


うんじゃあ、そこの約立たずの哲学者まがいのやつよりわかりやすく教えてあげるよ


手紙の始まりの文章はこんな感じだった


ーーー

こんにちは

いや、おはようございます?

ですかね


どちらにしてもはじめましてです

多分、僕の方が年下だし、頼みがあるので敬語にさせていただきます


頼みを直行で話すと

ある教室の観察…いや、見張りをお願いしたいのです

この文章だけ見てると僕がやばいやつ感がありますが、理由を聞いてください


僕の教室は1年3組なのですが、近頃、上の方から掃除の時に植木鉢やノート、チョークの粉、水などが降ってくるというか、落ちてきます


上の階の仕業だと思っているので、怪しいのはに2年3組か3年3組だと思っています


元々、危険だと言うふうに担任にも言いましたが、聞く耳も持ってくれず上の階にいって話を聞いても何のことかと問われるばかりで、取り扱って貰えません


このままだと、怪我人が増える一方です

2年3組と3年3組を見張って下さい

お願いします


1年3組

ーーー


って感じの手紙だったよ


話終えるとまた、何かを考え出した

そこへ、甲斐くんが

これって……とボソッと呟いた

「ん?なに?」

と、聞いてみると

「これって、名前書いてないからもし本当に見張ったとしても誰に報告していいか全く分かんないな」

と頭を傾げて言った

確かに

見張ったかどうかを見極めるにはこっちとコンタクトをとらなければならない


それがないということは

「そもそも、会うつもりは無い…あるいは一か八か、本当にやってくれるかも信じていないけど、これしか残っていないって感じかもね」

とケイ先輩は続けた


まずは、依頼した人から探さないといけないのか…


あ、説明終わりました?

と話に入ってきた


それにしても、この手紙で考え込む程何を二人で考えてたんだろう


「さっきは何を考え込んでたんですか?」

考えるより聞いた方が早いよね

「それも、二人で」

と一応補足も付け加えた




ん?

何故か沈黙

何かおかしなこと言ったか

二人ともポカーンという顔だ

甲斐くんはニコニコしているがはてなマークが頭から出ている


すると

「二人で……?」

と恐る恐るという感じでツッキー先輩は尋ねた


そうですよと甲斐くんからも補助が入った

「何かを二人で考えてるんだろうなーって思いましたよ」


「いや、それはないよ」

と否定から入ったのはケイ先輩だった

「考え込むのは自分の中で何かを見つけているのと同じだから誰かと一緒だと効率がわるいそして、相手があの変人とかありえないデショ」

と早口で続けた


その割には何を言っているのか矛盾が見られるので多分、口から出任せという言葉が今のケイ先輩にはあっている


真顔の割には態度でわかりやすいんだな

と感じた


そして、僕の顔は白目のはずだ

なぜなら、こんな事でこんなに動揺するとは思ってなかったため、こいつらのメンタル大丈夫なのか

という気持ちでいっぱいだ


「ま、なんでもないです」

と、気持ちを切り替えしたように

パンッと手を叩いた

ツッキー先輩にはニヤニヤとした顔をしているが、いつもより繕ってます感がある


「そして、僕等は別のこと考えてたから気にしなくていいからネ」

と念をおされた


いいじゃん別に

友達なんだから

と思いながらも口には出さない

あんな、真面目かと思ったら暴力インテリに睨まれたら僕のメンタルがゼロになる


「そして、これから班行動しマース」

といきなり言われ

「せいれーつ」

やる気のない声で並べられる


並べられるとしても4人しかいないのだから、整列する意味がよくわかりませぬ


まぁ、並ぶけど


「うんじゃあ、2対2でわかれるから」

とツッキー先輩とケイ先輩は

ちょっと話というか一言何か言って、戻ってきた


「こんな感じで分かれて行動するから年上の指示に従って動いてネ」


と班分けされた






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