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二つの異世界で努力無双 ~いつの間にかハーレム闇魔法使いに成り上がってました~  作者: どまどま
第二章 【そのつもりはないけど事のなりゆきでハーレムになるよね】
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俺が最強たる理由

「くそーー!」


 俺は後方に飛び退き、髮一発で敵の攻撃を避けきった。


 ザクッという嫌な斬撃音ともに、床に穴が抉られる。反して剣のほうはまだピンピンしている。


 思わず鳥肌が立った。あんな攻撃、一撃でも喰らったら即死だ。


 俺は負けじと右腕を突き出し、即座に闇の可視放射を放った。それは闇の残滓を引きながら空を切り裂き、佐久間を呑み込んでいく。


 はずだった。


「はっ!」


 佐久間はかけ声とともに剣を斜め上に切りつけた。


 俺が全力で放った可視放射は、呆気なくも弾き返され、明後日の方向に飛んでいった。警察署の天井に穴が穿たれ、闇の線がいずこへと消えていく。


 天井の一部が破壊された影響で、コンクリートの屑がひらひらと落ちる。それを恍惚と眺めながら、佐久間は得意げに俺を見やった。 


「いくらステータスに開きがあるといっても、これが経験の差だよ。君は俺に勝てない」


 強え……

 思わずひとりごちた。


 こんな戦い方があるなんて思いもしなかった。ただ可視放射をぶっ放していた俺とはなにもかもが違う。


 突如。

 軽快なサウンドとともに、俺の視界上部にテキストメッセージが表示された。


《レベルが上がりました。

 吉岡勇樹 レベル5

 


 HP 59/87 MP 26/170

 MA 3000 MD 700


 

 いまの魔法を使用したことで経験値が上昇したようだ。高城と比べてずいぶんとレベルの上がりが早い。


 しかし、だからといって何になろう。MDが上がったぶん命はより頑強になったが、それでもこの状況を打開できるほどじゃない。


 そのとき、メッセージの最後に、いままでなかった表示があることに気づいた。


 

 スキル 闇の双剣を修得しました》

 


 闇の双剣?

 なんだこれは?

 しかもスキルとはどういうことだ。


 スキルなる能力があることは聞かされていたが、レベルが高くならないと修得できないから、しばらく気にしなくていいと教わっていたのにーー


 そのとき、以前彩坂から言われた言葉を思い出した。


 ーー吉岡くんは最強の魔法使いなんだよーー


 それとこれとが関係するかはわからない。

 だがこのピンチを切り抜けるにはこの新しい力を使うしか……


 瞬間。


「おおおっ!」


 大声を張りながら、佐久間が再び突進してくる。床に落ちたコンクリートの破片が、ざらついた音ともに周囲に舞い上がる。


 俺は静かに目を閉じた。


 さっきは避けられたが、また同じことができる保証はない。なら、俺も全力以上の力でもって立ち向かうしかない。


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