NPCとの再会と世界の事情
・・・・・・・・べ、別に忘れてたわけじゃないんだからね!!
・
・
・
・
・
・
何も言わないでください・・・・
「お迎えに上がりました。主様」
そう言っていたのは私がよく知る人物だ。
そう私が一人で創ったギルド『幻夜の集い』の防衛及びNPC最高権限者として私が創ったNPCのクリス・ナータ・ベータだ。
種族『天使』、職業は神域の守護者や教皇といった防御系統と信仰系回復系統の職で固めており、対アンデット戦闘ではこれほど頼りになる者がいないと言えるほどの構成である。(ちなみにLVはカンストしている)
その隣には、同じく私が創ったガルム・ドゥース・ベータがいる。
ガルムは、クリスの弟で天使と獣人(狼種)のハーフ、職業は狂戦士や闘戦士といった物理系統の職で固めていてLVはもちろんカンスト済みである。
で、なぜクリスとガルムいるんだ?
「主様、お迎えに上がりました。上空にギルドホームがあります。質問等は後ほど受け付けますので今は、ついて来て下さい」
「う、うん。わかったよ。じゃあ、行こうか。ああ、王様だっけ?話は後日に聞いてあげるから待っていてね」
と言ってクリスたちについてギルドホームに帰っていった。
その場に残っていた者たちはただ彼女らが去って行くのを黙って見ている事しかできなかった。
「彼女は何者なんだ?」
王が口を開き聞いた。
「「「彼・・・いや、彼女はリリィー・ア・キュバリエ、異世界の神様で『殺戮の魔女』や『万能者』、『死神』などと呼ばれていた魔法剣士です(ゲームの中で)」」」
彼のいや彼女の幼馴染の純と涼香、そして冬香が口をそろえて言った。
私は、クリス達に連れられてマイホームである『幻夜の集い』に向かっていた。
『幻夜の集い』 ゲーム時代の時には、「死を運ぶ国」と呼ばれたこともあるほどの大型な国型のギルドである(メンバーは自分だけだが・・・)。
国型というだけあって国民はいたのだNPCやプレイヤー問わずに・・・・・・・ただ、ほとんどのプレイヤーは国の特産品の神水や浮遊石、アダマンタイトやヒヒイロカネ、オリハルコンなどの貴重魔法金属や弟子システムを利用した魔法学校などが目的でけしてギルドに入りたいからではない。
中にはギルドには入らないが手伝ってくれるプレイヤーもいてくれる。
そのおかげもあってかなりの数のキャラメイキングができ、そのため防衛用のNPCから商人、農民などたくさんのNPCがいた。
「主様、ホームに着きました」
そんなことを思い出しているうちに王国の城の3倍はあるホームに着いたみたいだ。
そこには、ゲームでいつも見ていた光景がそこには広がっていた。
そんな中に数万人のNPCが待機していた。
「「「「「「「「「「お待ちしておりました!主様!!」」」」」」」」」」
私が視界に入ったと同時にみんな一斉にお辞儀をしながら出迎えてくれた。
そんな乱れひとつない出迎えに気をおされながらもホームの中に入っていった。
中には、クリスと同じく私が創ったNPCの3人と知り合いが創ったメイドたちが待っていた。
先ほどの出迎えと同じように迎えられた。
手前からべル・ヘルカット・ルース、ルル・パリナド・キース、マリナ・カールド・キャリナと並んでいた。
どのキャラも私が創ったのでリアルに見るとなんだか感動する。
しかし、なぜクリス達がこの世界にいるんだ?と思った途端。
「それでは主様、なぜこの世界に私達がいるかといいますと世界が我々・・・・いや主様をこの世界の神様候補として召喚するにあたって主様だけでは不便と思い約10年ほど先に我々召喚し、情報収集等をさせていただきました」
ふむふむ、え?神様候補?この世界には神様的なのはいないの?気になって聞いてみると
「はい、現在この世界には神様はいないです。ただ、神様候補としてこの世界の住人とその住人によって召喚された者が4人ほどいます。この中には世界自体が認めた者はではいません」
「そしたら、私が候補5人目なの?」
「はい、その通りでございます」
ふ~ん、そうなんだ。
まぁ、ゲームの頃と代わりはなさそうだからいいか。
「それより、この世界ってどんなところなの?何故かゲームの頃と変わったところがなさそうだけど」
「それはですね。この世界がもともと地球で人気だったゲーム『イグドラシル』を模擬して神々が創ったからです。そして、神々はこの世界に極力干渉はしないというルールを設けて見守っていましたがここ2600年ぐらい前から我慢のできなかった神々が思うがままに干渉をし始めました。それらの神々は邪神または魔神と呼ばれ、その他の神々も勇者や英雄たちに力を貸して抵抗してきましたが邪神側が優勢な状況は変わらずこの状況に危機を感じた世界自体が他の世界でまだどの世界でもない放浪神の力を借りようとしているところにちょうど勇者召喚される者の中に神様である力のある主様がいましたので選ばれました。そして、我々はその補佐として召喚されました。・・・・・・・・・・」
その後も説明が続きまとめてみると
・邪神がもともといた魔物を強化し、さらには創りだしている。
・そんなことを知らずに人族は魔族が原因と思い込んでいる。
・逆に魔族も人族が原因と思っている。
・世界の人々に神様と崇められている幻獣王、守護者、炎帝、海王がいるが関わろうとせずに自由奔放に行動している。
・何人かはあやまって来てしまった異世界人もいる。ちなみに守護者と炎帝は世界の亀裂によってきてしまったプレイヤーである。
以上のことがわかっているという事らしい。
「うわ~プレイヤーもいるのに何で魔物と魔族の区別もつかないのさゲームのころなら当たり前の設定なのに」
そうゲームのころはオープニングや物語の進行、クエストなどで何回も出ている設定である。
魔物とは簡単に言うと世界のバグみたいなものでゲームでもどうしても消せないように世界にも同じことが言える。中にはわざとバグを起こすソフトや行動がゲームにもあったように邪神はそれを用いて魔物を強化しているなどといった説明がゲーム時代には説明されていた。
神々が『イグドラシル』を模擬して創ったのならその設定も組み込まれているはずである。
う~ん今考えていても分からないしいいや。
それより
「みんな、3日後に魔族の代表と人族の代表を会わして話し合いさせるから準備して、拒否するようだったら何してもいいから連れて来る事いいね!」
「「「「「かしこまりました主様!!!!!!」」」」」
今、神様の理不尽な行動により世界が動き出す
遅れてすいませんでした!!!!!!!!!